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なぜ数学が「得意な人」と「苦手な人」がいるのか 単行本 – 2001/11/1
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- 本の長さ335ページ
- 言語日本語
- 出版社主婦の友社
- 発売日2001/11/1
- ISBN-104072283355
- ISBN-13978-4072283356
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商品の説明
商品説明
著者はそのカギを握る「数学脳」が、生まれながらの能力なのか、それとも学習で身につくものなのかという素朴な疑問を解き明かしている。特に、数の多い少ないを判断する「数のモジュール」は生まれつきすべての人に備わっているという仮説から、教育を受けていない先史時代の人間や乳児が数をどう認識するかや、すべての人の脳に「数のモジュール」が存在するのか、するとしたら数学の得手不得手はなぜ生まれるのか、といった疑問を次々と検証する。
その過程は実に興味深い。たとえば、論理や分析などを行うとされる左脳を損傷した人は数をどう扱うのか、逆に右脳を損傷した人の場合はどうなるのかを、実際に脳に障害をもつ人の実験から探り、数を扱う脳の部位を割り出している。さらに、その部位が指の動きと連動していること、それが発達していてもけっきょくは意識的な学習訓練が必要なことなどを明らかにしている。数学は努力か才能かというよく俎上にのぼる疑問が、ここでついに解き明かされたと言える。
ただ、それ以上に注目したいのは、数学の不得意は苦手意識の所産であり、学校のカリキュラムが苦手意識を増長させている、と論じたところである。これは日本の教育問題の根幹にも触れるテーマであろう。それだけに、著者の唱える「熱意と努力に働きかけるカリキュラム」や学習の「良い循環」は、問題解決のモデルとして非常に示唆に富んでいる。
最近では数学の必要性が声高に叫ばれ、楽しく学べる一般向けの数学本が多数出版されている。そのなかで本書は、数学と人間の奥深い世界の謎を解いた読み物として際立っている。(棚上 勉)
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ロンドン大学認知神経心理学教授。学術誌“Mathematical Cognition”創刊に関わり、現在も編集にたずさわる。ケンブリッジ大学でも教鞭をとるかたわら、メルボルン大学、パドヴァ大学、トリエステ大学、マサチューセッツ工科大学、およびオランダのナイメーヘンにあるマックス・プランク研究所にも招かれている。世界各国の研究者と共同で、神経心理学および数学能力の遺伝についての研究を行っている。1998年からは、NTTの厚木研究センタ内にあるNTT物性科学基礎研究所と、ロンドン大学認知神経科学研究所の共同研究を立ちあげ、これまでに視覚や日本語の読字について研究、今後は手や腕の運動、数に関しても研究を広げる予定
藤井/留美
翻訳家。上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 主婦の友社 (2001/11/1)
- 発売日 : 2001/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 335ページ
- ISBN-10 : 4072283355
- ISBN-13 : 978-4072283356
- Amazon 売れ筋ランキング: - 337,898位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 591位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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言葉尻や、言い回しに癖があるものと思って読んでみたが、
本書はあてはまらなかった。読みやすい文章だと感じた。
肝心の中身だが、論文を読んでいるようだった。仕事柄、
実用性があるものを探していたので、期待はずれであった。
中盤は実験→検証の繰り返しで、確かに緻密に表題の答えを割り出そうとしているのはいいのだが、
脳科学的な要素が強すぎた気がする。
もっと日常生活レベルでの答えというか、
いうなればもっと端的な答えが欲しいというのが希望であった。
amazonの「説明」にもあるように、後半で学校のカリキュラムに話のベクトルを持っていくが、
やはり教師の力による部分が大きい、とか、
他の学問に比べ基礎が大事だとか、
本人のモチベーション維持が大事だとか、
そのあたりでは真新しいことは出てこず、残念であった。
