著者は科学ジャーナリストで、進化心理学という、物理学や脳科学ほど確立された科学とは未だに呼べない視点から、原始仏教の解釈、特にヴィパッサナー瞑想についてジャーナリズム的に取り上げています。
科学的な装いがありますが、「心のモジュール構造」など、およそ確立された科学的知識とは言い難い仮説を使って、仏教に自由気ままな解釈を最もらしくつけているように見えます。
たしかにそういった分析は面白く、一つのエンターテイメントとして読む価値はありますが(おそらくアメリカでもそういった扱いなのだと思います)、真面目な仏教哲学の書として取り上げるべきではありません
ただ、著者のある意味正直な瞑想体験などは面白く、瞑想をエンターテイメント的に見る視点などは、日本の書籍だとあまりないかもしれません。
なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2018/7/19
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本の長さ368ページ
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日2018/7/19
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寸法13.1 x 1.9 x 18.8 cm
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ISBN-104152097868
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ISBN-13978-4152097866
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商品の説明
出版社からのコメント
アントニオ・ダマシオ(脳神経学者。『デカルトの誤り』)
「刺激的でタメになる、大満足の1冊」
(ニューヨーク・タイムズ紙 2017/8/7)
マーティン・セリグマン(ポジティブ心理学創始者)
「強靭で批判的な知性を備えた誰かが仏教を明快に解説してくれるのを待っていた。そういう本がここにある。本書は読者を未体験の旅へと連れだす」
ピーター・シンガー(哲学者。『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』)
「進化心理学に通じた者が仏教をクールな目で見つめると、何が起きるだろう? 答えはこうだ――その人物がロバート・ライトのような傑出した書き手ならば、面白く、挑戦的で、人生を変える力を秘めたこの本が生まれる」
「刺激的でタメになる、大満足の1冊」
(ニューヨーク・タイムズ紙 2017/8/7)
マーティン・セリグマン(ポジティブ心理学創始者)
「強靭で批判的な知性を備えた誰かが仏教を明快に解説してくれるのを待っていた。そういう本がここにある。本書は読者を未体験の旅へと連れだす」
ピーター・シンガー(哲学者。『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』)
「進化心理学に通じた者が仏教をクールな目で見つめると、何が起きるだろう? 答えはこうだ――その人物がロバート・ライトのような傑出した書き手ならば、面白く、挑戦的で、人生を変える力を秘めたこの本が生まれる」
内容(「BOOK」データベースより)
科学で語りなおす、まったく新しい仏教入門。甘いものがやめられない、他人の成功がねたましい、大事なプレゼンでアガってしまう…現代人は、進化の結果としてヒトの脳に備わったこれらの「錯覚」に惑わされがちだ。錯覚を振り払い、よりよく生きるすべはあるのだろうか?答えを求めて瞑想合宿に参加した科学ジャーナリストは、「マインドフルネス」の驚くべき効能と、ブッダの奥深い教えに出会う―認知科学や心理学の最新成果が裏づける、仏教の真価。
著者について
ロバート・ライト(Robert Wright)
科学ジャーナリスト。《ニューヨーク・タイムズ》紙や《タイム》誌、《ワイアード》誌などに寄稿する。テキサスクリスチャン大学で学んだ後、プリンストン大学で社会生物学を学ぶ。1986年に全米雑誌賞(エッセイ・批評部門)を受賞。著書に、《ニューヨーク・タイムズ》紙の年間ベストブックに選出された『モラル・アニマル』など。「人間社会の進歩はゼロ・サムゲームではない」と題したTED講演は130万ビューを超える。ペンシルヴェニア大学で心理学の、プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める。
熊谷淳子(くまがい・じゅんこ)
翻訳家。大阪教育大学卒業後、コロラド大学大学院で聴覚学の修士号を取得。訳書にピュエット&グロス=ロー『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』、アリエリー『予想どおりに不合理』、ギルバート『明日の幸せを科学する』(以上ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、ケンリック&グリスケヴィシウス『きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか』他多数。
科学ジャーナリスト。《ニューヨーク・タイムズ》紙や《タイム》誌、《ワイアード》誌などに寄稿する。テキサスクリスチャン大学で学んだ後、プリンストン大学で社会生物学を学ぶ。1986年に全米雑誌賞(エッセイ・批評部門)を受賞。著書に、《ニューヨーク・タイムズ》紙の年間ベストブックに選出された『モラル・アニマル』など。「人間社会の進歩はゼロ・サムゲームではない」と題したTED講演は130万ビューを超える。ペンシルヴェニア大学で心理学の、プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める。
