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ばいばい、アースI 理由の少女 (角川文庫) Kindle版
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冲方 丁
(著)
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2008/2/1
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ファイルサイズ574 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。放浪者の資格を購うため、剣士となって“都市”と“外”との戦いに臨むベル。そこで彼女を待っていたのは―。異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作が待望の文庫化。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者について
1977年岐阜生まれ。96年『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。ゲーム、映像、コミック、小説とメディアを横断した執筆活動を精力的に行う。著作に『マルドウック・スクランブル』『オイレンシュピーゲル』など。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
冲方/丁
1977年岐阜県生まれ。幼少時より海外生活を経験し、96年早稲田大学入学。同年「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。ゲーム、映像、コミック、小説とメディアを横断した執筆活動を精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1977年岐阜県生まれ。幼少時より海外生活を経験し、96年早稲田大学入学。同年「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。ゲーム、映像、コミック、小説とメディアを横断した執筆活動を精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B009GPM3NM
- 出版社 : KADOKAWA (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 574 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 352ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 52,015位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 184位SF・ホラー・ファンタジー (Kindleストア)
- - 2,032位角川文庫
- - 5,836位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.8
星5つ中の3.8
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月22日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
久々に一気読みをしました。面白いともいうし、難しいという部分もあり。想像しやすいという部分もあり分からないという部分もあり。次の作品を読んでいけばもっと理解できるのかと。次回作品を読もうと思います
役に立った
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に面白い。
壮大で独特な世界観。魅力的で特徴のある登場人物。戦闘に次ぐ激しい戦闘。
これが読むエンターテイメントだ!と、言える作品。
前半は、独自の世界に入り込むのに苦労するが、慣れるとこれほど新鮮な世界は無い。
著者が後に出版した、マルドゥック・スクランブルという作品に比べると、表現などの”濃さ”が劣る気もする。しかし、それでも充分に楽しめる。
マルドゥック・スクランブルの主人公とはまた違った”異端”な主人公。
明確な夢や目的も、なかなか見えてこない。
しかし、主人公とは本来そうあるべきであると思う。
少年マンガの主人公のように、明確で決まった夢を持っている人になりたいとは思うが、共感はできない。
自分の存在意義を模索し、一生懸命考え、悩みながらも行動し、そしてやっと見つけるが、その目的を果たした先にも不安がある。
そんな著者の描く主人公に、とても共感し、魅力を感じる。
全4巻中、まだ1巻しか読んでいないが、時間が許す限りいくらでも読んでいたいと思える。
まだまだ楽しみたい。
壮大で独特な世界観。魅力的で特徴のある登場人物。戦闘に次ぐ激しい戦闘。
これが読むエンターテイメントだ!と、言える作品。
前半は、独自の世界に入り込むのに苦労するが、慣れるとこれほど新鮮な世界は無い。
著者が後に出版した、マルドゥック・スクランブルという作品に比べると、表現などの”濃さ”が劣る気もする。しかし、それでも充分に楽しめる。
マルドゥック・スクランブルの主人公とはまた違った”異端”な主人公。
明確な夢や目的も、なかなか見えてこない。
しかし、主人公とは本来そうあるべきであると思う。
少年マンガの主人公のように、明確で決まった夢を持っている人になりたいとは思うが、共感はできない。
