筆者が事実婚をしている男性パートナーとコミュニケーションしながら家事育児をお互い納得できるようにシェアしているというコミックエッセイと思って読み進めていたが、終盤に男性パートナーが筆者に対して「キレる」という文脈で怒声、罵声を発するシーンが出現する。それに対し最後通牒を突き付けた後にも同様のことがあったが、男性パートナーが自分の意思で変わろうとし、なぜそうした行動を取るのか話し合いを行いやめることができた、というところで本作品は終わった。
この男性パートナーが筆者にしたことは言葉の暴力、DVそのものであると思われる。言葉の暴力、DVはどんな理由があろうとそれ自体が許されないことであるという共通認識が社会に少しずつ共有されようとしている現在の段階で、「キレる」という描写に留めおくは問題の矮小化に他ならない。乳幼児を抱えた状態の筆者に怒声を浴びせるシーンも描かれており、こうした面前DVは子供の年齢に関わらず、子供に対する暴力でもある。そして何より、暴力を受けた側は何の非もないということも同時に共有されるべき事項である。
上記の内容が暴力であるという前提なしに、「どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している」というタイトルの下、「強い」「口喧嘩に強い」女性である筆者からの視点で、仕事や家庭において相手に些細なことを契機に怒声を発する男性と、「仲良く」「対等な」関係性を築いている、という描写の本がこの2019年現在出版された。女性が男性とパートナーシップを築く上で強いられることの性別による非対称性に対して、読後暗澹たる気持ちになった。再読することは現時点で困難だ。
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どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。 単行本 – 2019/2/7
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バツイチ同士の事実婚夫婦にめでたく子ども誕生!ここから「家事と育児をどうフェアにシェアしていくか」を描いたコミックエッセイです。家事分担の具体的な方法から、揉め事あるある、男の高下駄問題、育児はどうしても母親に負担がいってしまうのか、夫のキレにどう対処する?などなど、夫婦関係をぶつかりつつもアップデートしてきた様子を赤裸々に描きます。
- 本の長さ143ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/2/7
- ISBN-104344034279
- ISBN-13978-4344034273
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
バツイチ同士の事実婚で再婚したさるころ&ノダD。辛い離婚経験を経て、「女ばかりが家事育児を背負いすぎない」&「男だからって大黒柱にならなくていい」、そんな結婚生活を送るために試行錯誤を続ける日々を描いた実験的コミックエッセイ。
著者について
1976年生まれ。千葉県出身。女子美術大学短期大学部卒業。イラストレーター、マンガ家、グラフィックデザイナー。99年「コミック・キュー」にてマンガ家デビュー。2008年に旅チャンネルの番組『行くぞ!30日間世界一周』に出演、のちにその道中の顛末を『30日間世界一周』として漫画化する(全3巻)。そのほかの著書に『世界ボンクラ2人旅!』『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ!夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水谷/さるころ
1976年1月31日、千葉県柏市生まれ。イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。99年「コミック・キュー」にてマンガ家デビュー。現在は事実婚、男児1人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1976年1月31日、千葉県柏市生まれ。イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。99年「コミック・キュー」にてマンガ家デビュー。現在は事実婚、男児1人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2019/2/7)
- 発売日 : 2019/2/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 143ページ
- ISBN-10 : 4344034279
- ISBN-13 : 978-4344034273
- Amazon 売れ筋ランキング: - 355,138位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 363位家庭生活
- - 10,944位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年千葉県生まれ。イラストレーター、漫画家、グラフィックデザイナー。女子美術短期大学卒業後1999年漫画家デビュー。2008年旅チャンネルの番組「行くぞ! 30日間世界一周」に出演、その道中の顛末を漫画化し全3巻の人気シリーズに。2009年に引き続き「行くぞ! 30日間世界一周 2周目!」に出演。その旅は『35日間世界一周!!』として全5巻で刊行されている。30歳で初婚、33歳で離婚、36歳で再婚(事実婚)し38歳で出産。1児の母。自身の結婚にまつわる体験をまとめたコミックエッセイに『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』などがある。
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
35 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月14日に日本でレビュー済み
他の方も書いているとおり、後半の夫のキレっぷりが醜すぎて、衝撃を受けた。仕事中にも子供の前でも、些細なことで不機嫌になり、誰にでも怒鳴り暴言を吐く。いやー、そりゃ離婚するわ。
子供が父親になつかない!と不満を言ってるけど、こんなすぐキレる人に懐くわけなかろう。子供だって、ヤバい人間は分かるよ。
あと生活費はワリカンとあるが、出産や育児で働けない時期は女性ならどうしてもあると思うが、そこもワリカンなの?酷くね?
