サントラでの「感じ」の良さは、どうも個々の楽曲の良さとして語られることが多いんですが、映像に合わせた場合にイメージをより引き立てるようにしていくものではないかと思うんです。山下康介さんは、その感じの良さがサントラとして表現されていることが多いのですが、あわせている作品自体が比較的目立たなかったりして、なかなかそういった評価につながらなかったんじゃないかと思うんです。特に、メインテーマの楽曲に作品のイメージがしっくりきたとき、それがいかんなく発揮されているように思えるんです。前の「ちはやふる」のサントラ2枚は、そういった感じを受けたんです。
それを受けて、今回2シリーズ目となる「ちはやふる2」のサントラ。追加する曲になるし、そんなに際立つ曲はでてこないかも…と思っていたら、より競技かるたでの場面が多くなることもあって、心情や場面を表現する楽曲がいい感じで作られています。それに、あえてメインテーマの楽曲のアレンジも2曲(のはず)作られていて、これがまたいい「感じ」なんですねぇ。
でも、サントラとしてやはり楽曲数はそれほど分数として収録されないから…と思ったら、ed曲がフルとTVサイズという前回サントラと同様のことを…きちんとおさえているなぁ。さらに、2枚目にWEBラジオを収録して、作品を楽しんでいる人にもしっかり対応しています。それを抜きにしても、いい「感じ」にサントラとして仕上がっていると、個人的には(前シリーズの楽曲も気に入っているからなんですが)思いました。