明治・横浜のレトロな日常と「ちろり」嬢ちゃんの心情が丁寧に描かれる叙情画。
それは「かもめ亭」で丁寧に淹れられる一杯のコーヒーのよう。
この７巻では、新しい「絆」がテーマのようです。
『夜話』～『寒の雨』
お得意のおじさんに連れられた新しいお客様。新しい趣味を楽しげに話すおじさん。
次話で一転、"見送った"後のかもめ亭の長い夜が続きます。
マダムの「一気に今日が進んじゃう気がして」には涙が出ます。
失われることのない、永遠の絆。
『春風』
凪のようなかもめ亭に、突然の小さな嵐が接近します。
新規開店したフランス仕込みの喫茶店は大繁盛。
それでも、かもめ亭は『売り』のないところが良いのです。
次巻では、隣の嫌味なマスターとの関係がどうなるのか、気になります。
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