こんな事を言うのは失礼だが、筆者は何でこんな男性と結婚したのか。仕事仲間なら結婚前に性格は分かっていたはずだが…。
ちなみに筆者の別の連載では、この夫は不妊治療の費用も「金がない」と出さなかったらしい。正気か?
タイトルにある家事の分担についても、「いかにパートナーと家事を分担するか?」がメインではなく、「たまたま掃除の好きな女性と、たまたま料理に向いていた男性が再婚しただけ」に見える。
余計なお世話だが、もし夫が料理に向いてなかったら、どうなっていたんだろうか。
ともかく、家事をやらないパートナーを説得して分担する方法!的なノウハウは期待できないし、夫のキレっぷりのせいで読後感がすごく悪い。
子供が父親になつかない!と不満を言ってるけど、こんなすぐキレる人に懐くわけなかろう。子供だって、ヤバい人間は分かるよ。
あと生活費はワリカンとあるが、出産や育児で働けない時期は女性ならどうしてもあると思うが、そこもワリカンなの?酷くね?
こんな事を言うのは失礼だが、筆者は何でこんな男性と結婚したのか。仕事仲間なら結婚前に性格は分かっていたはずだが…。
ちなみに筆者の別の連載では、この夫は不妊治療の費用も「金がない」と出さなかったらしい。正気か?
タイトルにある家事の分担についても、「いかにパートナーと家事を分担するか?」がメインではなく、「たまたま掃除の好きな女性と、たまたま料理に向いていた男性が再婚しただけ」に見える。
余計なお世話だが、もし夫が料理に向いてなかったら、どうなっていたんだろうか。
ともかく、家事をやらないパートナーを説得して分担する方法!的なノウハウは期待できないし、夫のキレっぷりのせいで読後感がすごく悪い。
2019年3月28日に日本でレビュー済み
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率直なところ、前半のエッセイはありきたりすぎて特に面白いとは言えません。
「あー、そういう家族もあるよねー」くらい
ところが第3章の「ケンカ編」はめっちゃくちゃ面白い!この章だけでもう一冊出版してもいいくらい。
キレる夫とそのあと奥様が、お互いのコミュニケーションと分析を経て「キレない夫」を目指すストーリーがべらぼうに面白い。
最後に「これが(キレないのが)普通だろとか言わないの嬉しい」なんて夫のコメントには大きなたっせいかんと愛を感じた。
キレる夫を持つ奥様、そして自分がキレることに嫌悪感を持つご主人様にとって必読のエッセイ。
「あー、そういう家族もあるよねー」くらい
ところが第3章の「ケンカ編」はめっちゃくちゃ面白い!この章だけでもう一冊出版してもいいくらい。
キレる夫とそのあと奥様が、お互いのコミュニケーションと分析を経て「キレない夫」を目指すストーリーがべらぼうに面白い。
最後に「これが(キレないのが)普通だろとか言わないの嬉しい」なんて夫のコメントには大きなたっせいかんと愛を感じた。
キレる夫を持つ奥様、そして自分がキレることに嫌悪感を持つご主人様にとって必読のエッセイ。
2020年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルに惹かれて購入しましたが、漫画家妻さんと映像ディレクター夫の自営業共働きの家庭だけにずいぶん特殊な家庭に見えました。確かに家事を分担していてうらやましいなと思えますが、自営業だからできるという側面もあるかなと思います。
みなさん、どうしているのかわかりませんが、帰省費用を子供の分まで夫婦で折半するとか、1回子守すると相手に2000円払うとか、究極の夫婦別財布制でけっこう萎えました。私はそこまでの別財布では仲良くなれないなと思いました、、。
他の方もけっこう指摘していますが、最後の章での夫のキレ方は異常で、あんな理不尽なキレ方は私にはとても耐えられません。うまくいっているようでよかったとは思いますが、きちんと病院に行くレベルの異常さですね。
みなさん、どうしているのかわかりませんが、帰省費用を子供の分まで夫婦で折半するとか、1回子守すると相手に2000円払うとか、究極の夫婦別財布制でけっこう萎えました。私はそこまでの別財布では仲良くなれないなと思いました、、。
他の方もけっこう指摘していますが、最後の章での夫のキレ方は異常で、あんな理不尽なキレ方は私にはとても耐えられません。うまくいっているようでよかったとは思いますが、きちんと病院に行くレベルの異常さですね。
2019年10月22日に日本でレビュー済み
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旦那さんのDVを結婚前から知っていたのに結婚するんだ!と驚き、周りの人も彼の周囲に当たり散らす性格を知っているのに付き合い続けることに驚いた。
一般的には結婚前は優しかったのに、結婚したり、子供ができてからDVが始まるというのに、結婚前からDVを見せているのは珍しい。
とはいえ、作者はそんな旦那と正面から向き合い、是正するよう何度も話し合いを重ねます。
で、偶然?旦那が自分の悪いところに気付いて治る。というのが解せません。
DV被害者の支援をしていると、加害者は決して自分の非を認めず、DV行為は治らないのが定説なので、なぜ、旦那が自分の非を認めて治るようになったのか、その理由を知りたい。のに!
