大都市圏への一極集中、地方の人口減少、衰退に対して、いわゆる「地方創生」は
国の重要な課題になっていますが、その中で、事業の優先順位、人材、組織が、
克服すべき3つの壁になるとされ、本書は、首相秘書官や地方創生総括官を務めた
人物をはじめとして、実際の街づくりに関わる事業主や学者など、地方自治や地方
創生事業に関わる人々が、3つのテーマごとに4人ずつの座談会形式で意見を出し
合うものです。
ところが、読み通しても地方創生が実現できそうなヴィジョンは得られない、それ
ぞれがいろんな事業例を良く知っているけれど、それを評価分析するわけでもなく、
ただ羅列して見せるだけ、過疎に悩む村の高校に都会から留学する子がいることが
どれほどの意味を持つものか、みなさん、立派な学歴と立派な経歴をお持ちなの
ですが、都会に暮らしながらなんとなく前向きなことを唱えたところで、地方が
救われる道筋は見つからない、いや本当は本気で地方を救いたいとは思っていない
ようにも感じられます。
大都市への一極集中と地方の衰退は制度的な原因が大きく、自治体でいえば自主財源
を増やせば自治体間格差は拡大するばかりで、固定資産税も格差を拡大させる一因で、
その点でいえば交付税を拡大しようとする総務省の方が真面目に地方を救おうとしています。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。