霧原一輝氏の『とろめき嫁のレッスン』 (竹書房文庫)を読了。
(こんな内容)→。「私のカラダでたかぶらせます…」「甦る性の悦び…美しき嫁が義父に禁断レッスン!」---61歳の菊池功太郎は息子夫婦と同居し、落ち着いた日々を送っていた。そんな功太郎だったが、職場のOL・七海 の相談にのってあげたことから好意を持たれ、ベッドインすることに。だが、一物が勃起せず未遂に終わる。落胆する功太郎だったが、この件を息子の嫁の暁子に話すと、「お義父さまには元気でいてほしいから」と、彼女が協力を申し出る。暁子による淫らなレッスンのおかげで、功太郎は性力を甦らせ、七海との関係も上手くいきはじめる。しかし、功太郎の中では暁子への欲望が大きくなっていた…⁉
ううむ、中学生・高校生の少年ならぬ「還暦(過ぎ)の61歳の爺さん」が主人公。まさに我が身。しかし、哀しいことに(?)、この小説の主人公は妻と死別。独身。息子夫婦が同居という設定(哀しいことに、妻は元気で右肩上がりの体重。我が子供は独身?)。想像力にも限度が‥。
再就職した職場の20代の女性にひょんなことから好かれ、フフフの世界へ。しかし、緊張したせいか、肝心なときに役立たず。悩んでいたところ、息子妻があらあら、お義夫さま、どうなさったの?と。実は、こちらも夫がこれまた職場の若い女性と浮気していて欲求不満気味。そういう「需要と供給の法則」により、義父と息子嫁とが急接近。老骨(老男根)を鞭打つ、いや飴××××して、特訓。肝心な時に役立つようにと健気な援助をする息子嫁?
帯に「美しき嫁が義父に禁断のプライベートレッスン」ともある。年上の女性が、少年に特別レッスンするばかりじゃないという世の中。
「いやぁ、家族っていいものですね、助けあって生きていこう?」 と思われる佳作であった(かな?)。
作品内に出てくる主人公の述懐にこんなものがあった。
少し前までは、まったく女性とは無縁の生活だった。それが、いきなり、よりによって最高ランクの二人の女性とコトをいたしている。幸運すぎて、怖いくらいだ。これまでの長い人生での学びから推すと、こういうことのあとにはだいたい落とし穴が待ち受けている。だが、これからのことを心配したところで、仕方がない。今は、この幸せな瞬間を満喫したい。
ううむ、その通りですな? 「いまを生きる」のが大事。こういう文章に人生の哀感をしみじみと感じるこのごろなり?
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