ちょうど著者の青山繁晴氏のネット番組における発言が、「オカルト」だの「確認できない謎の政府高官」だの「国の極秘情報を不特定多数に向けてベラベラ喋る」だの「すべて含めてエンタメ」だのと揶揄されている最中に読了。この本を読めば青山氏のネット番組における発言が、今回揶揄されたように「話を盛り過ぎている」のではなく、おそらくは放送時間の制約などから「話を削り過ぎている」が故に、誤解を生んでいるということがわかると思います。
青山氏の情勢分析は、決して「謎の政府高官」による「極秘情報」などに基づくものではなく、基本的には公開情報の積み重ねによるものです。ただその公開情報が一般にはあまり報道されていなかったり、一見したところ無関係な複数の公開情報の背後にある関連性を導き出したりしているだけです。そうして導き出した分析を「謎の(?)」政府高官らにぶつけて反応を見て、確信を得た事柄だけをオープンにしているに過ぎません。そうした地道なプロセスが、この本ではあまり削られることなく、きっちりと述べられていると思います。
ついでながら「オカルト」めいた発言に関しては、同じ著者による『ぼくらの死生観』を読まれると、ネット番組の発言では削られていた部分が見えてくると思います。誤解を恐れずに言えば「強く信じればときとしてそれは実在する」ということが、わかりやすく書かれています。それは科学や論理だけでは説明できない日本国の「国体」を守ろうとすることなどと直接繋がっていることがわかると思います。たとえばアメリカのキリスト教保守派の議員の中には、聖書に書かれている奇跡を本当に信じていてそのような発言をする方もいますが、だからその議員の政策や情勢分析が信用できないなどと言う人はほとんどいません。
一般の方々ならいざ知らず、影響力のある人気ユーチューバーの方や、ベストセラー作家の方が青山氏を揶揄されるのであれば、せめてこの本と『死生観』程度はお読みになった上で、「おかしい」とか「信用できない」と思われた点について具体的な批判をされてはどうかと思いました。
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ぼくらの哲学2 不安ノ解体 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/28
- Kindle版 (電子書籍)
¥0 Kindle Unlimited 会員は、このタイトルを追加料金なし(¥0)で読み放題 ¥1,188 Kindle 価格 獲得ポイント: 12pt - 単行本(ソフトカバー)
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伝説の人気連載が、
“120ページ超"の書き下ろし原稿を追加し、ついに書籍化!
民間人としてインテリジェンス、安全保障の最前線で活躍していた著者が、
なぜ参議院議員選挙への出馬を決意したのか。
圧倒的な票数で当選したあと、国会の内部でみてきた日本の実態とは。
そしてわたしたち日本人は、いま、どう生きるべきなのか。
わが国を覆う「不安」を「解体」し、未来に希望を与える一冊!
(本文より一部抜粋)
~ みんなの不安を解体して共に戦わねばならない。
二十歳のぼくの存在への問いもまた、根っこの不安だった。
命の根源でもある不安だった。
日本人とあなたが弱いから、不安を解体せねばならないのじゃない。
強さが必ずどこかに鎮(しず)まっているから、
それを探して解剖、解体するのだ。 ~
<目次>
源流の章 ソノ不安ヲ解体スル
一の章 希望の春は潰えず
二の章 わたしたちはもはや裸足ではない
三の章 あぁ脱藩
四の章 一人の中の悪魔と天使
五の章 動乱の夏をまっすぐ生きよう
六の章 国会議員とは何者か
七の章 では次に、国会とは何か
八の章 知られざる日々
九の章 初陣は朗らかに
十の章 打ち破って、護る
十一の章 社会には治すべき「癖」がある
十二の章 暗黒国会を生きる
十三の章 危機はいつも新しい仮面を付ける
十四の章 何のために生きるかを考える、それが日本の改憲だ
十五の章 日本の暗黒を知る
十六の章 暗黒を超ゆるは明日ならず
大海の章 不安ノ解体ハ一日ニシテ成ラズ
“120ページ超"の書き下ろし原稿を追加し、ついに書籍化!
