フツーの人にも見てほしい。何が普通かわからなくなるから。そして、数々のエピソードの何と真摯なことよ‼︎
「研究」「苦労」等は独特の表現かもしれないが、そもそもその様に捉えることが大切なのではないか⁈と思えてくる。
あと、ゴメンかもしれないけど、どれも凄く笑えます。
当事者が真面目である程、笑えてくるコメディのように。
そして、恋愛は誰がやってもそういう面白さというか、必死が故に笑える要素は常に持っているのだろう。ただ、ここに挙げられているエピソードはどれもむき出しで、てらいがなく、素朴であっけらかんとしているから共感できるし、映画のようなドラマ性に満ちている。
近年、やたらと強調されてきている「人に迷惑をかけない」とかいう理念に一石を投じる内容だと思う。
迷惑って何だ?皆んなで解決するって楽しいことじゃないのか?
それを自ら研究するで、生きることそのものが研究対象になる。
そうやって生きることが、むしろ“贅沢”になってきているのだろう。そんな、人らしい生き方やゆとりが、ここにはある。
私も「研究」してみたい。研究してみよう、少なくとも修羅った時に「研究できる」と思えることは素晴らしいことなのではないか。
失われた、支え合う環境、そのままでいられること、役に立つ立たないで人を見ない、そういった人間らしさみたいな、多分ひと昔前までありそうな、でも知らない生活の仕方。
そんな最後の砦は、ここ日本・北海道・浦河・べてるにあった‼︎と言って過言ではないのかも。
そして、それは遺されたものではなくて、ゼロから作り上げられた「新しい・古き良き」みたいなものらしい。
フツーの人には許されなくなった温もりある環境が、福祉というフィルターの内側で新開発されていることに驚き、またとても嬉しく思う。
しかも、調べるにここは隔世したユートピアではなく、地域密着型の生産システムをもったれっきとした会社でもあるのだ。
身内に何かあったら相談だけでもしてみたい、いっそ私も入ってみたいと思わせる微に入り細に渡ったプログラムや、年月に裏打ちされた層の厚さ。
恋愛研究。さらに生み出されたサークルや集まりの多さ。
何て元気で力強いのだろう。こんな活発な集団、いわゆる健常者の集まりで見たことあるだろうか。
べてるの家の恋愛大研究 (日本語) 単行本 – 2010/10/1
浦河べてるの家
(著)
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本の長さ204ページ
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言語日本語
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出版社大月書店
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発売日2010/10/1
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ISBN-104272360671
-
ISBN-13978-4272360673
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商品の説明
出版社からのコメント
統合失調症やパーソナリティ障害などさまざまな苦労を抱えた仲間の集うべてるの家でも選りすぐりのメンバーが結集して挑む、恋愛という『究極の苦労』。共依存、妄想、片思いから『モテ方の研究』、カップル成立後の『安全なケンカの仕方』まで、メンバーが積み重ねた苦労の体験のエッセンスが詰まっています。精神障害者の恋愛や結婚・出産をタブー視する風潮は今も根強くあります。時代に先駆けて(?)当事者の恋愛・結婚・出産などを経験し、その困難を『地域を巻き込む』ことで乗り越えてきたべてるの家には、当事者自身の力を信じながら、家族形成や子育てを支えていく支援ネットワークの実践が蓄積されています。
内容(「BOOK」データベースより)
恋すれば、みんな変。精神病だって恋はする。セックスすれば子もできる。「当たり前の苦労」をあなたとしたいから、レッツ研究!片想いも、ケンカも、出産や子育ての苦労も、仲間やパートナーと分かちあって「研究」すれば大丈夫!きっとあなたも「当事者」です。
著者について
1984年に北海道浦河町で生まれた、精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点。社会福祉法人浦河べてるの家、有限会社福祉ショップべてる、NPO法人セルフサポートセンター浦河などの活動を通じ、当事者の生活、就労、ケアの場を提供している。「幻覚&妄想大会」や「当事者研究」などの画期的な試みが国内外の注目を集め、見学者は年間2000人超、各地での講演も数多い。『べてるの家の「非」援助論』(医学書院)ほか書籍多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
向谷地/生良
1955年生まれ。ソーシャルワーカー、北海道医療大学教授。社会福祉法人浦河べてるの家理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1955年生まれ。ソーシャルワーカー、北海道医療大学教授。社会福祉法人浦河べてるの家理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 大月書店 (2010/10/1)
- 発売日 : 2010/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 204ページ
- ISBN-10 : 4272360671
- ISBN-13 : 978-4272360673
- Amazon 売れ筋ランキング: - 343,390位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
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2019年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかみは、けっこうおもしろい、だが、こうにゅうしたもくてきが、SNSで知り合った女性と愛を深めていくこと、宇宙人的な発想をするので、知的が入っているのかと思い購入いたしましたが、相手の、素性を調べて行くと、なんと健常者。傾向と対策の役には立ちませんでした。
2017年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紹介されている恋愛・精神障害のダブル当事者は、べてるだからこそ容認されて、こういう本になるという「手柄」になるのです。
現在の日本の大多数の当事者は、「非難」の対象にしかなりえません。べてるという、あまりにも特殊(現在の日本において)で、読み手の実際の問題の解決には、ほとんど役に立ちません。
現在の日本の大多数の当事者は、「非難」の対象にしかなりえません。べてるという、あまりにも特殊(現在の日本において)で、読み手の実際の問題の解決には、ほとんど役に立ちません。