自分の存在意義を模索し、一生懸命考え、悩みながらも行動し、そしてやっと見つけるが、その目的を果たした先にも不安がある。
そんな著者の描く主人公に、とても共感し、魅力を感じる。
全4巻中、まだ1巻しか読んでいないが、時間が許す限りいくらでも読んでいたいと思える。
まだまだ楽しみたい。
VINEメンバー
Amazonで購入
4巻末尾にある作者後書きが全てを物語るというか、凡そ作家たるものこのくらいの暴挙を通すくらいの図太さが無ければ、異才とは呼ばれないんだろうという程度の異色作。
違う言い方をすると、どうせ文学的地平の限界を試すならジョイスとベケットから始めればいいんじゃね? とも思えるけれど、書いちゃったものは仕方無い。寧ろ発表時の上下二巻合計6090円也、という如何にもマニア向けな体裁の方が、この作品の形としては真っ当でしょう。これをわざわざ文庫にしちゃうのはどうなんだろう。
話としては、合理的に解釈しようなんてしちゃいけないという約束にまず読者が同意出来るかどうかからスタート。領土欲でも物欲でも名誉欲でも無くただ単に己を証すため、という甚だ不謹慎な理由で剣と魔法に訴えるイカれた戦士たち。そんな荒唐無稽が通るのもこれが誰かの夢の中にも似た箱庭遊園地の中の物語だから。従って最初から最後までリアルな動機は出て来ず、そもそも必要と看做されていない。大変パワフルなメタ小説という評価は出来るけど、その割には大事なプロットが英語のアナグラム頼みだったり突然シラーの「歓喜に寄す」におもねったり、妙に卑近なんだよなあ。まあイメージと言葉の力に酔える読者であれば幸せ。
ただ、主人公が何処までも真っ直ぐなので、読後は元気になるという効能はありますね。
違う言い方をすると、どうせ文学的地平の限界を試すならジョイスとベケットから始めればいいんじゃね? とも思えるけれど、書いちゃったものは仕方無い。寧ろ発表時の上下二巻合計6090円也、という如何にもマニア向けな体裁の方が、この作品の形としては真っ当でしょう。これをわざわざ文庫にしちゃうのはどうなんだろう。
話としては、合理的に解釈しようなんてしちゃいけないという約束にまず読者が同意出来るかどうかからスタート。領土欲でも物欲でも名誉欲でも無くただ単に己を証すため、という甚だ不謹慎な理由で剣と魔法に訴えるイカれた戦士たち。そんな荒唐無稽が通るのもこれが誰かの夢の中にも似た箱庭遊園地の中の物語だから。従って最初から最後までリアルな動機は出て来ず、そもそも必要と看做されていない。大変パワフルなメタ小説という評価は出来るけど、その割には大事なプロットが英語のアナグラム頼みだったり突然シラーの「歓喜に寄す」におもねったり、妙に卑近なんだよなあ。まあイメージと言葉の力に酔える読者であれば幸せ。
ただ、主人公が何処までも真っ直ぐなので、読後は元気になるという効能はありますね。
ベスト1000レビュアー
00年刊行の単行本を4冊に分冊,その1冊目になります.
剣と魔法の世界を舞台にしたファンタジ作品になるのですが,
舞台や登場する種族,またアイテムもとてもよく練られていて,
その不思議な世界観には,あっという間に引き込まれていきます.
それを補足する『ルビ』の多さは,やや読みづらくはあるものの,
その一句一句がとても印象的で,慣れればそれほど気になりません.
また,著者の初期の作品とのことですが,その割には粗さも目立たず,
むしろ,これで初期かと,その内容の濃さにおどろかされてしまいます.
分冊,しかも1冊目のため,文字どおり『はじまり』の位置づけですが,
中盤からの『見せ場』では胸が躍り,しっかりと満足させてくれますし,
1冊目としてこの世界を『おさらい』するにもよかったのではと思います.
イラストがないため,これらの世界が『見えづらい』部分はありますが,
そのぶん,いろいろとイメージをふくらませて読むことが楽しくなります.
主人公の出自やこの世界のことなど,まだわからないことばかりで,
少しの含みを持たせて締めるラストも,つづきを気にさせてくれます.
剣と魔法の世界を舞台にしたファンタジ作品になるのですが,
舞台や登場する種族,またアイテムもとてもよく練られていて,
その不思議な世界観には,あっという間に引き込まれていきます.
それを補足する『ルビ』の多さは,やや読みづらくはあるものの,
その一句一句がとても印象的で,慣れればそれほど気になりません.
また,著者の初期の作品とのことですが,その割には粗さも目立たず,
むしろ,これで初期かと,その内容の濃さにおどろかされてしまいます.
分冊,しかも1冊目のため,文字どおり『はじまり』の位置づけですが,
中盤からの『見せ場』では胸が躍り,しっかりと満足させてくれますし,
1冊目としてこの世界を『おさらい』するにもよかったのではと思います.
イラストがないため,これらの世界が『見えづらい』部分はありますが,
そのぶん,いろいろとイメージをふくらませて読むことが楽しくなります.
主人公の出自やこの世界のことなど,まだわからないことばかりで,
少しの含みを持たせて締めるラストも,つづきを気にさせてくれます.
VINEメンバー
最近、かなり来ている冲方丁の旧作の文庫化。2000年に上下巻の単行本として出版されたが、今回の文庫化にあたり、四分冊とされた。今回はその四分冊のうちの第1冊目。
第1冊目ということもあり、まずはこの物語の舞台となる不思議な世界と主人公であるベルについて紹介される。
人々は、ベルを除いて、さまざまな動物の形をしており、ベルは剣の修行を重ねていたが、あるとき、自分と同じ種族を探しに旅に出ようとする。都市へ向かったベルだったが、そこで剣士となり、「外」との戦いに駆り出されるのであった...