民間人としてインテリジェンス、安全保障の最前線で活躍していた著者が、
なぜ参議院議員選挙への出馬を決意したのか。
圧倒的な票数で当選したあと、国会の内部でみてきた日本の実態とは。
そしてわたしたち日本人は、いま、どう生きるべきなのか。
わが国を覆う「不安」を「解体」し、未来に希望を与える一冊!
(本文より一部抜粋)
~ みんなの不安を解体して共に戦わねばならない。
二十歳のぼくの存在への問いもまた、根っこの不安だった。
命の根源でもある不安だった。
日本人とあなたが弱いから、不安を解体せねばならないのじゃない。
強さが必ずどこかに鎮(しず)まっているから、
それを探して解剖、解体するのだ。 ~
<目次>
源流の章 ソノ不安ヲ解体スル
一の章 希望の春は潰えず
二の章 わたしたちはもはや裸足ではない
三の章 あぁ脱藩
四の章 一人の中の悪魔と天使
五の章 動乱の夏をまっすぐ生きよう
六の章 国会議員とは何者か
七の章 では次に、国会とは何か
八の章 知られざる日々
九の章 初陣は朗らかに
十の章 打ち破って、護る
十一の章 社会には治すべき「癖」がある
十二の章 暗黒国会を生きる
十三の章 危機はいつも新しい仮面を付ける
十四の章 何のために生きるかを考える、それが日本の改憲だ
十五の章 日本の暗黒を知る
十六の章 暗黒を超ゆるは明日ならず
大海の章 不安ノ解体ハ一日ニシテ成ラズ
- 本の長さ498ページ
- 言語日本語
- 出版社飛鳥新社
- 発売日2019/3/28
- ISBN-104864106630
- ISBN-13978-4864106634
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商品の説明
著者について
青山/繁晴
1952 年、神戸市生まれ。慶大文学部中退、早大政経学部卒。
共同通信、三菱総研を経て日本初の独立系シンクタンク「独立総合研究所」(独研)社長。
文科省参与、総務省消防審議会委員など公職多数を無償で務める。
近畿大学経済学部と東京大学教養学部で教鞭も執る。2016 年、独研社長を退任し、参院選に当選。
著作は最新刊の『ぼくらの死生観』(ワニブックスPLUS新書)をはじめ『ぼくらの哲学』(小社刊)、『壊れた地球儀の直し方』(扶桑社新書)、そして純文学の『平成紀』(幻冬舎文庫)がいずれもベストセラー。
モータースポーツ(A 級ライセンス)、アルペン・スキー、スキューバダイビング、乗馬、水泳、ギターの弾き語り、そして映画と趣味も幅広い。
1952 年、神戸市生まれ。慶大文学部中退、早大政経学部卒。
共同通信、三菱総研を経て日本初の独立系シンクタンク「独立総合研究所」(独研)社長。
文科省参与、総務省消防審議会委員など公職多数を無償で務める。
近畿大学経済学部と東京大学教養学部で教鞭も執る。2016 年、独研社長を退任し、参院選に当選。
著作は最新刊の『ぼくらの死生観』(ワニブックスPLUS新書)をはじめ『ぼくらの哲学』(小社刊)、『壊れた地球儀の直し方』(扶桑社新書)、そして純文学の『平成紀』(幻冬舎文庫)がいずれもベストセラー。
モータースポーツ(A 級ライセンス)、アルペン・スキー、スキューバダイビング、乗馬、水泳、ギターの弾き語り、そして映画と趣味も幅広い。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
青山/繁晴
1952年、神戸市生まれ。慶大文学部中退、早大政経学部卒。共同通信、三菱総研を経て日本初の独立系シンクタンク「独立総合研究所」(独研)社長。文科省参与、総務省消防審議会委員など公職多数を無償で務める。近畿大学経済学部と東京大学教養学部で教鞭も執る。2016年、独研社長を退任し、参院選に当選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1952年、神戸市生まれ。慶大文学部中退、早大政経学部卒。共同通信、三菱総研を経て日本初の独立系シンクタンク「独立総合研究所」(独研)社長。文科省参与、総務省消防審議会委員など公職多数を無償で務める。近畿大学経済学部と東京大学教養学部で教鞭も執る。2016年、独研社長を退任し、参院選に当選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 飛鳥新社 (2019/3/28)
