わりとSF作品を読んでいる方なのですが、マニア向け同人誌のような特定の趣味を理解する
濃い人向けとしか思えなくて、読んでいて苦痛でした。
なので、一般的な読者には「だから、SFはダメなんだ」とかなりそうだなって感じでした。
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なめらかな世界と、その敵 Kindle版
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日2019/8/20
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ファイルサイズ664 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有の災害に巻き込まれた新幹線の乗客たちをめぐる書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」など、卓抜した筆致と想像力で綴られる全6篇。SFへの限りない憧憬が生んだ奇跡の才能、初の傑作集が満を持して登場。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
1988年生まれ。京都大学文学部卒。2010年、大学在学中に応募した「遠呪」で第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、受賞作の改題・改稿版に書き下ろしの近未来SF中篇「chocolate blood, biscuit hearts.」を併録した『少女禁区』(角川ホラー文庫)で作家デビュー。近年は中短篇SFを中心に発表。本書収録の作品のほかに「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」 (ハヤカワ文庫JA『伊藤計劃トリビュート』収録)、「彼岸花」(同『アステリズムに花束を』)などがある。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伴名/練
1988年生まれ。京都大学文学部卒。2010年、大学在学中に応募した「遠呪」で第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、受賞作の改題・改稿版に書き下ろしの近未来SF中篇「chocolate blood,biscuit hearts.」を併録した『少女禁区』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
1988年生まれ。京都大学文学部卒。2010年、大学在学中に応募した「遠呪」で第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。同年、受賞作の改題・改稿版に書き下ろしの近未来SF中篇「chocolate blood,biscuit hearts.」を併録した『少女禁区』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07WHSZMFC
- 出版社 : 早川書房 (2019/8/20)
- 発売日 : 2019/8/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 664 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 331ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 40,056位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 4,561位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月29日に日本でレビュー済み
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63人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の膨大なSF知識から生み出されるアイデアを、巧みな人間関係の描写と異常なまでの表現力でまとめ上げた傑作。
全ての短編が完成度が高く、どれが好きと言うのも難しいが、
特に感情をブン回されてぐちゃぐちゃにされたという意味では
表題作「なめらかな世界と、その敵」
伊藤計劃『ハーモニー』へのトリビュート「美亜羽へ贈る拳銃」
書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」
がお気に入り。
全ての短編が完成度が高く、どれが好きと言うのも難しいが、
特に感情をブン回されてぐちゃぐちゃにされたという意味では
表題作「なめらかな世界と、その敵」
伊藤計劃『ハーモニー』へのトリビュート「美亜羽へ贈る拳銃」
書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」
がお気に入り。
2019年11月10日に日本でレビュー済み
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どの短編も異なる文体、違ったスタイルなのだが、共通しているのは、何の説明もなく物語が始まりいきなり異世界に放り込まれというところ。読者はここはどういう世界なのかと戸惑い、模索しながら、まるで見知らぬ土地を探検するかのようなドキドキ感とワクワク感、そしてなかなか見えてこない世界の成り立ちに少し苛立ちを覚えながら、読み進んでいくことになる。しかし、やがてここがどういうところなのか理解した途端に、もう後には引き返せない魅力に取り憑かれている自分に気づくのだ。こういう不思議な魅力のある作家は稀有なのであろう。寡作のようだが、今後が楽しみである。
