ぼくらがアニメを見る理由ーー2010年代アニメ時評 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/8/24
藤津亮太
(著)
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本の長さ404ページ
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言語日本語
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出版社フィルムアート社
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発売日2019/8/24
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ISBN-104845918366
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ISBN-13978-4845918362
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
1968年生まれ。アニメ評論家。著書に『「アニメ評論家」宣言』(扶桑社)、『チャンネルはいつもアニメ』(NTT出版)、『声優言』(一迅社)、『わたしの声優道』(河出書房新社)がある。各種カルチャーセンターでアニメの講座を担当するほか、毎月第一金曜日に『アニメの門チャンネル』で生配信を行っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アニメ評論家。1968年、静岡県生まれ。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりフリー。雑誌・WEB・BDブックレットなど各種媒体で執筆中。東京工芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

国内外、あらゆるジャンルのアニメを縦横無尽に見つめる著者による、 2010年代アニメをいま改めて「言葉でつかまえる」ための、壮大なスケッチがここに。
第一部 2010年代のアニメ作家たち
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■『天気の子』『君の名は。』―新海誠の周辺
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■『かぐや姫の物語』『風立ちぬ』―2010年代のスタジオジブリ
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■『この世界の片隅に』―片渕須直のいるところ
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■『リズと青い鳥』―山田尚子の歩み
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■『未来のミライ』―細田守の道
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第二部 作品は語る
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■アニメの描くもの眼を閉じることと開くこと―『鉄コン筋クリート』/その語り口を目だけでなく、音でも聞き分けるために―『truetears』/魔法少女たちに永遠の花束を―『魔法少女まどか☆マギカ』/リンゴ、毛糸、花びら、炎―『輪るピングドラム』/アニメーションの輝きが照らす問題―『虹色ほたる~永遠の夏休み~』/アオが見つけた青い鳥―『エウレカセブンAO』/言葉と「間」―『HUNTER×HUNTER』/三つのレイヤーで描かれるひとつの普遍的な物語―『SHIROBAKO』/μ’s色に上書きされる世界―『ラブライブ!TheSchoolIdolMovie』/言葉と心の”不調和”をめぐる物語―『心が叫びたがってるんだ。』/”強者”と”弱者”の物語―『甲鉄城のカバネリ『』コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』/「人間ごっこ」が「人間らしさ」へ移り変わる瞬間―『けものフレンズ』/”自由をめぐる物語”の再構築―『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』/”母”ではなく、”娘”の物語として―『さよならの朝に約束の花をかざろう』/眼の前にいない友達について考えること―『宇宙よりも遠い場所』/波打ち際から覗き込まれる”祭り”―『海獣の子供』 |
■キャラクターの風景記号と肉体の産物としての「キャラクター」―『男子高校生の日常』/ヒーローへの感染―『ガッチャマンクラウズ『』サムライフラメンコ』/「アイドル」の〈あり方〉―『アイカツ!』『THEIDOLM@STER』『WakeUp,Girls!『』ラブライブ!』/ロボットバトルにおける説得力―『アルドノア・ゼロ』『ガールズ&パンツァーこれが本当のアンツィオ戦です!』/内面のない厄介な男―『ルパン三世PARTIV』/アニメで演じられるコント―『おそ松さん』/未熟なアッコを主人公たらしめたもの―『リトルウィッチアカデミア』/ルパン・イズ・フォーエヴァー―『ルパン三世PART5』 |
■アニメの表現と周辺アニメにとってのハルヒ、ハルヒにとってのアニメ―『涼宮ハルヒの憂鬱』/帰ってきた「日常」―『日常‐nichijou‐』/「呪い」を解いた新たなテーマ―『宇宙戦艦ヤマト2199』/アニメーションの事件―『花とアリス殺人事件』/画面に「うつるもの」と「出せないもの」の境界―『監獄学園』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』/キャラクターの情報量をいかに制御するのか―『甲鉄城のカバネリ』『ゴッドイーター』/”ベストテン”とはどうあるべきか?―「映画芸術」アニメ除外問題が浮き彫りにしたもの/これはアニメなのか―『バーチャルさんはみている』/圧倒的熱量を支える”ルックの説得力”―『プロメア』 |
■2010年代海外アニメーションマクダルの冷や汗―『マクダルパイナップルパン王子』/対照的なエンターテインメント―『シュガー・ラッシュ』『パラノーマンブライス・ホローの謎』/「大人の趣味」と「子供の遊び」の葛藤―※『LEGO ムービー』/せめぎ合いこそが人生―『父を探して』/トーキング・アニマルの仕掛け―『ズートピア』/貴種流離譚としての物語構造―『KUBO/クボ二本の弦の秘密』/「すべての映画がアニメになった」後に―『スパイダーマン:スパイダーバース』 ※正式名称『LEGO(マルR)ムービー』 |
登録情報
- 出版社 : フィルムアート社 (2019/8/24)
- 発売日 : 2019/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 404ページ
- ISBN-10 : 4845918366
- ISBN-13 : 978-4845918362
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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基本論調としては、監督の制作意図について著者の視点で解釈したものです。
なんというか、昭和の頃にキネマ旬報誌などでよく見かけたような、アカデミックな評論といった印象を受けました。
一見すると作品を論じているように見えて、その実は著者自身の知識を披露したがるスノッブ感が漂うあたりが、アート映画全盛期のキネ旬評論に似ています。
そのため、別作品を例えとする引用が多く、その作品を知らないと、途端に論旨が判らなくなってしまいます。
本書冒頭には、論ずる作品の魅力を伝えたい旨が記されてはいるのですが、ああ成程とは思うものの、作品の魅力が伝わる類では無いと感じました。
タイトルを見ると、作品ガイド的内容を想起される方もいるでしょうが、「ぼくらが」というよりは、「ぼくが」のほうが内容に即していると思います。
特に良かったのは第一部に置かれた10年代を代表するアニメーション作家/スタジオを論じた項。取り上げられているのは大ヒット作家となってしまった新海誠から『かぐや姫の物語』『風立ちぬ』のスタジオジブリ、『この世界の片隅に』の片渕須直、京都アニメーションの山田尚子、そしてスタジオ地図の細田守。新海誠の初期作品から最新作である『天気の子』までを時系列的に分析した「”新海誠らしさ”とは何か」がとりわけ印象深い。作品の位置付けを探るという意味ではアニメーション史の領域にあり、そういった意味でも面白かった。
藤津先生の評論で特徴的なのは、ほとんど批判的な言及がないことで、どんな作品であっても思いもよらぬ視点をもたらしてくれる。個人的に細田守監督の諸作品はあまり好みではないのだが、批判的な視点で観ている作品の新鮮な解釈が得られるという意味でも非常に勉強になった。
後半の、いわゆるアニメファン向けの作品を論ずるセクションも実に様々な作品が取り上げられていて、論じられる視点の豊かさにも驚かされる。
2010年代のアニメシーンを振り返るのに最適な一冊。
os、アプリ 最新版にしたところ読める様になりました。 製品版買わせていただきます。