- 発売日 : 2019/3/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 498ページ
- ISBN-10 : 4864106630
- ISBN-13 : 978-4864106634
- Amazon 売れ筋ランキング: - 165,903位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 17,303位ノンフィクション (本)
- - 19,961位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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自分はなぜ生まれてきて、なぜ生きているのか。そして、なぜ死ぬのか。あなたは考えたことがあるだろうか。「生きる理由」「生きる目的」を。それがわからないと、小さな「自分」の殻に閉じ籠ってしまい、自分のことだけを考える小さな大人になってしまうだろう。本書には、あなたが「生きる理由」を考えるための「ヒント」が書かれている。あなたが生きるために必要な「哲学」が書かれている。著者は参議院議員の青山繁晴氏。日本初の独立系シンクタンク「独立総合研究所」の社長兼主席研究員を経て、2016年に参議院に当選した。本業は危機管理の専門家で作家。多数のベストセラーがある。本書は、「ぼくらの祖国」「ぼくらの真実」「ぼくらの哲学」の三部作に続く流れの最新刊だ。副題で「ぼくらの哲学2」とある通り、先に出た「ぼくらの哲学」の続編でもある。どの本も、自分の頭で考えるための問題提起に溢れた良書ばかりだが、この最新刊も期待以上のものだった。<目次>源流の章 ソノ不安ヲ解体スル一の章 希望の春は潰えず二の章 わたしたちはもはや裸足ではない三の章 あぁ脱藩四の章 一人の中の悪魔と天使五の章 動乱の夏をまっすぐ生きよう六の章 国会議員とは何者か七の章 では次に、国会とは何か八の章 知られざる日々九の章 初陣は朗らかに十の章 打ち破って、護る十一の章 社会には治すべき「癖」がある十二の章 暗黒国会を生きる十三の章 危機はいつも新しい仮面を付ける十四の章 何のために生きるかを考える、それが日本の改憲だ十五の章 日本の暗黒を知る十六の章 暗黒を超ゆるは明日ならず大海の章 不安ノ解体ハ一日ニシテ成ラズ本書を開くと「筆者から読者へ」と書かれたメッセージに続いて、いわゆる「はじめに」の部分が約30ページも書かれている。「源流の章」と題された序章だが、常識ではあり得ない分量に驚いた。ここには、本書を貫く重要な問題提起がなされている。すなわち「不安の解体」とはどういうことか、だ。なぜ筆者がこれほどまでに魂を削って日々活動しているのか、私たち読書に何を伝えたいのか、がよくわかる。私もしっかり考えてみたい。そして「源流」から始まった問題提起が、16本の章を経て、「大海」まで続いている。それはまるで、山から滲み出た水滴が集まって大きな川になり、海にたどり着く様を表現しているようだ。海にたどりついた水滴は、やがて蒸発して雲に変わり、雨となって山に降り注ぎ、再び水滴となって川に流れる。永遠のサイクルだ。著者の問題提起は、この永遠に続くサイクルの最初の最初の一滴かも知れない。なるほどそれは簡単には解決しない問題だろう。時間と根気が必要だ。しかし、源流はいつか必ず海にたどり着くはず。諦めたくない。あなたなら、この著者からの問題提起をどう考えるだろうか?著者は言う『何のために社会にいるのか、何のために働くのか、何のために子育てをするのか、何のために学ぶのか。それを知らずして生きることほど、底知れぬ不安の苦しみに直結することはない。子が親をあやめ、親が子をあやめる祖国と成り果てたのは、ここに根っこがある。』人は、何のために生きるのかを知らないが故に、不安を抱えてしまうのだ。本書を読んで、著者と一緒に考えてみて欲しい。そして個人的にもっとも考えさせられたのが、東日本大震災の時、破壊された福島の原発で作業を進める技術者たちの姿だ。東京の偉い人たちの態度とはまるで違う「技術者の良心」が描かれている。著者は、破壊された福島の原発に世界で最初に入った危機管理の専門家だ。その著者の現場体験を基にしているので、迫力が違う。日本を支えているのは、こうして現場で働く技術者たちなのだ。私もエンジニアの端くれとして鑑としたい。あなたも、この本を読んで生きる理由を見つけ、これからの人生を、力強くを歩んでいってほしい。
