本質の理解…オブジェクト指向の考え方を、短期間で本質的に理解する。実戦力の習得…オブジェクト指向を使って、ゼロからプログラムを作成する力を身につける。この2点を目的として書かれた一冊。
抜粋
<オブジェクト指向は難しくない!>
既にC言語やBASICなどの非オブジェクト指向を学んでいる人にとっては、「オブジェクト指向」というと、「非常に難しい」というイメージを持たれてしまうことが多いかもしれません。それは、オブジェクト指向による考え方が従来の非オブジェクト指向による考え方とは180度異なるものだからです。
また、たとえ話で説明しましょう。
大昔の人は、「太陽は地球の周りを回っている」という天動説を信じていましたが、「実は地球が太陽の周りを回っているのだ」という地動説が唱えられたとき、多くの人々はそれをなかなか受け入れることができなかったといいます。
しかし現代に生きる私たちは、はじめから「地球は太陽の周りを回っている」と学校で教わっていますから、素直に地動説を受け入れることができますね。真実は同じですが、それを私たちがどのように捉えているかが異なるだけなのです。
オブジェクト指向という考え方は、天動説に対する地動説のようなものであると考えてもらえれば良いと思います。既に非オブジェクト指向に馴染んでしまっている人には、「考え方を変える」という若干のハードルがあります。しかし、初めてプログラミングに触れる人にとっては、そのようなものだと素直に受け入れることできるでしょう。オブジェクト指向は本質的には難しいものではないのです。
著者について
■アクロクエストテクノロジー株式会社
1991年3月創業。プラットフォームとしてUNIXをいち早く採用した集中監視制御システムの開発を中心に、ミッションクリティカルな分野で事業を展開。早期からJava/オブジェクト指向を開発現場に本格導入。2005 年には、通常4 年はかかると言われている、CMMIレベル3を国内最小規模・短期間(1年間)で達成。
2016年4月にはリアルタイムでの検索・分析・可視化を提供するオランダのElastic社とOEMパートナー契約を締結し、Elastic製品の代理販売・導入コンサルティング、データ分析/可視化などのデータ活用のニーズに対応する事業を展開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小森/裕介
2000年、東京工業大学工学部情報工学科卒業。エスエムジー株式会社に入社。入社後は、Javaによる集中監視制御システムの設計/開発を中心として、社内講習会の企画/講師や自社開発パッケージの研究などに従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)