メディア掲載レビューほか
説得力あるプレゼン資料を作るために
本や雑誌、ポスター、看板、チラシなど、日常には「デザイン」されたビジュアルが溢れている。そうしたデザインを実際に行うとき、デザイナーがどんなことを気にかけ、どんな基準で良し悪しを判断しているのか。それを視覚的に、極めて具体的にわかりやすく説明した本が、じわじわと売れ行きを伸ばしている。
「著者は弊社の多数の出版物にデザイナーとして関わっていただいている方です。お仕事の際のプレゼンがとても上手く、それを見ていて本を書けるのではないかと感じたのが、企画のきっかけでした。新人を指導する立場の方でもあるので、デザインを教えることのノウハウもきっと豊富にお持ちだと思ったんです」(担当編集者)
企画の立ち上げから本が完成するまでには、2年という長い月日が必要だった。
「通常の書籍のように何パターンかのページデザインを組み合わせるのではなく、雑誌のようにほぼすべてのページを一からデザインする必要があったんです。著者はそうした作業が得意な方ではあるのですが、それでもさすがに時間がかかりました」(担当編集者)
デザインを仕事にしている・したい人を主な読者と想定した本だが、それ以外の読者にも役に立ちそう。
「プレゼン用の資料をはじめ、ちょっとしたデザインをする機会って、意外とありますよね。そんなときに参考にしていただけたらうれしいです」(担当編集者)
評者:前田 久
(週刊文春 2016.11.23掲載)内容紹介
〈電子書籍版に関する注意事項〉
本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なりますので、ご購入前にお使いの端末にて「無料サンプル」をお試しください。
【目で見て楽しむ新しいデザインの本!】
「デザイン=楽しい」を実感できる新しいデザイン書籍。デザインする上で必要な基礎、概念、ルール、プロセスを、図解やイラスト、写真などのビジュアルで解説しています。現場で活躍しているデザイナーが身近にあるわかりやすいものに例えたり、図解、イラスト、別のものに置き換えて見方を変えてみたり…豊富なビジュアルとともにわかりやすくひも解きました。楽しみながらデザインのあれこれがわかり、「なるほど!」と思える内容が盛りだくさんです!
〈本書の内容〉
■Chapter 1
デザインに「正解」はない --編集とデザイン
■Chapter 2 デザイナーの7つ道具
どっちがダイジ? を口癖にしよう。--ダイジ度天秤
主役を狙って、光を当てる。--スポットライト
いいデザインて、いいキャラしてます。--擬人化力
ヒントは世の中にあふれてる。--連想力
言葉と絵のバイリンガルになろう。--翻訳機
ふところに隠し持った、最終兵器。--虫めがね
そのデザインを決めるもの。--愛
■Chapter 3 デザインの素
布地を織り上げるように組む。--文字と組み
言葉の「らしさ」をつくる。--言葉と文章
右脳と左脳で考えてみる。--色
イメージの力に向き合う。--写真
ロジカル、ときどきグラフィカル。--グラフとチャート