熊谷淳子(くまがい・じゅんこ)
翻訳家。大阪教育大学卒業後、コロラド大学大学院で聴覚学の修士号を取得。訳書にピュエット&グロス=ロー『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』、アリエリー『予想どおりに不合理』、ギルバート『明日の幸せを科学する』(以上ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、ケンリック&グリスケヴィシウス『きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか』他多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ライト,ロバート
科学ジャーナリスト。“ニューヨーク・タイムズ”紙や“タイム”誌、“ワイアード”誌などに寄稿する。テキサスクリスチャン大学で学んだ後、プリンストン大学で社会生物学を学ぶ。1986年に全米雑誌賞(エッセイ・批評部門)を受賞。著書に、“ニューヨーク・タイムズ”紙の年間ベストブックに選出された『モラル・アニマル』など。ペンシルヴェニア大学で心理学の、プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める
熊谷/淳子
翻訳家。大阪教育大学卒業後、コロラド大学大学院で聴覚科学の修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
科学ジャーナリスト。“ニューヨーク・タイムズ”紙や“タイム”誌、“ワイアード”誌などに寄稿する。テキサスクリスチャン大学で学んだ後、プリンストン大学で社会生物学を学ぶ。1986年に全米雑誌賞(エッセイ・批評部門)を受賞。著書に、“ニューヨーク・タイムズ”紙の年間ベストブックに選出された『モラル・アニマル』など。ペンシルヴェニア大学で心理学の、プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める
熊谷/淳子
翻訳家。大阪教育大学卒業後、コロラド大学大学院で聴覚科学の修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2018/7/19)
- 発売日 : 2018/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 368ページ
- ISBN-10 : 4152097868
- ISBN-13 : 978-4152097866
- 寸法 : 13.1 x 1.9 x 18.8 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 1,771位仏教入門
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2018年11月25日に日本でレビュー済み
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自分が曖昧に理解しているマインドフルネスのあれこれに、はっきりした輪郭を与えてもらった感じがある。
なにより著者が実践を通して語っているので、分かりやすい。
ただ、「感覚」という訳語が分かりにくかった。たぶんsenseのことと判断して、辞書を引いたら、漠然とした感覚とある。気持ちとか感じとか。
感覚というと五感を指している印象があるので、少し違和感があった。
感覚=気持ちと捉えて読んだ。
なにより著者が実践を通して語っているので、分かりやすい。
ただ、「感覚」という訳語が分かりにくかった。たぶんsenseのことと判断して、辞書を引いたら、漠然とした感覚とある。気持ちとか感じとか。
感覚というと五感を指している印象があるので、少し違和感があった。
感覚=気持ちと捉えて読んだ。
ベスト500レビュアー
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マインドフルネスや瞑想、ヨガなど仏教に由来、関連する行為で近頃話題になっているものは少なくない。
とはいえ、宗教ということから漠然とした「異質なもの、こわい、怪しい」などと距離を置いてしまうこともあるかと思われる。
そのようななか科学的根拠に基づいて仏教を解明・論じてみようという画期的なる書。
例えば「人からどう思われるか」を気にしてしまうのは、現代社会では錯覚であることが多い。しかし太古の狩猟採集社会においては同じ人と幾度と顔を合わせる。今ほど人の移動が盛んではなかったから他者の心理を思うことは大切なことであった。と説く。
感覚が思考を支配するのはなぜか?
自制するには。
など興味は尽きない。
ストレス社会を心身共に健康に乗り切るための指南書となるかもしれない。
とはいえ、宗教ということから漠然とした「異質なもの、こわい、怪しい」などと距離を置いてしまうこともあるかと思われる。
そのようななか科学的根拠に基づいて仏教を解明・論じてみようという画期的なる書。
例えば「人からどう思われるか」を気にしてしまうのは、現代社会では錯覚であることが多い。しかし太古の狩猟採集社会においては同じ人と幾度と顔を合わせる。今ほど人の移動が盛んではなかったから他者の心理を思うことは大切なことであった。と説く。
感覚が思考を支配するのはなぜか?
