半世紀にわたり西洋中世の歴史人類学に取り組んできた著者が、学者として最も充実した時期に発表した論文18点を収録。その後展開されるテーマ、視点、手法の全てがここに凝縮している。アナール派の泰斗による、記念碑的論文集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ル・ゴフ,ジャック
フランスを代表する、アナール派の中世史家。1924年、南フランスのトゥーロンに生まれる。パリの高等師範学校に入学し、プラハ、オクスフォード、ローマ留学を経て、1954年にリール大学の助手に就任する。1959年、パリの高等研究院第六部門に移り、1969年にはマルク・ブロックとリュシアン・フェーヴルが創刊した雑誌『アナール』の編集委員となる。1972年、フェルナン・ブローデルの後を継いで、高等研究院第六部門の所長に就任し、1975年にはこの組織を社会科学高等研究院として独立させるのに指導的な役割を果たした。1992年に退官した後も、精力的に執筆活動を続けている
加納/修
1970年生。1994~96年、パリ第一〇大学留学、歴史学専門研究資格(DEA)取得。1999年、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)