一番知りたいところが詳しく書いてないのがとても残念。
旦那の心境の変化だけでも一冊の本にしてもらえたら、多くのDVに苦しむ人達の役に立つと思います。
一般的には結婚前は優しかったのに、結婚したり、子供ができてからDVが始まるというのに、結婚前からDVを見せているのは珍しい。
とはいえ、作者はそんな旦那と正面から向き合い、是正するよう何度も話し合いを重ねます。
で、偶然?旦那が自分の悪いところに気付いて治る。というのが解せません。
DV被害者の支援をしていると、加害者は決して自分の非を認めず、DV行為は治らないのが定説なので、なぜ、旦那が自分の非を認めて治るようになったのか、その理由を知りたい。のに!
一番知りたいところが詳しく書いてないのがとても残念。
旦那の心境の変化だけでも一冊の本にしてもらえたら、多くのDVに苦しむ人達の役に立つと思います。
2021年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は家事分担の話
共稼ぎ自営業、バツイチ同士の事実婚カップルのお話です。
家事や生活費を夫婦でワリカンにするときにいつもついて回るのが
「家をピカピカにして美味しいご飯を作ってくれる優しいお母さん」と
「外でお金を稼ぎ家族を守る大黒柱のお父さん」
という昭和的結婚観。(私はこれを「昭和の呪い」と読んでいます)
子供の頃から刷り込まれたこの結婚観からいかに自由になるかが共稼ぎ夫婦の現代的課題だと思うが、このカップルは日々の話し合いの中でこれを乗り越えていく。
昭和的結婚観を持った両親を家に招き、夫の手料理を食べてもらうことで両親の心配を解消する場面などはすごい。炊事を任された夫の頭の中にも現れる「脳内小姑」が笑える。私も日々「脳内小姑」と戦っています。
育児シェアに関しても妻に責任を負わせた状態で「手伝う」のではなく、自分も「当事者」であるというスタンスで夫が責任を分担することの重要性、強く同意します。
後半はコミュニケーションの話
突然キレる夫と顔色を伺い機嫌をとる妻。この構造はエスカレートし、離婚の危機に発展する。さるころさんは夫がキレる構造を冷静に分析し話し合いを通じてそれを解決しようとする。夫も誠実に話し合い、自分を変えようと努力する。
アンガーマネジメントのお手本のようなエピソードです。こんなにうまくいくことはあまり無いかもしれませんが、プチDVに悩む夫婦はぜひ読んでほしい。
この本には共稼ぎ夫婦(共稼ぎでなくても)が幸せになるヒントがたくさん詰まっています。さるころさんの言語化能力、ノダDさんの誠実さに脱帽です。夫婦生活のネガティブな面も含めて包み隠さず書いていただきありがとうございました。
共稼ぎ自営業、バツイチ同士の事実婚カップルのお話です。
家事や生活費を夫婦でワリカンにするときにいつもついて回るのが
「家をピカピカにして美味しいご飯を作ってくれる優しいお母さん」と
「外でお金を稼ぎ家族を守る大黒柱のお父さん」
という昭和的結婚観。(私はこれを「昭和の呪い」と読んでいます)
子供の頃から刷り込まれたこの結婚観からいかに自由になるかが共稼ぎ夫婦の現代的課題だと思うが、このカップルは日々の話し合いの中でこれを乗り越えていく。
昭和的結婚観を持った両親を家に招き、夫の手料理を食べてもらうことで両親の心配を解消する場面などはすごい。炊事を任された夫の頭の中にも現れる「脳内小姑」が笑える。私も日々「脳内小姑」と戦っています。
育児シェアに関しても妻に責任を負わせた状態で「手伝う」のではなく、自分も「当事者」であるというスタンスで夫が責任を分担することの重要性、強く同意します。
後半はコミュニケーションの話
突然キレる夫と顔色を伺い機嫌をとる妻。この構造はエスカレートし、離婚の危機に発展する。さるころさんは夫がキレる構造を冷静に分析し話し合いを通じてそれを解決しようとする。夫も誠実に話し合い、自分を変えようと努力する。
アンガーマネジメントのお手本のようなエピソードです。こんなにうまくいくことはあまり無いかもしれませんが、プチDVに悩む夫婦はぜひ読んでほしい。
この本には共稼ぎ夫婦(共稼ぎでなくても)が幸せになるヒントがたくさん詰まっています。さるころさんの言語化能力、ノダDさんの誠実さに脱帽です。夫婦生活のネガティブな面も含めて包み隠さず書いていただきありがとうございました。
2019年2月8日に日本でレビュー済み
