■ 僕はこんな本を読んできた <立花式読書論、読書術、書斎論> 立花 隆
はじめ、ひどくあちこちテーマが分散するイメージがあって、立花氏の中三時の「僕の読書を顧みる」なんていうのもある。しかし、読み進むうちに、卓抜した「本の読み手」であり「本の書き手」だということに向ってどんどん収束していく。
日常的な書の遍歴者であり「筆力の源」が分かる本。
" 直感 " " 機知 " " 摂取 " " 察知 " " 覚醒 " 分別 " " 抉る " " 深思 " " 推考 " " 美意識 " などの言葉が次から次と浮んでくる。
そんな立花氏が「これはという表現を思いつくまでに一番エネルギーを使う」というくだりは印象的。
これは " シソーラス " をかって激賞していたことに繋がる。
そして、「私の読書日記」はどんな読書案内より刺激的。雑書、奇書多数。
妹尾 河童氏による「河童が覗いた『ネコビル』の中」も楽しめる。
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立花式読書論、読書術、書斎術 ぼくはこんな本を読んできた (文春文庫) 文庫 – 1999/3/10
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実戦的読書法、書斎をめぐるあれこれ、本の整理学、そして瞠目の読書遍歴――。現代を代表する知の巨人の、創造の秘密を全公開!
- 本の長さ375ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1999/3/10
- ISBN-104167330083
- ISBN-13978-4167330088
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「同テーマの類書を読め」「自分の水準に合わぬ本は途中でも止めろ」「?と思ったらオリジナル・データにあたれ」…、実戦的読書のためのアドバイスから、書斎・書庫をめぐるあれこれ、そして驚異的な読書遍歴を物語る少年時代の作文まで。旺盛な取材、執筆活動の舞台裏と「知の世界」構築のためのノウ・ハウを全公開する。
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著者について
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1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒業。(株)文藝春秋を経て東大哲学科に学士入学。74年「田中角栄研究」を「文藝春秋」誌上に発表。著書多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ぼくらの頭脳の鍛え方 (ISBN-13: 978-4166607198 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
55 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年2月1日に日本でレビュー済み
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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
VINEメンバー
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読みたかった本です。間違いなく現在の知の巨匠である立花隆さんの頭の中を少しでも垣間見ることができればと思い購入、通読。
前半は、著者の「人間とは」「読書」「独学について」などがかたられていて、ネコビルの紹介などを経て後半は、著者の書評がまとめられている。ネコビルはいいなとおもった。完全に自分の知的好奇心を満たすためのビルである。前半の人間についての記載されているところで、人間の欲求の中の純粋知的好奇心の存在を明言しているのは、なんとなく存在は理解していたが、ここまで考えたことはなかったので非常に面白かった。また、読書を途中でやめることで、時間のコストを省くという考えも自分の中で一つ氷が解けた感があった。また、書籍(専門書)の役目も、統合された知の樹形図の行き着く先というのも非常に魅力的な考えだ。立花隆の脳が、どのように作られてきたのかを少しでも感じることができる書籍だと思います。
前半は、著者の「人間とは」「読書」「独学について」などがかたられていて、ネコビルの紹介などを経て後半は、著者の書評がまとめられている。ネコビルはいいなとおもった。完全に自分の知的好奇心を満たすためのビルである。前半の人間についての記載されているところで、人間の欲求の中の純粋知的好奇心の存在を明言しているのは、なんとなく存在は理解していたが、ここまで考えたことはなかったので非常に面白かった。また、読書を途中でやめることで、時間のコストを省くという考えも自分の中で一つ氷が解けた感があった。また、書籍(専門書)の役目も、統合された知の樹形図の行き着く先というのも非常に魅力的な考えだ。立花隆の脳が、どのように作られてきたのかを少しでも感じることができる書籍だと思います。
2021年1月16日に日本でレビュー済み
この本は20年以上前、ハードカバーで購入して読んだ。当時は著者の旺盛な読書欲、知識欲に感銘を受け、自分ももっとがんばらねば、と思ったものだが、改めて再読してみて、独学術、勉強術の本としても秀逸であると思った。