と、前半部分は、ほぼその紹介に終始し、後半は、ベルが挑む初めての戦いについての記述になっている。まだまだ、この世界がなぜこのような形で構築されたのか、その理由は明らかにされていないが、この本のサブタイトルにあるように、主人公ベルが、その「理由(ことわり)」を明らかにするものとして、今後活躍していくのだろう。
冲方丁の小説はマルドゥク・スクランブル以降はよく読んでいるんだけど、それ以前の作品は未読のものが多い。これから読んでみたい。
第1冊目ということもあり、まずはこの物語の舞台となる不思議な世界と主人公であるベルについて紹介される。
人々は、ベルを除いて、さまざまな動物の形をしており、ベルは剣の修行を重ねていたが、あるとき、自分と同じ種族を探しに旅に出ようとする。都市へ向かったベルだったが、そこで剣士となり、「外」との戦いに駆り出されるのであった...
と、前半部分は、ほぼその紹介に終始し、後半は、ベルが挑む初めての戦いについての記述になっている。まだまだ、この世界がなぜこのような形で構築されたのか、その理由は明らかにされていないが、この本のサブタイトルにあるように、主人公ベルが、その「理由(ことわり)」を明らかにするものとして、今後活躍していくのだろう。
冲方丁の小説はマルドゥク・スクランブル以降はよく読んでいるんだけど、それ以前の作品は未読のものが多い。これから読んでみたい。
2016年1月11日に日本でレビュー済み
こんな小説を読んだのは、初めてです。
深く心に切り刻み込まれるようで、苦しくて切なくて忘れたい、でも忘れられない、そんな小説です。
独特な世界観と名称、言葉で綴られた物語です。
その独特感が、奇妙でいて摩訶不思議な世界観を上手く表現できていると思います。
読んでいて、その文才と物語構成の才能、独特な個性と想像力に素直に感嘆しました。
感情や哲学、それが深く描かれた物語です。
登場人物たちは皆、主人公ベルと出会い、変わっていきます。
神や己の存在に疑問し、問いかけ、道を模索していきます。
皆はベルのせいだといいます。
でもそんなのは言いがかりで、皆の勝手な押し付けです。
だけど身勝手にもベルのせいにし、勝手に希望にしたり、勝手に敵とみなしたり。
彼女もまた、ただ無力に濁流に飲み込まれ、巻き込まれ、傷ついていく存在にすぎないのに…。
主人公ヒロインが、あまりに過酷で熾烈で孤独で、裏切りの続く物語を読むのは、本当に堪えました。
その存在ゆえに、出会う者すべてに異端として扱われ、疑問を投げかけられる
誰かが本当に彼女を愛し、伴侶として寄り添ってくれるわけでもなく。
その存在に勝手に恋焦がれるだけ。
ベルはただ、同胞や愛する人が欲しいだけなのに。
自分が誰か、知りたいだけなのに。
愛する人たち、恋する人、そんな存在が出来ても無残にも何度も心を切り刻まれ、裏切られていく様がつらかったです。
私なら発狂してるでしょう。
両極端な言葉や物事、事象がずっと語られます。
「有にして無」のような。
それが全てにおいて前面に押し出され、文面でもずっと続きます。
感情の描写でさえも同じ。
笑っているのに、泣いていた、とかそういう描写ばかりです。
正直、疲れるし苦しい。
哲学の羅列のようで難解、苦痛、そんな感情を呼び起こされる。
でも、なぜか読み止められない。
言葉遊びにまみれた哲学の海に、無遠慮に投げ飛ばされ、それでいて、手放されるような感覚がある。
ヒロインがこんな扱いをされる理由も最後に明らかになりますが、最後は涙が出ました。
こんなに憎くて、死ねばいいのに、と思えたヒーローも初めてです。
でも最後には、彼に涙がでました。
読了後は、報われた、もしくは報われだした、皆がそれぞれの道を、そういう風にも思えるし、実際そうなのかもしれませんが…。
どうしてでしょう、やはりヒロインも皆も、どこまでも、あまりに孤独で寂しく、もの悲しい気持ちは読了後も変わりませんでした。
こんな物語はつらいので、もう売りたいとも思いましたが、売れない。
なんでしょうね、私もまるで両極端なことを言っていて、おかしいですね。
この物語の中の、主人公や登場人物たちみたいに。
深く心に切り刻み込まれるようで、苦しくて切なくて忘れたい、でも忘れられない、そんな小説です。
独特な世界観と名称、言葉で綴られた物語です。
その独特感が、奇妙でいて摩訶不思議な世界観を上手く表現できていると思います。
