知らないうちに、声にだして読んでいました。
目をつむってもう一度味わえば、
情景が風景が心情がじわじわと心に染みわたってきます。
難しいことをさらっと何気なく書いてあるので、とてもわかりやすい。
そして、時々、くすっと笑わせてくれる、ユーモア。
どの言葉にも根底に愛を感じます。
この人の作品を他にも沢山読んでみたいです。
つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2013/5/25
木下龍也
(著)
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本の長さ144ページ
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言語日本語
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出版社書肆侃侃房
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発売日2013/5/25
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ISBN-104863851111
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ISBN-13978-4863851115
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商品の説明
著者について
1988年1月12日、山口県生まれ。山口県在住。2011年より作歌を始め、穂村弘「短歌ください」(ダ・ヴィンチ)や短歌×写真のフリーペーパー「うたらば」などに投稿を始める。2012年第41回全国短歌大会大会賞受賞。結成当日解散型不定形ユニット「何らかの歌詠みたち」で岡野大嗣らとともに短歌朗読をたまにしている。しいたけと生魚と自己紹介が苦手。
登録情報
- 出版社 : 書肆侃侃房 (2013/5/25)
- 発売日 : 2013/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 144ページ
- ISBN-10 : 4863851111
- ISBN-13 : 978-4863851115
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 149,754位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 77位歌集
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ふとした出来事、日常の中に溢れる何気ない出来事を、独特の見方や表現の仕方で書いているのが良い。
短歌というものに触れたことがあまりなかったけれど、短歌として読まずに普通の文章として読んでも、個人的には面白いと思った。
「鮭の死を――」
の短歌の捻くれ具合が、個人的にはグッと来た。
時として、途轍もない皮肉を含んでいるような歌が聞こえてくる。
作者は切り捨てられていくものをも見逃さずに、何とか皆に向けて表現しようとしている、優しい人なのだろうと思った。
短歌というものに触れたことがあまりなかったけれど、短歌として読まずに普通の文章として読んでも、個人的には面白いと思った。
「鮭の死を――」
の短歌の捻くれ具合が、個人的にはグッと来た。
時として、途轍もない皮肉を含んでいるような歌が聞こえてくる。
作者は切り捨てられていくものをも見逃さずに、何とか皆に向けて表現しようとしている、優しい人なのだろうと思った。
2017年12月21日に日本でレビュー済み
つむじ風、ここにあります 菓子パンの袋がそっと教えてくれる
題名になった冒頭の1首は、英国ヴィクトリア朝時代の女流詩人、クリスティナ・ロセッティの作詞を、西条八十が訳し、草川信が作曲した唱歌「誰が風を見たでしょう?」を思わせる。https://www.youtube.com/watch?v=Fw6kHkqe2Cw
けれども、つむじ風が通り過ぎることを教えてくれるのは、もはや木の葉や木立ではなく無機的な菓子パンの袋に変わっている。都市ルンペンプロレタリアートの哀しき叙情。
数千のおにぎりの死を伝えないローソンで読む朝日新聞
その前に「鮭の死を米でくるんでまたさらに海苔で包んだあれが食べたい」という歌があり、次にこれが来る。
コンビニに並べられている商品はことごとく死んでいることの発見の歌。われらの日常を静かに囲繞する乾いた死。
あたらしいかおがほしいとトーマスが泣き叫びつつ通過しました
機関車トーマスに託された現代人の痛切な孤独と嘆き。ひとたび貼られたレッテルは二度と変更できず、一度定められた行き先も変更できず、同じ道行きを死ぬまで繰り返すのみである。ユウモラスな外見に秘められた人生の惨劇。
後ろから刺された僕のお腹からちょと刃先が見えているなう
悲劇を達観し諦観する軽妙なニヒルこそ、われらの時代の唯一の処世術であろう。
題名になった冒頭の1首は、英国ヴィクトリア朝時代の女流詩人、クリスティナ・ロセッティの作詞を、西条八十が訳し、草川信が作曲した唱歌「誰が風を見たでしょう?」を思わせる。https://www.youtube.com/watch?v=Fw6kHkqe2Cw
けれども、つむじ風が通り過ぎることを教えてくれるのは、もはや木の葉や木立ではなく無機的な菓子パンの袋に変わっている。都市ルンペンプロレタリアートの哀しき叙情。
数千のおにぎりの死を伝えないローソンで読む朝日新聞
その前に「鮭の死を米でくるんでまたさらに海苔で包んだあれが食べたい」という歌があり、次にこれが来る。
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後ろから刺された僕のお腹からちょと刃先が見えているなう
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