主人公の少年は、さらわれてどれい船で船員として仕事をさせられる。
そこで見るものは、おぞましい人間をものとして、商品として扱う船長たちの姿。
船員達も好きでこの仕事をしているのではないようで、黒人を虐待しながらも、心を痛めている。
主人公ジェシの成長の物語であると同時に、どれい狩りの実態が書かれた物語です。
冒険物語でもあります。
「夜と霧」や「ルーツ」を思い出しながら読みました。
アメリカ合衆国の繁栄は、黒人奴隷の大きな犠牲のおかげが大きいことを改めて思います。
しかし現代でも差別は残っており、白人警察官による黒人殺害の事件は何度も起こります。
ポーラ・フォックスさんの本は「フグは海に住む」「イーグルカイト」も読みました。
少年の自立をテーマに、苦しみを乗り越えていく姿が素晴らしいです。
何十年も前に書かれたのに、今でも通用する本ばかりです。
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どれい船にのって (Best choice) 単行本 – 1989/6/30
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社福武書店
- 発売日1989/6/30
- ISBN-104828813594
- ISBN-13978-4828813592
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
かあさんにたのまれてお使いにでかけたぼくは、裏通りで2人のあらくれ男につかまってしまった。つれていかれたのは恐ろしいどれい船の上だった。これからアフリカにどれいを買いに行くのだという。男たちはぼくに、おまえには特別な仕事がある、というのだが…。19世紀の海を舞台に、13歳の少年が目にした悲惨な現実を、深い人間洞察をまじえて描く波瀾にとんだ物語。アメリカ・ニューベリー賞受賞作!小学校高学年から。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年10月4日に日本でレビュー済み
ニューベリー賞受賞作。
13歳の少年は幼い日に父を亡くし、母と妹と暮らしている。
母は裁縫の仕事をしている。
少年は母のお使いで出かけた時に誘拐され奴隷船の船員にされてしまう。
少年は誘拐された船で親切にしてくれる人よりもなぜか乱暴者に親しみを感じる。
船員達の苦悩・奴隷として人を売る黒人。
かつて人が行った事実が記される。
多くの本は10ページも読めばその本が苦痛な物か、読みきれる物かわかるものである。
本書は山脈のごとく最初から最後まで私を引き付けました。
訳者の力もあるのでしょうが同じ事を繰り返さずお話しの進む本書はスゴイなと思いました。
現在絶版のようですが是非とも復刊していただきたい一冊だと思います。
13歳の少年は幼い日に父を亡くし、母と妹と暮らしている。
母は裁縫の仕事をしている。
少年は母のお使いで出かけた時に誘拐され奴隷船の船員にされてしまう。
少年は誘拐された船で親切にしてくれる人よりもなぜか乱暴者に親しみを感じる。
船員達の苦悩・奴隷として人を売る黒人。
かつて人が行った事実が記される。
多くの本は10ページも読めばその本が苦痛な物か、読みきれる物かわかるものである。
本書は山脈のごとく最初から最後まで私を引き付けました。
訳者の力もあるのでしょうが同じ事を繰り返さずお話しの進む本書はスゴイなと思いました。
現在絶版のようですが是非とも復刊していただきたい一冊だと思います。