2019年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
6編中2編が新規でよかった。
「シンギュラリティ・ソヴィエト」と「ひかりより速く、ゆるやかに」は評判通り良かった。
既読分では、
「ゼロ年代の臨界点」:疾走感が良くて好み。
「美亜羽へ贈る拳銃」:ミァハは「ハーモニー」だから「聖書」に記載されている他の物語が知りたくなる。
「ホーリーアイアンメイデン」:この世界も「ハーモニー」の先の世界につながるような気がする。
が気に入った。
「シンギュラリティ・ソヴィエト」と「ひかりより速く、ゆるやかに」は評判通り良かった。
既読分では、
「ゼロ年代の臨界点」:疾走感が良くて好み。
「美亜羽へ贈る拳銃」:ミァハは「ハーモニー」だから「聖書」に記載されている他の物語が知りたくなる。
「ホーリーアイアンメイデン」:この世界も「ハーモニー」の先の世界につながるような気がする。
が気に入った。
ベスト500レビュアー
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19年度ベストSF国内篇一位に輝いた本だ。
受賞とかベストは頼りにならないことが多いけど、本書は正真正銘の当たりだ。六篇中、過半数が傑作である。
表題作は少女同士の友情にある種の能力を絡めた百合SFの最高傑作だ。うう、ネタバレするので書けない。
発端に感じた違和感が、世界観に直結する。設定で驚き、展開に二度三度と驚かされる。
乗覚障害という発想がすごい。
『ゼロ年代への臨界点』ゼロと言っても2000年ではなく、1900年だ。
日本SFの歴史は、明治時代の三人の女流作家から始まった。架空のSF史なんて、書けるのは作者くらいだろう。
『ホーリーアイアンメイデン』は好みだが、既読だった。
『美亜羽へ贈る拳銃』わかりにくいし、今一つだ。
『シンギュラリティ・ソヴィエト』
月面に降り立ったアームストロング船長は、ソビエト国旗とスターリン像を発見した。
ソ連がアメリカに先駆けてシンギュラリティを達成していたら、という改変歴史小説だ。
「ヴォジャーノイ」対「リンカーン」、東西のスーパーコンピューター同士の戦いが始まる。
人間は戦闘の駒に過ぎないのか。秀逸な電脳SFである上に、姉妹間の愛情が泣かせる逸品である。
『ひかりより速く、ゆるやかに』途中でタイトルの意味がわかると、愕然とする。
奇現象に対して科学的考察やアプローチを試み、周囲の社会状況をしっかり書き込む。これこそSFだ。
こういうのがSFだ。小川一水か小松左京の長編にも劣らぬ読み応えである。
メインキャラの二人が魅力的だ。本書で最も価値のある一篇だ。
日本SFの未来に希望の光を灯してくれた一冊である。
受賞とかベストは頼りにならないことが多いけど、本書は正真正銘の当たりだ。六篇中、過半数が傑作である。
表題作は少女同士の友情にある種の能力を絡めた百合SFの最高傑作だ。うう、ネタバレするので書けない。
発端に感じた違和感が、世界観に直結する。設定で驚き、展開に二度三度と驚かされる。
乗覚障害という発想がすごい。
『ゼロ年代への臨界点』ゼロと言っても2000年ではなく、1900年だ。
日本SFの歴史は、明治時代の三人の女流作家から始まった。架空のSF史なんて、書けるのは作者くらいだろう。
『ホーリーアイアンメイデン』は好みだが、既読だった。
『美亜羽へ贈る拳銃』わかりにくいし、今一つだ。
『シンギュラリティ・ソヴィエト』
月面に降り立ったアームストロング船長は、ソビエト国旗とスターリン像を発見した。
ソ連がアメリカに先駆けてシンギュラリティを達成していたら、という改変歴史小説だ。
「ヴォジャーノイ」対「リンカーン」、東西のスーパーコンピューター同士の戦いが始まる。
人間は戦闘の駒に過ぎないのか。秀逸な電脳SFである上に、姉妹間の愛情が泣かせる逸品である。
『ひかりより速く、ゆるやかに』途中でタイトルの意味がわかると、愕然とする。
奇現象に対して科学的考察やアプローチを試み、周囲の社会状況をしっかり書き込む。これこそSFだ。
こういうのがSFだ。小川一水か小松左京の長編にも劣らぬ読み応えである。
メインキャラの二人が魅力的だ。本書で最も価値のある一篇だ。
日本SFの未来に希望の光を灯してくれた一冊である。
2019年9月12日に日本でレビュー済み
百合SFの「彼岸花」が良かったのと、各所で絶賛されているのでとても楽しみしていたのですが、残念ながらあまり刺さらなかったです。
どの話も世界観が真新しくて素晴らしく、確かに面白くはあったのですが、会話文が挟まるたびにどうにも違和感が強く、心の上を滑っていくような感じが捨てきれませんでした。
SFの会話文は非現実的でなんぼだとは思うのですが、それとはまた別の現実味のなさというか…。
あと、どの話も根幹にあるテーマのようなものが近いというか、この本を一冊読んだだけで、ああこの作者はこういう話が好きなんだな、というのを察してしまうのが少し残念でした。
味付けや調理法が違うからすぐには感じないけれど、ふとした瞬間に同じ食材ばかり食べてるな…というぼんやりとした飽きがきてたように思います。
どの話も世界観が真新しくて素晴らしく、確かに面白くはあったのですが、会話文が挟まるたびにどうにも違和感が強く、心の上を滑っていくような感じが捨てきれませんでした。
SFの会話文は非現実的でなんぼだとは思うのですが、それとはまた別の現実味のなさというか…。
あと、どの話も根幹にあるテーマのようなものが近いというか、この本を一冊読んだだけで、ああこの作者はこういう話が好きなんだな、というのを察してしまうのが少し残念でした。
味付けや調理法が違うからすぐには感じないけれど、ふとした瞬間に同じ食材ばかり食べてるな…というぼんやりとした飽きがきてたように思います。