一番ひっかかったのは、これほとんど「算数」の話だということ。
数え方、四則演算にまつわることが話の枢軸で、「数学」と呼ぶにはいささか疑問が。
表題を解決するには、数学の根底部分つまり算数から、ということなのか。
じゃあどんなタイトルがマッチするかと言われれば、ベストなものは思い浮かばないが。。。
この点だけは、翻訳による弊害を感じずにはいられない。
期待に添わなかったという点で、この評価です。
この分野の研究をなされている方には、間違いなくベストな一冊だと思います。
でもこれを読むとなんで自分が算数が苦手になったのか
よくわかりました。
現在の理解レベル→良い成績がとれない→周囲にやる気をそがれる→
自分でも意欲がなくなる→不安にある→逃避する→
成績が伸びない
このような悪い循環を繰り返しでいたんですね。
良い循環とは…
現在の理解レベル→良い成績がとれる→周囲が賞賛する→
自分でも意欲がなくなる→数学が楽しくなる→数学をもっとやる→
理解が深まる
当たり前といわれればそうかもしれない。けれどこの循環が
わかっただけでもう苦手意識を克服できたような気もする。
わかるレベルから少しづつ取り戻すことは可能なのですね。
さらには暗算名人の言葉
「暗算ができるおかげで友達ができて、お金が儲かって
自慢できて、みんなに喜んでもらえる」と。
大人になってから数学を使う場面はけっこう多い。
もっと実践的な社会的数学を自分なりに会得したいものだ。
1 数とか量の扱いが大脳生理学的にどうなっているのかに関心がある人
2 優秀な人と言うのはどんな傾向を持っているのかに関心がある人
3 自分が数学が不得手でなく得意だったら良いなと思っている人
4 おもしろ雑学を増やしたい人
なお、読んでいて、私は、自分が最近は計算をほとんどしなくなっていること、何でも電卓やパソコンに頼って計算そのものの腕(頭)を使わず、頭脳活動をしない、劣化がひどい状態になっていること、単に乗除算だけでなくて、思考を巡らし自力解決するのをサボり、方法を公式集やwebなどから探して、それが上手くできないとその時点で諦める(=自分の頭は全然使わない)状態になってしまっていることに、強く気付かされました。
私にとっては、(精励・邁進)から遠ざかり、ハウツーに頼る情けない状態になっている自分に気付くという面で、結構良い刺激になった本です。ろくに頭を使わない人が、道具や書籍、他人などに頼り出したら、勢いよく転げ落ちていくだけだ、もっと自力で苦労する、懸命にやることにこそ価値があるということを、思い出さないといけないと、感じました。
本の末尾(8章〜10章)はおもしろ雑学の新書版に良くあるような内容だと思います。この手の本は、他にもたくさんあるでしょうが、こう言うことの方が読みやすい方は、10章から逆順に読んで行く方が、おもしろいのかもしれません。
導入部の、人類がどのように数を認知して、それを操るようになってきたかという歴史については、なかなか興味深いものがある。計数能力が天賦のものだというのは、にわかには信じがたい。
次に数に対する脳の働きを語る中で、数の認知や計算の実行に障害を持つ人々の例が紹介されるのだが、これが初めて聞く症例ばかりでかなり衝撃的な内容だ。数や計算について個人の認識が実は千差万別なのだろうか、ではさらに映像や音も個人によって認識のされ方が異なるのだろうか、といろいろ考えさせられた。
最後に至って、やっと学校教育上の問題点などに言及されるのだが、タイトルから期待して本書を手に!取った人には、ここまではかなり長い助走である。しかし、数の認知について頭が十分ほぐれたところで著者の指摘を読むと非常にすんなりと主張が頭に入る。そういえば私も正の数・負の数ではつまづいたっけ。
数学と言うよりは算数のレベルから応用できる示唆に富む内容である。
しかし本書はそんな数学観を一変する。著者は、生物的に我々が有しているのは、目の前の対象の数の多い少ないを瞬間的に把握する能力「数のモジュール」だけであり、数学の基礎となる能力なのであるとする。つまり、生物的には、我々の数学の基礎は、全く同じなのだ。それ以上の能力、つまり一般的に言う数学をこなす能力は、全く別物であり、「文化概念ツール」と呼ばれる。
つまり、数のモジュールを基礎にした一種のアプリケーションソフトのようなものだ。数学のできるできないは、この文化概念ツールをきちんとインストールできるかどうかにかかっているのだ。
結論を最初にみたら、とまどうかもしれない。しかし、数の歴史から、神経生理学の最新の成果までに至る分析を知れば、我々の観念が、いかに浅はかなものかがわかり、この説に納得するだろう。
残念ながら、本書の魅力は、このレビューでは書き表しきれない。数学嫌いの人から、これからお子さんを持とうとする人、学校の先生、あらゆる人が魅了されることは、間違いないだろう。