ある分野について勉強しようと思ったら、その関係書籍を選ぶことから始める。最近の入門書を数冊、古典的入門書も数冊、その分野の歴史についての本、それに各論の本も数冊といった具合に選び(約10冊ぐらいになるが)、それを一気に買い込んで机に積み上げ、あとはひたすら読む(本棚に収納してしまうと、それで一仕事終わったような気がしてしまい、読まないまま放置してしまいがち)。
以前なら大型書店のハシゴが必要だったが、今ならアマゾン等で、ある分野に関する本は簡単に検索でき、購入することができる。
全部精読しようと気張る必要はない。ノートもとらない方がよい。気張ると途中で挫折する。重要だと思った箇所はページを折ったり、アンダーラインを引いておけばよい。本は粗末に扱った方が役に立つ。
よく選んで買ったつもりでも、実際に読んでみるとつまらないという本が必ず出てくるが、せっかく買ったのだからなどとケチなことは考えずに、即座に読むのをやめる(買い込んだ本の2割ぐらいはそういう本になると覚悟しておいた方がよい)。
そうして概要をつかめるようになったら、参考文献を手がかりに、さらに細部に入っていけば、いずれはいっぱしの見識をもてるようになる。
著者は著述家でもあるから、ある分野について勉強する場合、本棚数段分の書籍を買い集めてひたすら読むそうであるが、一般人なら、まずは10冊ということでよいであろう。
著者は、ある分野に精通するためには真面目に勉強するしかないと言う。近道はない。上記のように、関係書籍をドサッと買って、それをひたすら読んでいく。当然それには多くの時間を費やすことになるが、そうやって時間を費やすことでしかモノにならない。
改めて自分もネジをしめ直して勉強しよう、と思った。
ある分野について勉強しようと思ったら、その関係書籍を選ぶことから始める。最近の入門書を数冊、古典的入門書も数冊、その分野の歴史についての本、それに各論の本も数冊といった具合に選び(約10冊ぐらいになるが)、それを一気に買い込んで机に積み上げ、あとはひたすら読む(本棚に収納してしまうと、それで一仕事終わったような気がしてしまい、読まないまま放置してしまいがち)。
以前なら大型書店のハシゴが必要だったが、今ならアマゾン等で、ある分野に関する本は簡単に検索でき、購入することができる。
全部精読しようと気張る必要はない。ノートもとらない方がよい。気張ると途中で挫折する。重要だと思った箇所はページを折ったり、アンダーラインを引いておけばよい。本は粗末に扱った方が役に立つ。
よく選んで買ったつもりでも、実際に読んでみるとつまらないという本が必ず出てくるが、せっかく買ったのだからなどとケチなことは考えずに、即座に読むのをやめる(買い込んだ本の2割ぐらいはそういう本になると覚悟しておいた方がよい)。
そうして概要をつかめるようになったら、参考文献を手がかりに、さらに細部に入っていけば、いずれはいっぱしの見識をもてるようになる。
著者は著述家でもあるから、ある分野について勉強する場合、本棚数段分の書籍を買い集めてひたすら読むそうであるが、一般人なら、まずは10冊ということでよいであろう。
著者は、ある分野に精通するためには真面目に勉強するしかないと言う。近道はない。上記のように、関係書籍をドサッと買って、それをひたすら読んでいく。当然それには多くの時間を費やすことになるが、そうやって時間を費やすことでしかモノにならない。
改めて自分もネジをしめ直して勉強しよう、と思った。
ベスト500レビュアー
単行本は1995年刊。名著『宇宙からの帰還』『エコロジー的発想のすすめ』の新装版が出たのをきっかけに再読。中学生にして古今東西の名著に親しんだ読書の回顧記、真に読みたい本を熟読するために文藝春秋を退社し東大に入り直した退社の弁など、橘隆志青年がジャーナリスト立花隆になるまでの軌跡をはじめ、地下から3階まで3.5万冊の蔵書がぎっしり詰め込まれている仕事場「ネコビル」のレイアウトなどを収録。立花隆の著作に一度でも触れたことのある者にはたまらない内容になっています。
なぜか頭から離れないのは500名の応募者から経歴不問で秘書を選んだエピソード。実力が拮抗する応募者のなかで決め手になったのは本人の情熱と意欲、自己紹介の能力だったとのくだりは今読み返すと深く頷くところがあります。
なぜか頭から離れないのは500名の応募者から経歴不問で秘書を選んだエピソード。実力が拮抗する応募者のなかで決め手になったのは本人の情熱と意欲、自己紹介の能力だったとのくだりは今読み返すと深く頷くところがあります。
2012年2月4日に日本でレビュー済み
・知的情報が爆発的に増大する中で、個々の専門家のカバー範囲はどんどん
狭い領域となっているこの時代、全体を広く見渡し情報を整理し、論点を
導きだしている立花さんの勉強の仕方、取り組み方の一端を垣間見える本。
・本の選び方、買い方、速読術、整理の仕方。驚きではないが自己学習の
テクニカルな側面の記載もある。
・本書は立花さんの作品になんらかの思い入れを持った人が読む本だと思う。
・経験や知識の総体が個人だとすると、自己学習はその人そのものを作るということ
だということや、カントやへーゲルという本は時代の流れで淘汰され誰も読まなくなっても
それが自然というような見方をしている点も正しいと感じた。
狭い領域となっているこの時代、全体を広く見渡し情報を整理し、論点を
導きだしている立花さんの勉強の仕方、取り組み方の一端を垣間見える本。
・本の選び方、買い方、速読術、整理の仕方。驚きではないが自己学習の
テクニカルな側面の記載もある。
・本書は立花さんの作品になんらかの思い入れを持った人が読む本だと思う。
・経験や知識の総体が個人だとすると、自己学習はその人そのものを作るということ
だということや、カントやへーゲルという本は時代の流れで淘汰され誰も読まなくなっても
それが自然というような見方をしている点も正しいと感じた。