今回の本の取材も含め、何度か瀬戸内地方に行ったことがあるのですが、いつも感動するのは、陽光きらめく海に、たくさんの島々が見える美しい景色。その様子を「多島美」と呼ぶのだと、著者・松鳥さんに教えてもらいました。
そのほかにも、びっくりするほどおいしい新鮮な魚料理や、あたたかく親切な地元の方々、どこか懐かしい町の風景、週に2日しか開店しないけれど絶品! なパン屋さん…などなど、瀬戸内に行くたびに、好きなものが増えていきます。都会のように、何でもあるわけではないけれど、すごく特別な何かがある。それが、瀬戸内の島々の魅力なのではないかと思います。
松鳥さんも瀬戸内に心を掴まれ、春夏秋冬、何度も取材を重ね、チャリを駆使して島々を旅してきました。この本には、そんな松鳥さんが発見した「特別な何か」がたくさん詰まっています。
アート鑑賞や自転車などをきっかけに、瀬戸内を訪れる方が増えていますが、島そのものの情報は、まだまだ少ないです。ぜひ、旅のおともにこの本を。今度はみなさんだけの特別なものを見つけてみてください!
多島美に沈む夕日(因島)、レモンづくしの懐石料理(岩城島)、港町を食いだおれさんぽ(尾道・高松・今治)、おばちゃんとしあわせお茶時間(牛島)、お大師まいりでプチお遍路(本島)…etc.香川、愛媛、岡山、広島、ちょこっと山口まで。船とチャリで、ぐるぐる23の島めぐり。
著者について
1977年滋賀県生まれ。ちょこちょこ動くイラストレーター。雑誌『島へ。』(海風舎)での連載ほか、旅・保育・看護系の媒体を中心に活躍中。著書に、『ちょこ旅 京都』『ちょこ旅 沖縄+離島』『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』(以上、アスペクト)、『島旅ひとりっぷ』(小学館)。20歳の時、初めて自分で計画し屋久島に行ったのがきっかけで、島旅好きに。のんびりした「島時間」と、いろんな人々(特におばあちゃん! )と話すのがお気に入り。今までに訪れた島は58島。最近、島でも本土の田舎でも問題になっている、鹿被害対策に興味津々(みんなでおいしく頂くのがええんちゃうかな~)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松鳥/むう
1977年滋賀県生まれ。ちょこちょこ動くイラストレーター。雑誌『島へ。』(海風舎)での連載ほか、旅・保育・看護系の媒体を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)