自制するには。
など興味は尽きない。
ストレス社会を心身共に健康に乗り切るための指南書となるかもしれない。
2019年2月1日に日本でレビュー済み
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仏教に関する本だが、極楽浄土とか輪廻転生などの超自然的現象を説くものではない。極めて現代的かつ科学的な視点から、「悟り」とは何かを明らかにしようという試みである。
著者自身は、瞑想体験合宿に参加するなどの経験はあるが、修行僧でもなければ、ましてや「悟り」に到達した人物でもない。ある意味で普通の現代人である。しかし、自身の瞑想体験や瞑想指導者へのインタビューなどを通して「悟り」の正体に迫っていく語り口には、説得力があるし、引き込まれる。
本書を読む前と後では、自分の意識についての感じ方が間違いなく変わる、と思う。
日本語の翻訳がとても読みやすい。内容がすんなり頭に入ってくる。また、巻末の魚川祐司氏による解説が秀逸。本編と同じ雰囲気で、かつ分かりやすくまとまっている。
著者自身は、瞑想体験合宿に参加するなどの経験はあるが、修行僧でもなければ、ましてや「悟り」に到達した人物でもない。ある意味で普通の現代人である。しかし、自身の瞑想体験や瞑想指導者へのインタビューなどを通して「悟り」の正体に迫っていく語り口には、説得力があるし、引き込まれる。
本書を読む前と後では、自分の意識についての感じ方が間違いなく変わる、と思う。
日本語の翻訳がとても読みやすい。内容がすんなり頭に入ってくる。また、巻末の魚川祐司氏による解説が秀逸。本編と同じ雰囲気で、かつ分かりやすくまとまっている。
2019年9月19日に日本でレビュー済み
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誰がつけたものか、邦題は「なぜ今、仏教なのか」ですが、原題は「Why Buddhism Is True」であり、当然ながら本書の中身としては、原題の方に従って展開しています。
そんなわけで邦題から、現代社会の問題点であるとか、それに対する仏教の役割といったことに重点・力点を置いた本だと思うと、それらの要素が無いわけではないものの、誤解を生みかねないと思います。少なくとも私は最初、そういう本なのかと多少の誤解をしました……。
本の内容については、上の目次や他の方のレビューなども参考になると思いますが、個人的には、科学ジャーナリストである著者が、単に自己の瞑想の体験や手段を紹介するのみならず、仏教の基本となる、無我や無色・空、涅槃などについて、科学的知見をもとにしつつ検討している点に興味深いものがあり、十分に、買ってよかった良書だと思われます。
そんなわけで邦題から、現代社会の問題点であるとか、それに対する仏教の役割といったことに重点・力点を置いた本だと思うと、それらの要素が無いわけではないものの、誤解を生みかねないと思います。少なくとも私は最初、そういう本なのかと多少の誤解をしました……。
本の内容については、上の目次や他の方のレビューなども参考になると思いますが、個人的には、科学ジャーナリストである著者が、単に自己の瞑想の体験や手段を紹介するのみならず、仏教の基本となる、無我や無色・空、涅槃などについて、科学的知見をもとにしつつ検討している点に興味深いものがあり、十分に、買ってよかった良書だと思われます。
ベスト100レビュアー
「知的好奇心を満たす」「仏教を違った角度から見てみる」という意味では、
文句なく5つ星であった。
知識が重要視される現代では、
「科学的に証明された〇〇」とか、「最新の研究によれば〇〇である」とか
自然科学の知的体系を意識しつつ生活をせざるを得ない時代である。
そんな現代人にとっては、この本は大きな説得力をもち、理解の助けになるだろう。
低評価の方の意見としては、
「まだまだ未発達な研究分野であるため、十分な科学といえない」とあるが、わたしの意見は全く正反対であり、2つの異議を示したい。
1、完成された仏教を現代科学の視点で解剖するという試みや志はとても興味深いし、意義が大きいと思う。まだまだ未発達だからこそ、研究する意義が大きい。
(ここでいう仏教とは原始仏教であり、釈迦のオリジナルなものに限る。のちに独自のテイストを加えられた日本のヘンテコ仏教もどきは当然に除かれる)
2、「そもそも現代科学では、まだまだ解明できない点が多々あるという視点(科学はべつに万全なものではないし、とりあえずのデータや仮説に過ぎないという視点)」を持つことこそが、仏教を学ぶ者がもつべき素直さであり、謙虚さではないか?科学が万全で絶対的であるという妄想が苦しみを生んでいるのではないか?とすら思うのである。
さて、本題にもどるとして
