エッセイ要素が減退しつつ、私小説というか町田康的虚構の世界
への比重が高まっている本作。
単行本で読みましたが、文庫版の表紙、シブいですね(笑)。
表紙目当てで買ってしまった…。
「表紙が著者本人の写真率」1位 柳美里 2位 町田康
このところ、1位との差が開いていたので威嚇でしょうか。
ん〜、この2人ほどポートレイトを表紙にしている人は
他にいないと思いますけれど。まあ、違和感はゼロ。
ワタクシ小学生の頃からの町田町蔵ファンなので。
エッセイでも私小説風作品でも、実にポロリの少ない
鉄壁の要塞、町田康。プロのエンターテイナーです。
バランスを取るための文庫版の写真表紙か…
柳氏作品、町田作品、セットで読むと面白いです。
どちらが先か分からない(発表年まで見ないからですが)
タイミングで、微妙にシンクロ。面白いとはいえ、
これってどっちのエピソードだっけ?と混乱する弊害はアリ。
本質的なところで似てらっしゃるんですなあ。
自己顕示欲の強い自分を反省しつつ、自分大好きの照れ屋的な。
パブリックイメージは懸け離れているのに、
スピリチュアル・ツインとゆうか。ワンペアではなく、
分身してロイヤル・ストレート・フラッシュの威力です。
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