92年4月から93年3月まで『小学五年生』に連載された「だから!!フルーツ・バスケット」を改題、若干の補筆を加えて単行本化。諸般の事情で、雑誌連載終了から単行本化まで2年もかかってしまった。
この時代の花井作品らしく、えるちゃん・飛子さん双方の恋愛感情が絶妙の筆致で描かれる。飛子さんのオクテな性格は、著者の出世作
『山田ババアに花束を』(1987)
に通ずるものがある。
ただ、雑誌版を読んでから大人になってしまった身からすると、残念なことが2点ほどある。まず、雑誌版にあった「最敬礼」という言葉の削除だが、ここはえるちゃんの人間観・職業観を示す重要シーンなので、もしこの単語だけが問題なのだとしたら、他の言葉に置き換えてでもシーンを残してほしかった。そしてラストシーンだが、個人的には雑誌版の、余韻のある終わりかたのほうが好きである。
とはいえ、雑誌には載っていない描き下ろしのイラスト(読み比べないと分からないが…)もあるので、昔読んだけど再度読み返したいという人にもお勧め。
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