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2019年4月11日に日本でレビュー済み
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163人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
殿堂入りNo1レビュアーベスト50レビュアーVINEメンバー
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安倍総理の出馬要請から参議院議員になられた青山さんですが、
1年生議員になってしまうとどうしても存在感が薄れてしまいがちです。
そんな中、心の隅にある不安を和らげてくれる内容の本で、久しぶりに青山さんらしい
一面を見たような気がしました。
元号がもうすぐ変わるこの平成の終わりに、日本全体が大きく方向転換してしまいそうで、
移民と言われる人達の問題や憲法改正、未だに騒がれているモリカケ問題など、
うんざりしながら不安が募る一方ですが、青山さんが政治家で良かったと改めて思いました。
1日も早く憲法改正をして拉致被害者をすぐに取り戻して欲しいです。
最初の写真のところに可愛い繫子ちゃんが15才、人間なら90才の高齢で天に召されました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
1年生議員になってしまうとどうしても存在感が薄れてしまいがちです。
そんな中、心の隅にある不安を和らげてくれる内容の本で、久しぶりに青山さんらしい
一面を見たような気がしました。
元号がもうすぐ変わるこの平成の終わりに、日本全体が大きく方向転換してしまいそうで、
移民と言われる人達の問題や憲法改正、未だに騒がれているモリカケ問題など、
うんざりしながら不安が募る一方ですが、青山さんが政治家で良かったと改めて思いました。
1日も早く憲法改正をして拉致被害者をすぐに取り戻して欲しいです。
最初の写真のところに可愛い繫子ちゃんが15才、人間なら90才の高齢で天に召されました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
殿堂入りNo1レビュアーベスト1000レビュアー
全495P、辞書かと見まごうほどの分厚さなので、タイトルとは裏腹に読み終えるのかとの不安を抱きましたが、文体は読みやすく冒頭の16Pはフルカラーで青山氏の日頃の活動から繁子ちゃん(愛犬)の愛くるしい笑顔など数多くの写真が掲載されていて安心して読み進められました。
本書の第三章「あぁ脱藩」に坂本龍馬の話題がありますが、私は勝手に青山氏が関西テレビ番組「アンカー」に出演していた頃から、青山繁晴という人は坂本龍馬の生まれ変わりなのではと思ってました。
今の日本は幕末の頃ととても似ています。長く続いた鎖国の時代から、新しい日本の未来のために多くの志士たちが登場した時代。日本は建国以来、対外戦争での初めての手痛い敗北から74年余を経て、今なお民族的暗黒時代にあります。旧来の新聞、テレビなどオールドメディアは真実を伝えず、国民の意識を闇の中に囲い込んでいました。
現在、多くの国士たる論客達が脚光を浴びるようになりました。それはインターネットの普及など時代的な背景もありますが、最初の突破口を開いたのは青山氏ではないかと思います。
まるでかつての幕末の志士たちが日本のために、論客となってこの時代にまとめて生まれ変わってきたかのようです。
冒頭、中学生の青山氏がカエルの解剖の授業から逃げずに立ち向かったこと、生き物へメスを入れることを恐れる青山氏に対して先生が「逃げるな!感情に負けていては、人間の進歩ない」と叱責したとありますが、今日に至るまでの「前進するために逃げず、恐れず」の青山氏の姿勢に通じるエピソードだと思いました。
本書は青山氏のこれまでの活動の記録であり、体験談であり、真実の公表です。筆者が最も嫌っていた政治家の道を自ら歩むことで、これまで日本国民が見聞きしたことがない世界、見えない闇の世界まで日の元へさらしていきます。
