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ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ (新潮新書) 単行本 – 2012/2/1
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/2/1
- ISBN-104106104563
- ISBN-13978-4106104565
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商品の説明
出版社からのコメント
本書には、老人と社会のつながりを確保するためのアイデアがいろいろと紹介されていますが、編集している中で特に面白いと思った事例を2つほど紹介しておきます。
1つは、マサチューセッツ州で医療用器具を作っているヴァイタニードルという会社。ここの社員の平均年齢は74歳だそうで、従業員たちは解雇も定年制もない職場で自分のペースで仕事をしています。著者の矢部武さんが2011年3月に取材した当時、最高齢従業員は99歳だったそうですから、この人は現在100歳を超えている計算になります。業績も好調で、2000年から2010年の間で売り上げは三倍になりました。もともとは人手不足の時代に高齢者しか雇えなかった結果ですが、高齢者を積極的に雇うようになってみると、生産性や品質の向上にもつながった。なぜなら、若い従業員は条件次第ですぐ転職してしまうが、高齢従業員は「ここが最後の職場である」と思い定め、会社への忠誠心も定着率も高く、長く働き続けるためにも非常に丁寧で正確な仕事をするからです。さらに、彼らの多くは公的医療保険に加入していたり、年金受給資格を持っているので、会社側にはそれを提供する必要がないという経済的なメリットもある。実にうまい仕組みで、よくよく聞けばなるほどな、と納得します。
もう1つは、複数世帯がつかず離れずで暮らす「コーハウジング」という住居。日本のシェアハウスに似た試みですが、シェアハウスが一人暮らし世帯中心なのに対し、コーハウジングはいわば、「集団生活のインフラとシステムが組み込まれた分譲住宅」で、一人暮らし世帯から核家族世帯まで、いろいろな世帯が住んでいます。居住者が交代交代で夕食に腕をふるう「コモンミール」という制度があって、住民は顔の見える関係を築き、普段から協力しあう関係を築いているとか。自分がアメリカ人だったら住んでみたいものだと思いましたが、独居老人が増えていく日本でも、大きな需要が見込める気がします。
アメリカ人にとって最も大事なのは「自立」という価値観。それを前提にして社会を組み立てているアメリカの事例は、皆が「絆」なるものを求め始めた日本にとっても非常に参考になることが多いように感じます。孤独死の問題を「他人事じゃない」と思われた方にとって、本書は非常に示唆に富んでいると思います。
1つは、マサチューセッツ州で医療用器具を作っているヴァイタニードルという会社。ここの社員の平均年齢は74歳だそうで、従業員たちは解雇も定年制もない職場で自分のペースで仕事をしています。著者の矢部武さんが2011年3月に取材した当時、最高齢従業員は99歳だったそうですから、この人は現在100歳を超えている計算になります。業績も好調で、2000年から2010年の間で売り上げは三倍になりました。もともとは人手不足の時代に高齢者しか雇えなかった結果ですが、高齢者を積極的に雇うようになってみると、生産性や品質の向上にもつながった。なぜなら、若い従業員は条件次第ですぐ転職してしまうが、高齢従業員は「ここが最後の職場である」と思い定め、会社への忠誠心も定着率も高く、長く働き続けるためにも非常に丁寧で正確な仕事をするからです。さらに、彼らの多くは公的医療保険に加入していたり、年金受給資格を持っているので、会社側にはそれを提供する必要がないという経済的なメリットもある。実にうまい仕組みで、よくよく聞けばなるほどな、と納得します。
もう1つは、複数世帯がつかず離れずで暮らす「コーハウジング」という住居。日本のシェアハウスに似た試みですが、シェアハウスが一人暮らし世帯中心なのに対し、コーハウジングはいわば、「集団生活のインフラとシステムが組み込まれた分譲住宅」で、一人暮らし世帯から核家族世帯まで、いろいろな世帯が住んでいます。居住者が交代交代で夕食に腕をふるう「コモンミール」という制度があって、住民は顔の見える関係を築き、普段から協力しあう関係を築いているとか。自分がアメリカ人だったら住んでみたいものだと思いましたが、独居老人が増えていく日本でも、大きな需要が見込める気がします。
アメリカ人にとって最も大事なのは「自立」という価値観。それを前提にして社会を組み立てているアメリカの事例は、皆が「絆」なるものを求め始めた日本にとっても非常に参考になることが多いように感じます。孤独死の問題を「他人事じゃない」と思われた方にとって、本書は非常に示唆に富んでいると思います。
