- 単行本: 156ページ
- 出版社: 柘植書房新社 (2004/10)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4806805076
- ISBN-13: 978-4806805076
- 発売日: 2004/10
- 梱包サイズ: 21 x 14.8 x 1.6 cm
- おすすめ度: 4件のカスタマーレビュー
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 93,667位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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ひげうさぎ先生の子どもを本嫌いにする9つの方法―親と子と教師のための読み聞かせガイド 単行本 – 2004/10
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商品の説明
著者からのコメント
本書が書店に流通しはじめて数日たったころでした。担任しているクラスの朝読書の時間に、いつもとちがう雰囲気を感じました。
5年生のクラスです。たいていは青い鳥文庫、フォア文庫などを読んでいる子どもたちの中に、少し大きめの横書きの本を手にしている子を見つけました。それがこの本だとわかったときの驚きと喜び、どう表現したらよいのでしょう。
本書第1部「子どもを本嫌いにする9つの方法」は、もともと保護者にむけて「この反対にすると子どもが本好きになりますよ」という趣旨で学級通信に書いたものでした。その後、ウェブサイトやメールマガジンでとりあげられ評判になり、本書出版のきっかけになった文章です。
9つの方法の中でもいちばん効果的なのが読み聞かせです。家庭だけに任せておくのでなく、教室でも毎日5分ずつ本を読み聞かせています。1年間続ければ、低学年なら20冊以上、高学年でも10冊ちかくの児童書をとりあげることができます。その中から読み聞かせおすすめ本として33冊を紹介したのが、本書第2部の「読み聞かせのためのブックガイド」です。
こちらは小学校の教師を読者に想定して書いたものでした。日本中の教室で、担任の先生が子どもたちに1日5分でいいから読み聞かせをしてほしい。そんな願いをこめて書きました。
ところが、冒頭の光景に出会ったのです。親でも教師でもなく、子ども自身が本書を読んでくれて、ブックリストから興味を持った本に手を伸ばし、あらたな読書につなげてくれたのです。「親と子と教師のための読み聞かせブックガイド」という副題のとおりになりました。
本書をきっかけに、本の世界に目をむけ、読書の愉しみを味わえる子どもたちが広がっていくことを願っています。
抜粋
はじめに すべての子を本嫌いにするために
うちの子が読書好きになるなんてとんでもない、本には見むきもしない子どもになってほしいという保護者、教師のみなさんに朗報です。 この道20年の小学校教師“ひげうさぎ”が、とっておきの情報「子どもを本嫌いにする9つの方法」をおとどけします。 子どもを本から遠ざけるポイントは「読み聞かせ」「静かな時間」「環境」の3つです。それぞれのポイントについて3つずつの小項目をたて、ぜんぶで9つの方法をお教えします。 以下のうち1つでも真剣に実践してくだされば、あなたのお子さんはまちがいなく本嫌い!
A:読み聞かせ1 1.「一人で読みなさい」 これから連載する9つの方法の中で最も有効なのがこれ。そう、「読み聞かせをしない」ことです。 小さいころから本の読み聞かせをするなんてもってのほか。1年生になったいまでも添い寝しながら読み聞かせをしているのなら、今晩すぐにやめましょう。 「あなたはもう1年生でしょう。お兄さん(お姉さん)なんだから、本ぐらい一人で読みなさい」 読み聞かせ中止宣言をするときにこう言うと、本嫌いにするのにさらに効果を増します。 高学年になってもまだ寝る前の読み聞かせを続けていたりすると、本がなければ生きていけない本のムシになってしまいます。それだけはなんとしても避けましょう。 メールマガジンブームのいま、「読書」「読み聞かせ」というキーワードで検索してみると、こんなマガジンがヒットしました。 「読書離れ? えほんでかいけつ」 「読み聞かせをしてみよう!」 「パパでもできる! 子どもが喜ぶ読み聞かせ」 「やっぱり本が好き! 子どもと本をつなぐ情報誌」 どれも一様に「読み聞かせ」の効用を説いています。そんなマガジンを何誌も読んでいると、読み聞かせをしなければならないという気持ちになってしまいます。要注意です。 赤ちゃんに絵本を読んであげるのもナンセンス。相手はことばがわからない“宇宙人”です。本を手に語りかけることなど必要ありません。 0歳児健診に来たすべての赤ちゃんと保護者に本を贈る「ブックスタート」という運動があります。子どもを本嫌いにしたいあなたは、当然「受け取り拒否」ですね。 いえ、「ブックスタート」を逆手にとって、セットの中に本書『子どもを本嫌いにする9つの方法』をこっそり忍びこませておくのもナイスな裏ワザかもしれません。 そうそう、お父さんが読み聞かせをするのは絶対にいけません。お父さんは毎日夜遅くまで仕事をしていて、疲れているのです。寝る前に読み聞かせをする物理的な時間も精神的な余裕もないはずです。 もしそんなことをしてしまったら、毎晩のように「読んで!」とせがまれて、半年もしないうちに子どもは本好きになってしまいますよ。
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