さるころさんの本は『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児』、野田Dと一緒の旅行マンガ等々、ほぼ読んでいる人間です。日々の子育てを描くブログ「マイル日記」も読んでいます。
さるころさんを知らず、タイトルを見て購入した人は、「夫婦の家事分担を円滑にする方法」を求めていると思います。この本は良い意味でも悪い意味でも、「パッと想像できる家事の話」に留まりません。性別に囚われない考え方、義理の両親との付き合い、離乳食や幼児にスマホを与えるか?という子育ての話、夫婦での話し合い(自分の機嫌を取る方法や、相手への伝え方)の話…。
家事=家のことは、毎日の料理や洗濯といった話だけに留まらず、育児や家族のコミュニケーションにも関わるもの全般を言います。表面的ではない、バラエティ豊かな方法論なので、参考になる部分も多々あります。
一方で、悪く言えば「範囲を広げ過ぎて内容が浅い」とも思います。
☆1レビューの方の指摘は間違っていなくて、ノダDの「キレる」は「→言葉の暴力→DVにあたる」とは思います。
漫画は今のままで良いと思いますが、コラムなどで一般化して語ってほしかったし、他の人が解決するための道も加えて欲しかったです。「ノダD一個人の体験」「ノダ夫妻の経験」だけに留まっているのは勿体ない。
幼児に与えるスマホの話のような、さるころさんの得意分野だけでなく、他の分野も掘り下げて欲しかった。
これが星を減らした理由です。育児の章、特にスマホの部分はアプリ名や価格もあり、分かりやすくて参考になりました。
以降は、気になった点についてです。
タイトルは「分担」なのに、章タイトルは「家事シェア」であること。読者はこの違いに気付かないと思うのですが…。タイトルは「家事をうまく共有している」の方が誤解は生じにくいのでは?
分担や分業は「セクショナリズム」、強い責任追及と、自分が関わらない部分での責任放棄が生じやすい。本のタイトルでは伝わりやすい「分担」を使ったのは仕方ないとしても、章タイトルにしたなら「家事シェア(共有)」という新しい考え方について、ページを割いて説明・紹介して欲しかったです。まだまだ浸透していない、知らない人の方が多い考え方だと思います。
感情のコントロールについては、ノダDの改善は素晴らしいと思いましたし、漫画に描かれない苦労もあったでしょうが、あんな簡単に解決できない人の方が多い問題だと思います…。
「夫による理不尽な怒り」に「待った」をかけた、さるころさんの行動は参考になる反面、ノダDによる解決は「感情をコントロールするのは簡単」といった誤解を産む気がして、心配になります。
男性、女性、若い、高齢、関係なく、自己の感情をコントロール出来ない人は少なくないです。特に、家族なら…と甘えてしまい、同僚や友達とは仲良く出来るのに、妻だけ、夫だけ、子どもに対してだけ、辛く当たる人も多いと感じます。
じゃあ、その人の性格の問題か?と言えば、そうではありません。育成環境や、社会環境に影響を受ける部分も多い。
例えば子どもの頃の教育が関連します。詳しくは大河原美以さんの『子どもの「いや」に困ったとき読む本 』を参照ください。
また、「キレる」≒怒りを覚える理由は千差万別です。原因が一つではないから、解決策も一つではありません。「アンガーマネジメント」講座を受講する、カウンセリングを受ける、自己分析をする、考え方や解釈を変える、ストレスを減らす為に時間の使い方や働き方を見直す…。田房永子さんが描いた『キレる私をやめたい』というタイトルの本がありますが、ノダDの「キレる」に絞ってしっかり描いた方が参考になる気がします。
他人とのコミュニケーションについては、ある程度スキルが確立しています。
例えば、アサーション(アサーティブコミュニケーション)を学ぶだけでも変わってきます。話すだけでなく、傾聴のテクニックもありますし、人の位置(例えば対面で話すと議論が生じやすく、L字に座ると話し合いがスムースに行く)や表情と言語の一致まで考える必要があるテーマです。
ノダ家の経験は素晴らしいと思う反面、各家庭、個々人によって事情が違います。本人には気付きにくいでしょうが、ノダ家は比較的先端にいる、新しい形のご夫婦に見えます。
各章にコラムページをつけて参考文献や参考URLを付け足して頂き、「個人の体験談に留まらない」「色々な人が参考に出来る」内容にして欲しかったです。