読んでいて、その文才と物語構成の才能、独特な個性と想像力に素直に感嘆しました。
感情や哲学、それが深く描かれた物語です。
登場人物たちは皆、主人公ベルと出会い、変わっていきます。
神や己の存在に疑問し、問いかけ、道を模索していきます。
皆はベルのせいだといいます。
でもそんなのは言いがかりで、皆の勝手な押し付けです。
だけど身勝手にもベルのせいにし、勝手に希望にしたり、勝手に敵とみなしたり。
彼女もまた、ただ無力に濁流に飲み込まれ、巻き込まれ、傷ついていく存在にすぎないのに…。
主人公ヒロインが、あまりに過酷で熾烈で孤独で、裏切りの続く物語を読むのは、本当に堪えました。
その存在ゆえに、出会う者すべてに異端として扱われ、疑問を投げかけられる
誰かが本当に彼女を愛し、伴侶として寄り添ってくれるわけでもなく。
その存在に勝手に恋焦がれるだけ。
ベルはただ、同胞や愛する人が欲しいだけなのに。
自分が誰か、知りたいだけなのに。
愛する人たち、恋する人、そんな存在が出来ても無残にも何度も心を切り刻まれ、裏切られていく様がつらかったです。
私なら発狂してるでしょう。
両極端な言葉や物事、事象がずっと語られます。
「有にして無」のような。
それが全てにおいて前面に押し出され、文面でもずっと続きます。
感情の描写でさえも同じ。
笑っているのに、泣いていた、とかそういう描写ばかりです。
正直、疲れるし苦しい。
哲学の羅列のようで難解、苦痛、そんな感情を呼び起こされる。
でも、なぜか読み止められない。
言葉遊びにまみれた哲学の海に、無遠慮に投げ飛ばされ、それでいて、手放されるような感覚がある。
ヒロインがこんな扱いをされる理由も最後に明らかになりますが、最後は涙が出ました。
こんなに憎くて、死ねばいいのに、と思えたヒーローも初めてです。
でも最後には、彼に涙がでました。
読了後は、報われた、もしくは報われだした、皆がそれぞれの道を、そういう風にも思えるし、実際そうなのかもしれませんが…。
どうしてでしょう、やはりヒロインも皆も、どこまでも、あまりに孤独で寂しく、もの悲しい気持ちは読了後も変わりませんでした。
こんな物語はつらいので、もう売りたいとも思いましたが、売れない。
なんでしょうね、私もまるで両極端なことを言っていて、おかしいですね。
この物語の中の、主人公や登場人物たちみたいに。
VINEメンバー
非常に読みづらい。ページを開いてしばらく読んで抱く感想はそれだ。SFとファンタジーをないまぜにした様な世界観であるにもかかわらず、ちっともそれが説明されないことがその理由の一つだろう。
月瞳族、月歯族、弓瞳族などという登場者たちの種族から、動物的特徴を備えた人間的生物が住まう世界であることは分かる。剣の国、財貨の国などから、いくつかの社会集団が形成されていることは分かる。ところが、これを読み下すとなると、決闘許可証(=ドックタグ)、財貨(=デナーリ)、世界を穿孔せよ(=デュルヒ・ブレッヒェン)などと様々な言語でのルビが振られていて、何がなんだか分からない。
しかし、主人公が自らの理を求める過程を追いながら、とりあえず最後まで読んでみると、何となく分かった様な気分になってくる。まるで、物理学者がいまここにある世界から物理法則を読み解くように、考古学者が遺物から過去の事象を推測するように、少しずつ、少しずつ、物語の世界が自分の中で出来上がっていく。
だからこれは、世界を創造するための物語。この先にどんなお話が作られるのかは誰も知らない。
月瞳族、月歯族、弓瞳族などという登場者たちの種族から、動物的特徴を備えた人間的生物が住まう世界であることは分かる。剣の国、財貨の国などから、いくつかの社会集団が形成されていることは分かる。ところが、これを読み下すとなると、決闘許可証(=ドックタグ)、財貨(=デナーリ)、世界を穿孔せよ(=デュルヒ・ブレッヒェン)などと様々な言語でのルビが振られていて、何がなんだか分からない。
しかし、主人公が自らの理を求める過程を追いながら、とりあえず最後まで読んでみると、何となく分かった様な気分になってくる。まるで、物理学者がいまここにある世界から物理法則を読み解くように、考古学者が遺物から過去の事象を推測するように、少しずつ、少しずつ、物語の世界が自分の中で出来上がっていく。
だからこれは、世界を創造するための物語。この先にどんなお話が作られるのかは誰も知らない。