模型誌であるホビージャパン誌に連載されていた、元アニメーターの石田敦子さんの作品です。ときにエッセイっぽく、時に情緒性豊かに(プラスもマイナスも含めて)描かれる、主人公の少女-ココア・ココと相棒のタオの思春期の物語です。
人生は決して幸福のみに彩られるものではない、人を愛することさえも痛みを伴わずして成り立たない、なにかを好きでいることにも、時につまづきは生じる。…でも、その好きなこと、愛する誰か、そしてささやかな幸福のために、なんとなくだけど、生きていける。この作品は、ココアの時間を通じて読者に大切なことを投げかけている感じがします。ここまで素直に作品に「ひとのすがた」を映せる石田さんのセンスには、ただただ脱帽です。
トーンも写植も一切使わない、全てハンドメイドな絵柄と相俟って、たいへんに心に沁みる作品になっています。カラーページも着色は水彩。絵を見るだけでもそのやさしさに酔ってしまいそうです。
読書やビデオのネタが多いので、私と同じこのアマゾンのカスタマーレビュアーの皆さんにお勧めしたいです。あとは、主人公と同じ年代の若い人たち、そして近頃何もかもが「当たり前」に感じてしまう、感受性が薄れてきたのを自覚してる大人の人たちに。
ちなみに、この本を読んで石田さんのもっとハードな情緒性を持った作品が読みたくなった方には「いばら姫のおやつ」をお勧めします。検索してみてください。
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