この本の優れた点として2つほど挙げさせていただく。
❶ 瞑想やブッダの教えを
単なる「癒しの道具」とするのではなく、
「精神的な探求道」として紹介されている点。
❷赤い薬は「選ばれしもの」だけに与えられるのではなく、誰にでもそれを手にする可能性を示唆している点。
(赤い薬を飲む=囚われの妄想世界から抜け出し、洞察と自由の人生に目覚めること。)
どうしても英語を邦訳すると不自然で理解しずらくなってしまうところが出てくるが、二度三度読むつもりで気づきと共に読むと、いろいろな発見があるはずである。
マインドフルネスだけにとどまらず、
その根幹や源流にあるブッダの教えについて興味を持ち始めた人にこそおすすめである。
参考になれば幸いです。
文句なく5つ星であった。
知識が重要視される現代では、
「科学的に証明された〇〇」とか、「最新の研究によれば〇〇である」とか
自然科学の知的体系を意識しつつ生活をせざるを得ない時代である。
そんな現代人にとっては、この本は大きな説得力をもち、理解の助けになるだろう。
低評価の方の意見としては、
「まだまだ未発達な研究分野であるため、十分な科学といえない」とあるが、わたしの意見は全く正反対であり、2つの異議を示したい。
1、完成された仏教を現代科学の視点で解剖するという試みや志はとても興味深いし、意義が大きいと思う。まだまだ未発達だからこそ、研究する意義が大きい。
(ここでいう仏教とは原始仏教であり、釈迦のオリジナルなものに限る。のちに独自のテイストを加えられた日本のヘンテコ仏教もどきは当然に除かれる)
2、「そもそも現代科学では、まだまだ解明できない点が多々あるという視点(科学はべつに万全なものではないし、とりあえずのデータや仮説に過ぎないという視点)」を持つことこそが、仏教を学ぶ者がもつべき素直さであり、謙虚さではないか?科学が万全で絶対的であるという妄想が苦しみを生んでいるのではないか?とすら思うのである。
さて、本題にもどるとして
この本の優れた点として2つほど挙げさせていただく。
❶ 瞑想やブッダの教えを
単なる「癒しの道具」とするのではなく、
「精神的な探求道」として紹介されている点。
❷赤い薬は「選ばれしもの」だけに与えられるのではなく、誰にでもそれを手にする可能性を示唆している点。
(赤い薬を飲む=囚われの妄想世界から抜け出し、洞察と自由の人生に目覚めること。)
どうしても英語を邦訳すると不自然で理解しずらくなってしまうところが出てくるが、二度三度読むつもりで気づきと共に読むと、いろいろな発見があるはずである。
マインドフルネスだけにとどまらず、
その根幹や源流にあるブッダの教えについて興味を持ち始めた人にこそおすすめである。
参考になれば幸いです。
2018年7月20日に日本でレビュー済み
本書は仏教の歴史や、三蔵を土台にした教理解明の注釈書ではない。
いわゆる仏教書ではないが、まぎれもなく仏教書である。
たまたま発売日に書店の仏教コーナーで数冊立ち読みして最も気に入ったので購入。まだ数回の斜め読みしかしていませんが、ヒューム、ガザニガなどの名が飛び交い、主に脳科学の視点から仏教を見据えようという内容。瞑想、マインドフルネスが人間にどういう状態をもたらすのか、悟った人はどうなるのか?知的好奇心に溢れた垂涎の一冊である。従来のアカデミックな、いわゆる仏教書とは全く異なった科学的アプローチの書だが、読みやすくエキサイティングな内容となっている。そういった意味では「今年一番の仏教書」と言っていい。
本書に寄せるマーティン・セリグマンのコメント「強靭で批判的な知性を備えた誰かが仏教を明快に解説してくれるのを待っていた。そういう本がここにある。(略」とあるが、まさにその通りで、絶好のタイミングである。
脳科学のコーナーにも大きく面出しされるべきではないだろうか?
いわゆる仏教書ではないが、まぎれもなく仏教書である。
たまたま発売日に書店の仏教コーナーで数冊立ち読みして最も気に入ったので購入。まだ数回の斜め読みしかしていませんが、ヒューム、ガザニガなどの名が飛び交い、主に脳科学の視点から仏教を見据えようという内容。瞑想、マインドフルネスが人間にどういう状態をもたらすのか、悟った人はどうなるのか?知的好奇心に溢れた垂涎の一冊である。従来のアカデミックな、いわゆる仏教書とは全く異なった科学的アプローチの書だが、読みやすくエキサイティングな内容となっている。そういった意味では「今年一番の仏教書」と言っていい。
本書に寄せるマーティン・セリグマンのコメント「強靭で批判的な知性を備えた誰かが仏教を明快に解説してくれるのを待っていた。そういう本がここにある。(略」とあるが、まさにその通りで、絶好のタイミングである。
脳科学のコーナーにも大きく面出しされるべきではないだろうか?