なんだか唐突だなと感じる部分が何箇所かあって、最後まで読んで気づきました。『いきなりはじめる仏教入門』の続きなんだ・・・。
ブックカバーも帯もないKindle版だと販売サイト上で説明がなければこういうこともありえますね、今後も。
愚痴はさておき。
内田樹さんと釈徹宗さんの往復書簡の形で本書は進んでいきますが、それぞれが割と長めなので気を抜いていると話の繋がりや論点がわからなくなってしまいます。そもそも、住職でもある釈さんが主に歎異抄を取り上げながら浄土真宗の特徴を解説するのに対し、内田さんは浄土真宗を足掛かりに宗教全般やコミュニケーションについて語るので、読んでいて「?」となるのも致し方ないかなとも思います。
と言っても噛み合わない対話というわけではなく、自由発想的なやりとりという感じです。討論でもなく持ち上げっこでもなく、互いに触発されながらヒトにとっての宗教というものを述べています。
タイトルから浄土真宗の入門書・解説書的な本かなと思って購入したのですが、宗教を論じる中で常識、倫理といった話題も出てきて、ヒトのあり方を考えさせられてしまいました。
わかりやすい言葉で書いてありますが、難しい内容について書かれていて正直なところ理解しきれない部分もありましたが、きっと『いきなりはじめる~』を読んでから再読するとそのあたりもクリアになるのかなと感じました。
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