内容(「BOOK」データベースより)
身体が悪くなっても、子供が近くにいても、アメリカの老人は最期まで極力ひとりで暮らそうとする。個人の自由と自立こそ、彼らが最も重んじている価値だからだ―。高齢者専用住宅、配食サービスのNPO、複数世帯がつかず離れずで暮らすコーハウジングなど、独居老人と社会の紐帯を確保するためのさまざまな取り組みを紹介すると共に、「自立死」を選ぶアメリカ人の姿から、日本の高齢者支援のあり方も考える。
著者について
1954(昭和29)年埼玉県生まれ。70年代半ばの渡米以降、日米の両国を行き来し、取材・執筆活動を続けている。米「ロサンゼルスタイムス」紙東京支局記者などを経てフリーに。著書に『アメリカ病』『携帯電磁波の人体影響』『少年犯罪と闘うアメリカ』など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
矢部/武
1954(昭和29)年埼玉県生まれ。70年代半ばの渡米以降、日米の両国を行き来し、取材・執筆活動を続けている。米「ロサンゼルスタイムス」紙東京支局記者等を経て、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1954(昭和29)年埼玉県生まれ。70年代半ばの渡米以降、日米の両国を行き来し、取材・執筆活動を続けている。米「ロサンゼルスタイムス」紙東京支局記者等を経て、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/2/1)
- 発売日 : 2012/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 191ページ
- ISBN-10 : 4106104563
- ISBN-13 : 978-4106104565
- Amazon 売れ筋ランキング: - 807,910位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 428位アメリカ・中南米の地理・地域研究
- - 1,420位新潮新書
- - 31,720位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.8
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8 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
著者は1954年生まれのフリーライター。日本でメディアが盛んに取り上げる「孤独死」が社会的なつながりを失った独居者の淋しい死である一方、自主自立を尊ぶアメリカでは友人知人とのつながりを保ちながら一人暮らしを楽しむ人々が亡くなった場合は「自立死」と呼ぶべき充実したものであるという視点から描いた新書です。
孤独死を防ぐためのアメリカの事例を現地で丹念に取材している様子がうかがえ、その点は高く評価できます。しかし、日本で行なわれている孤独死防止策について著者の知見が薄いこともまた見えます。
例えば、独居老人を訪ねて話し相手をする人を派遣しているNPO団体LBFE(Little Brothers - Friends of the Elderly)の活動を、日本にないものであると記していますが、LBFEという団体の支部がないだけであって、高齢者のおしゃべり相手のボランティア活動自体は日本にも小規模ながらあります。自治体の社会福祉協議会でもボランティア募集をしています。
またコーハウジングという集合住宅で居住者同士が食事を作ったりする新しい暮らしのスタイルを取り上げていますが、これに近いものは日本でも始まっています。
ことほどさように、紹介されているアメリカの先進例を必要以上に称揚している印象を受けました。日本はまだまだ遅れているから先進国アメリカの事例を紹介した、というのではなく、日本でも始まっている孤独死防止策の先進例をアメリカに見た、という構成で描くことも十分できたでしょう。それならば与える印象も異なるものとなったはずです。
新書出版界では岩波・中公・講談社現代の3大老舗に比べ、新潮などの後発組はどうしても大味にならざるをえないという思いをまた強くしただけでした。
孤独死を防ぐためのアメリカの事例を現地で丹念に取材している様子がうかがえ、その点は高く評価できます。しかし、日本で行なわれている孤独死防止策について著者の知見が薄いこともまた見えます。
例えば、独居老人を訪ねて話し相手をする人を派遣しているNPO団体LBFE(Little Brothers - Friends of the Elderly)の活動を、日本にないものであると記していますが、LBFEという団体の支部がないだけであって、高齢者のおしゃべり相手のボランティア活動自体は日本にも小規模ながらあります。自治体の社会福祉協議会でもボランティア募集をしています。