少年時代の青山氏がカエルの解剖に挑んだように、政治家である青山氏が行動を通じて、今まで見えていなかった日本の闇の姿を解体していきます。青山氏は暗黒を突き進む一条の光のようであり、それによって私たちの世界は照らされていくのです。
本書は筆者が体験した事実や考えを述べたもので、読み手に対して「どうしろ」とか「どうすべきか」などと説いていません。ただ言葉だけではなく、行動を…それを身をもって筆者は示してくれています。
解体された日本の今の姿を知り、各自に「どう考え」、「どう行動すべきか」を問いかける内容です。
本書は生涯をかけて暗黒へと立ち向かう青山氏から日本国民へ向けての「魂からの手紙」であり「タスキ」です。
2019年5月、新しい御代を迎えるこの時期に本書を受け取れたことを嬉しく思います。
ご自愛という言葉を好まれぬ青山氏ですが、常に天があなたと共にありますように。
有り難う御座いました。
*本書は月刊「Hanada」にて2016年6月~2017年9月号まで連載されていた青山氏のエッセイを単行本として新たにまとめ上げたものです。
本書の第三章「あぁ脱藩」に坂本龍馬の話題がありますが、私は勝手に青山氏が関西テレビ番組「アンカー」に出演していた頃から、青山繁晴という人は坂本龍馬の生まれ変わりなのではと思ってました。
今の日本は幕末の頃ととても似ています。長く続いた鎖国の時代から、新しい日本の未来のために多くの志士たちが登場した時代。日本は建国以来、対外戦争での初めての手痛い敗北から74年余を経て、今なお民族的暗黒時代にあります。旧来の新聞、テレビなどオールドメディアは真実を伝えず、国民の意識を闇の中に囲い込んでいました。
現在、多くの国士たる論客達が脚光を浴びるようになりました。それはインターネットの普及など時代的な背景もありますが、最初の突破口を開いたのは青山氏ではないかと思います。
まるでかつての幕末の志士たちが日本のために、論客となってこの時代にまとめて生まれ変わってきたかのようです。
冒頭、中学生の青山氏がカエルの解剖の授業から逃げずに立ち向かったこと、生き物へメスを入れることを恐れる青山氏に対して先生が「逃げるな!感情に負けていては、人間の進歩ない」と叱責したとありますが、今日に至るまでの「前進するために逃げず、恐れず」の青山氏の姿勢に通じるエピソードだと思いました。
本書は青山氏のこれまでの活動の記録であり、体験談であり、真実の公表です。筆者が最も嫌っていた政治家の道を自ら歩むことで、これまで日本国民が見聞きしたことがない世界、見えない闇の世界まで日の元へさらしていきます。
少年時代の青山氏がカエルの解剖に挑んだように、政治家である青山氏が行動を通じて、今まで見えていなかった日本の闇の姿を解体していきます。青山氏は暗黒を突き進む一条の光のようであり、それによって私たちの世界は照らされていくのです。
本書は筆者が体験した事実や考えを述べたもので、読み手に対して「どうしろ」とか「どうすべきか」などと説いていません。ただ言葉だけではなく、行動を…それを身をもって筆者は示してくれています。
解体された日本の今の姿を知り、各自に「どう考え」、「どう行動すべきか」を問いかける内容です。
本書は生涯をかけて暗黒へと立ち向かう青山氏から日本国民へ向けての「魂からの手紙」であり「タスキ」です。
2019年5月、新しい御代を迎えるこの時期に本書を受け取れたことを嬉しく思います。
ご自愛という言葉を好まれぬ青山氏ですが、常に天があなたと共にありますように。
有り難う御座いました。
*本書は月刊「Hanada」にて2016年6月~2017年9月号まで連載されていた青山氏のエッセイを単行本として新たにまとめ上げたものです。
ベスト1000レビュアー
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読み応えのある哲学書的、実践的政治活動報告って感じでしょうか。
国会議員の知られざるさまざまな事実が、書かれていて、認識を新たにします。
これだけ行間が広いと、老眼の私でも電車で読みやすい、ただ、ちょっと分厚いので持ちにくい。読後感想、「やっぱり長かった」。
ただ、『九の章』『十の章』は一部変な感じを受けました。ジャーナリスト独特の社会主義思想のような...気のせいでしょうか?
