なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 著者は、小売り業者に対するコンサルタントで、トラッキングという文化人類学で用いられているフィールドワークの手法を応用して、消費者の行動を観察している。
店に入ってきた客を気づかれないように観察して、何を眺めたか、何を手にとったか、どの売場に何分とどまったか、店員と何を話したかなどを逐一記録しておき、そのパターンを分析するというやり方だ。
その結果、多くの小売り店主が最高の場所と考えている入り口近くの陳列棚に目を向ける客は少数派、といった、一般的な常識を覆す実態が次々に浮かび上がってくる。
こうして得た情報を利用して、商品の陳列場所を変えたり、売り場案内の文字の大きさを変えたりするだけで、売り上げは二割も三割も違ってくるというのだから驚きだ。
(ノンフィクション作家 野口均)
(日経ベンチャー 2001/05/01 Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社
「買いゴコロ」をくすぐる、「売りゴコロ」の秘訣! 本書は、進化しつづける買い物文化を小売店を調査しながら的確に把握し、「フォーチュン」100社に挙げられる優良クライアントの数々を小売業界の第一線へと導いてきた究極のノウハウ「ショッピングの科学」を紹介するものです。顧客の購買行動をつぶさに観察し、商品化計画から陳列・販売にいたる小売りの店づくりについてのアドヴァイスをわかりやすく提供しています。徹底したフィールドワークで売れる店づくりの秘訣を明かす本書は、売る側のあなたも、買う側のあなたも、「なぜ買ってしまうのか」、そのしくみに思わず膝をたたくこと請け合いです。
内容(「BOOK」データベースより)
ちょっとした工夫で、売上げ効果絶大。「つい、買ってしまう」「絶対、買わせる」のしくみ、大解剖!徹底したフィールドワークで、「商品化計画から商品の陳列・販売促進にいたる小売りの店づくり」と「見落しがちな顧客の行動と思考パターンへの対応」、「変化する顧客のニーズへの対処」を明かす。スターバックス、シティバンク、GAPなど、数々のクライアントを小売業界の第一線へと導いてきた究極のノウハウ“ショッピングの科学”を大公開。
内容(「MARC」データベースより)
徹底したフィールドワークで「売れる店づくり」の秘訣を明かす。スターバックス、シティバンク、GAPなど、数々のクライアントを小売業の第一線へと導いてきた究極のノウハウ「ショッピングの科学」を大公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アンダーヒル,パコ
エンヴァイロセル社の創業者およびCEO。ニューヨークを拠点に世界中の小売店や銀行を調査し、年間5万人~7万人の顧客の行動を追跡している。これまでに手がけたクライアントは、マクドナルド、スターバックス、ブルーミングデールなど多数。そのノウハウは『ニューヨーカー』や『スミソニアン・マガジン』など多くのメディアに注目されている。また『アメリカン・デモグラフィックス』『アドウィーク』に寄稿し、各地で積極的な講演活動を行なっている
鈴木/主税
翻訳グループ牧人舎代表。1934年東京生まれ。出版社勤務の後、フリーランスの編集者をへて翻訳家となる。マンチェスター『栄光と夢』で翻訳出版文化賞を受賞。訳書に『博士と狂人』ウィンチェスター、『「大崩壊」の時代』フクヤマ(以上ハヤカワ書房刊)、『文明の衝突』ハンチントン、など多数。また著書に『私の翻訳談義』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)