ど田舎を舞台に年齢層の違う4人の女の子たちのゆるい日常を描くアニメ。
これだけ聞くと「なんだ、その辺によくある日常系じゃないか」と思うかもしれない。こののんのんびよりという作品が日常系という枠組みにありながら、ただただ女の子がかわいいというだけでなく少し違った位置にいるなと感じるのは理由が二つある。
ひとつは「やろうと思えば出来るけれど中々やる機会がない日常」が組み込まれている話があるという点。
例を出すと3話の家出の話なんてそうだ。誰もが子どもの頃は一度は憧れたことがあるんじゃないだろうか。家出をして、秘密基地に籠って、しかもその秘密基地が洞穴とかではなく高台だったりして、そんな子ども心を擽る「あぁ、自分が子どもの頃・・いや、むしろ今でもやってみたいかも」なんて思えるちょっとだけずれたところにある日常が、視聴者の心を掴んでいるのではないだろうか。
ふたつめは「間の取り方」という点。
これも例を出すと4話である。前述のとおり、他所から夏休みの間だけ知らない子が遊びに来て仲良くなるという、ありそうで中々ない日常を踏まえつつ、最後にほのかちゃんにお別れも言えないまま離れ離れになってしまって茫然とした後にじわぁっと泣き出すれんげのシーン。この「間の取り方」の活用がすごく上手な作品だ。
個人的には劇場版のんのんびよりばけーしょんで、なつみが沖縄から帰る日に荷物をまとめているあのシーンの間の取り方なんてすごく好みなので、まだ見た事がないという人は是非劇場版も見ていただきたい。
そんな可愛さあり、尊さあり、切なさあり、日常に込められたメッセージ性がたっぷり詰まったのんのんびより。あなたの心のふるさとになりますように。

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