読んでみてください。トランプが大嫌いなのは、いや、アメリカが大嫌いなのは知っていました。かといって、まさか、オバマ支持者とはビックリ。
『十二の章』は、すばらしい、最高です。『十三の章』もまったく同感です。
『大海の章』には、福島原発事故の真実が、わかりやすく書かれています。
さらに、メタンプルームについても知ることができました。
元の原稿を、相当加筆しているように思います。
本書は『月刊Hanada』(小社刊)二〇一六年六月号~二○一七年九月号の連載に筆者が新たな題名を付し、隅々まで改稿し、単行本化したものです。
国会議員の知られざるさまざまな事実が、書かれていて、認識を新たにします。
これだけ行間が広いと、老眼の私でも電車で読みやすい、ただ、ちょっと分厚いので持ちにくい。読後感想、「やっぱり長かった」。
ただ、『九の章』『十の章』は一部変な感じを受けました。ジャーナリスト独特の社会主義思想のような...気のせいでしょうか?
読んでみてください。トランプが大嫌いなのは、いや、アメリカが大嫌いなのは知っていました。かといって、まさか、オバマ支持者とはビックリ。
『十二の章』は、すばらしい、最高です。『十三の章』もまったく同感です。
『大海の章』には、福島原発事故の真実が、わかりやすく書かれています。
さらに、メタンプルームについても知ることができました。
元の原稿を、相当加筆しているように思います。
本書は『月刊Hanada』(小社刊)二〇一六年六月号~二○一七年九月号の連載に筆者が新たな題名を付し、隅々まで改稿し、単行本化したものです。
2019年4月8日に日本でレビュー済み
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青山先生がどの様に考え活動されてきたが書かれているのだが、虎ノ門ニュースで青山先生の回を必ず見ている私にとっては、どこかで聞いた話ばかりに感じた。その中でも、いつもの時間に追われた配信と違い活字であるため、自分のペースで咀嚼出来たのは良かった。ただ、タイトルにあるような不安の解体には至らない。日本国の暗黒面が際立ち、この国の行く先に不安が募るだろう。本書は読むことで不安が解体されるのではなく、不安を解体すべく一人一人が行動を起こせと鼓舞しているのだと感じた。
2019年4月7日に日本でレビュー済み
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タイトルにもなっている、著者の言う不安とはなんだろうか。
それは、時代の不安であり、命の根幹からいでる不安だという。
なるほど、表紙右肩にある哲学という文字に、実にふさわしい問いかけではないか。
では解体とはなにか。
それは、強さへの探求を意味するようだ。
日本人が弱いからではなく、強さを見出すために解体・解剖するのだという。
その為には、状況の把握がまず肝要であるのだろうと私は理解した。
だから本章で、著者が体験してきた現場が延々と綴られているのだろう。
そのうえで、不安を解体するためには、自分をしっかり造ることが大切だと著者は説く。
解体のための強さを見出す一助として、青山さんは本書を通して読者に希望を提示しているのではないだろうか。
希望は不安を払拭するための最大の武器だ。
源流は大会に注ぎ、蒸発して雨となり、再び源流に還ると、終章にあたる大海の章で青山さんは再び読者にそう語りかける。
本書がほどなく新しい流れを作り、再び私たちの元に戻りくると、そう予言している。
ならば、私はしっかりとその意を、不安ノ解体から読み取り、新しい力強い潮流の一滴になろうと思う。
それは、時代の不安であり、命の根幹からいでる不安だという。
なるほど、表紙右肩にある哲学という文字に、実にふさわしい問いかけではないか。
では解体とはなにか。
それは、強さへの探求を意味するようだ。
日本人が弱いからではなく、強さを見出すために解体・解剖するのだという。
その為には、状況の把握がまず肝要であるのだろうと私は理解した。
だから本章で、著者が体験してきた現場が延々と綴られているのだろう。
そのうえで、不安を解体するためには、自分をしっかり造ることが大切だと著者は説く。
解体のための強さを見出す一助として、青山さんは本書を通して読者に希望を提示しているのではないだろうか。
希望は不安を払拭するための最大の武器だ。
源流は大会に注ぎ、蒸発して雨となり、再び源流に還ると、終章にあたる大海の章で青山さんは再び読者にそう語りかける。
本書がほどなく新しい流れを作り、再び私たちの元に戻りくると、そう予言している。
ならば、私はしっかりとその意を、不安ノ解体から読み取り、新しい力強い潮流の一滴になろうと思う。