厳しい言葉を書き連ねましたが、参考に出来る点が多い、発見がある本だと思います。
さるころさんを知らず、タイトルを見て購入した人は、「夫婦の家事分担を円滑にする方法」を求めていると思います。この本は良い意味でも悪い意味でも、「パッと想像できる家事の話」に留まりません。性別に囚われない考え方、義理の両親との付き合い、離乳食や幼児にスマホを与えるか?という子育ての話、夫婦での話し合い(自分の機嫌を取る方法や、相手への伝え方)の話…。
家事=家のことは、毎日の料理や洗濯といった話だけに留まらず、育児や家族のコミュニケーションにも関わるもの全般を言います。表面的ではない、バラエティ豊かな方法論なので、参考になる部分も多々あります。
一方で、悪く言えば「範囲を広げ過ぎて内容が浅い」とも思います。
☆1レビューの方の指摘は間違っていなくて、ノダDの「キレる」は「→言葉の暴力→DVにあたる」とは思います。
漫画は今のままで良いと思いますが、コラムなどで一般化して語ってほしかったし、他の人が解決するための道も加えて欲しかったです。「ノダD一個人の体験」「ノダ夫妻の経験」だけに留まっているのは勿体ない。
幼児に与えるスマホの話のような、さるころさんの得意分野だけでなく、他の分野も掘り下げて欲しかった。
これが星を減らした理由です。育児の章、特にスマホの部分はアプリ名や価格もあり、分かりやすくて参考になりました。
以降は、気になった点についてです。
タイトルは「分担」なのに、章タイトルは「家事シェア」であること。読者はこの違いに気付かないと思うのですが…。タイトルは「家事をうまく共有している」の方が誤解は生じにくいのでは?
分担や分業は「セクショナリズム」、強い責任追及と、自分が関わらない部分での責任放棄が生じやすい。本のタイトルでは伝わりやすい「分担」を使ったのは仕方ないとしても、章タイトルにしたなら「家事シェア(共有)」という新しい考え方について、ページを割いて説明・紹介して欲しかったです。まだまだ浸透していない、知らない人の方が多い考え方だと思います。
感情のコントロールについては、ノダDの改善は素晴らしいと思いましたし、漫画に描かれない苦労もあったでしょうが、あんな簡単に解決できない人の方が多い問題だと思います…。
「夫による理不尽な怒り」に「待った」をかけた、さるころさんの行動は参考になる反面、ノダDによる解決は「感情をコントロールするのは簡単」といった誤解を産む気がして、心配になります。
男性、女性、若い、高齢、関係なく、自己の感情をコントロール出来ない人は少なくないです。特に、家族なら…と甘えてしまい、同僚や友達とは仲良く出来るのに、妻だけ、夫だけ、子どもに対してだけ、辛く当たる人も多いと感じます。
じゃあ、その人の性格の問題か?と言えば、そうではありません。育成環境や、社会環境に影響を受ける部分も多い。
例えば子どもの頃の教育が関連します。詳しくは大河原美以さんの『子どもの「いや」に困ったとき読む本 』を参照ください。
また、「キレる」≒怒りを覚える理由は千差万別です。原因が一つではないから、解決策も一つではありません。「アンガーマネジメント」講座を受講する、カウンセリングを受ける、自己分析をする、考え方や解釈を変える、ストレスを減らす為に時間の使い方や働き方を見直す…。田房永子さんが描いた『キレる私をやめたい』というタイトルの本がありますが、ノダDの「キレる」に絞ってしっかり描いた方が参考になる気がします。
他人とのコミュニケーションについては、ある程度スキルが確立しています。
例えば、アサーション(アサーティブコミュニケーション)を学ぶだけでも変わってきます。話すだけでなく、傾聴のテクニックもありますし、人の位置(例えば対面で話すと議論が生じやすく、L字に座ると話し合いがスムースに行く)や表情と言語の一致まで考える必要があるテーマです。
ノダ家の経験は素晴らしいと思う反面、各家庭、個々人によって事情が違います。本人には気付きにくいでしょうが、ノダ家は比較的先端にいる、新しい形のご夫婦に見えます。
各章にコラムページをつけて参考文献や参考URLを付け足して頂き、「個人の体験談に留まらない」「色々な人が参考に出来る」内容にして欲しかったです。
厳しい言葉を書き連ねましたが、参考に出来る点が多い、発見がある本だと思います。