またコーハウジングという集合住宅で居住者同士が食事を作ったりする新しい暮らしのスタイルを取り上げていますが、これに近いものは日本でも始まっています。
ことほどさように、紹介されているアメリカの先進例を必要以上に称揚している印象を受けました。日本はまだまだ遅れているから先進国アメリカの事例を紹介した、というのではなく、日本でも始まっている孤独死防止策の先進例をアメリカに見た、という構成で描くことも十分できたでしょう。それならば与える印象も異なるものとなったはずです。
新書出版界では岩波・中公・講談社現代の3大老舗に比べ、新潮などの後発組はどうしても大味にならざるをえないという思いをまた強くしただけでした。
2012年3月1日に日本でレビュー済み
初めに書いておかなければならないのが、私が著者・矢部さんとは長年の付き合いだということ。昔は編集者と著者として、いまでは同じジャーナリストとして、分野は異なるが、取材して記事や本を書いて交流している。
と、このように、ちゃんと自己紹介しておかないと、このレビュー欄では「サクラ」だと告発されたりするので、かなわない。それにしても、レビュワーのほとんどが匿名で、勝手に「★3つ」などとやっているのだから、たまには実名で、それもちゃんと自己紹介して、知人が書いた本のレビューを書いたものがあっていいと思う。
今回の本もまた矢部さんらしい本で、サンフランシスコのベイエリアの人々の生活が行間から伝わってくる。矢部さんはもう30年以上、アメリカと日本を行き来し、日米の文化、社会の違いを意識しながら、人間が人間らしく生きることとは何か?を追求してきた。だから、人生も50代の半ばを過ぎると、自然にこのようなテーマに行きついたのだと思う。
本書のなかには具体例が出てくるが、つくづくアメリカ人は自由と自立こそが最大の価値だと信じる人々なのだと思う。日本人のようにひとりぼっちを嫌がり、家族や周囲に甘え、お互いにもたれって暮らすようなことはしない。
この価値観があるから、孤独死、それが単にひとりで死ぬということだけを指すなら、彼らは最後まで孤独ではない。そういう視点から、日本の孤独死を見ると、同じ孤独死でもまったく違うということを、著者は訴える。日本の孤独死は孤独死ではなく「孤立死」である。だから、死後何週間も発見されないということが起こる。
死には二通りある。一つは生命としての死。いわゆる人間としての生命が終わるときだ。しかし、その前に、社会的な死がありえる。これは生きてはいるが社会的なつながりを失い、誰からも忘れられた存在になること。これも、また死には違いない。
私も今年で還暦になるので、死について昔より深く考えるようになった。前記した「社会的な死」だけは耐えられないので、本書の第4章、第6章に紹介されている例を、もっとも興味深く読んだ。矢部さんが「あとがき」で書くように、自由気ままな生活を楽しみ、最後は自立したまま「自立死」をする。それが、理想だ。
と、このように、ちゃんと自己紹介しておかないと、このレビュー欄では「サクラ」だと告発されたりするので、かなわない。それにしても、レビュワーのほとんどが匿名で、勝手に「★3つ」などとやっているのだから、たまには実名で、それもちゃんと自己紹介して、知人が書いた本のレビューを書いたものがあっていいと思う。
今回の本もまた矢部さんらしい本で、サンフランシスコのベイエリアの人々の生活が行間から伝わってくる。矢部さんはもう30年以上、アメリカと日本を行き来し、日米の文化、社会の違いを意識しながら、人間が人間らしく生きることとは何か?を追求してきた。だから、人生も50代の半ばを過ぎると、自然にこのようなテーマに行きついたのだと思う。
本書のなかには具体例が出てくるが、つくづくアメリカ人は自由と自立こそが最大の価値だと信じる人々なのだと思う。日本人のようにひとりぼっちを嫌がり、家族や周囲に甘え、お互いにもたれって暮らすようなことはしない。
この価値観があるから、孤独死、それが単にひとりで死ぬということだけを指すなら、彼らは最後まで孤独ではない。そういう視点から、日本の孤独死を見ると、同じ孤独死でもまったく違うということを、著者は訴える。日本の孤独死は孤独死ではなく「孤立死」である。だから、死後何週間も発見されないということが起こる。
死には二通りある。一つは生命としての死。いわゆる人間としての生命が終わるときだ。しかし、その前に、社会的な死がありえる。これは生きてはいるが社会的なつながりを失い、誰からも忘れられた存在になること。これも、また死には違いない。
私も今年で還暦になるので、死について昔より深く考えるようになった。前記した「社会的な死」だけは耐えられないので、本書の第4章、第6章に紹介されている例を、もっとも興味深く読んだ。矢部さんが「あとがき」で書くように、自由気ままな生活を楽しみ、最後は自立したまま「自立死」をする。それが、理想だ。
