佐野研二郎氏による五輪エンブレム騒動の発生から白紙撤回、再公募に至る過程や、炎上していった経緯をわかりやすくまとめてある。
しかし、この本の狙いはそんな「まとめ本」ではなく、五輪エンブレム騒動から見えてくる、デザイン業界やデザイナーコミュニティの問題点を明らかにしている点だろう。「アートディレクター」のコミュニティが日本刀の刀鍛冶よりも少ない人数で構成されているなどは、非常に面白い。
また「パクリ」に関しても細かい記述がされており、何がパクリで何がパクリでないのかも14のパターンに分けて説明しており、パクリの解説本としての出来もよい。
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だからデザイナーは炎上する (中公新書ラクレ) 新書 – 2016/2/9
藤本 貴之
(著)
五輪エンブレム騒動は、業界に漂う「勘違い」を燃料とし、デザイナー周辺を炎上しつくした。
騒動が残した傷は深く、「パクリ」という言葉の蔓延や「粗探し」の流行など、
一つ誤ればそれでデザイナー生命が断たれかねない、極めて危険な状況に陥っている。
何かとの「類似」が必ず見つかるこれから、新しいデザインは生まれるのか?
本当にパクリはすべてNGなのか? 許されるパクリ、許されないパクリの違いとは?
そしてインターネット時代に生き残るデザイナーの「条件」とは?
目前に広がる「デザイナー・冬の時代」に備えよ!
騒動が残した傷は深く、「パクリ」という言葉の蔓延や「粗探し」の流行など、
一つ誤ればそれでデザイナー生命が断たれかねない、極めて危険な状況に陥っている。
何かとの「類似」が必ず見つかるこれから、新しいデザインは生まれるのか?
本当にパクリはすべてNGなのか? 許されるパクリ、許されないパクリの違いとは?
そしてインターネット時代に生き残るデザイナーの「条件」とは?
目前に広がる「デザイナー・冬の時代」に備えよ!
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2016/2/9
- ISBN-104121505484
- ISBN-13978-4121505484
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商品の説明
出版社からのコメント
先日、一つのデザインが世間を騒がせました。疑惑から炎上を続け、ついに撤回へ至った
「五輪エンブレム」です。
メディア論を研究し、現役デザイナーでもある著者は、その背後にはネット時代に向き合わずに
デザインとアートを混同し、何より「内輪感」や「業界の論理」を大事にする、デザイナーたちの
「勘違い」があると指摘します。
そこで今回の騒動を検証しつつ「パクリ」の意味するものを考え、これからのデザイナーに必要となる能力に
ついて検討。最後には、著者自ら臨んだ「新エンブレム公募」の過程までを記しました。
これはまさに、ネット時代におけるデザインの「バイブル」!
コンテンツが増え続け、必ず「類似」が見つかるこれから、それでも価値あるデザインとは?
生き残ることができるデザイナーに求められる能力とは?
デザインに関わる人、必読の書!
「五輪エンブレム」です。
メディア論を研究し、現役デザイナーでもある著者は、その背後にはネット時代に向き合わずに
デザインとアートを混同し、何より「内輪感」や「業界の論理」を大事にする、デザイナーたちの
「勘違い」があると指摘します。
そこで今回の騒動を検証しつつ「パクリ」の意味するものを考え、これからのデザイナーに必要となる能力に
ついて検討。最後には、著者自ら臨んだ「新エンブレム公募」の過程までを記しました。
これはまさに、ネット時代におけるデザインの「バイブル」!
コンテンツが増え続け、必ず「類似」が見つかるこれから、それでも価値あるデザインとは?
生き残ることができるデザイナーに求められる能力とは?
デザインに関わる人、必読の書!
内容(「BOOK」データベースより)
過日、あるデザインが世界を騒がせた。疑惑から炎上し、撤回に至った五輪エンブレムだ。その背後にはデザイナーや業界の勘違いが見え隠れする。必ず類似が見つかるこれから、新しいデザインは生まれるのか?生き残るデザイナーの条件とは?目前に広がる「冬の時代」に備えよ!
著者について
1976年生まれ。東洋大学総合情報学部・准教授、メディア学者、博士(学術)。
北陸先端科学技術大学院大学・教育連携客員准教授、合同会社藤本情報デザイン事務所
執行役員、株式会社ウィズダムウェブ・代表取締役などを兼任。
(社)日本グラフィックデザイナー協会・正会員。
最先端のメディア研究・メディア技術の知見から、企業や自治体を対象としたメディア設計や
情報発信戦略など、実践的プロジェクトを手がける。
また社会分析・若者文化マーケティングの成果をリアルビジネスで実践するなど、
産官学にわたる幅広い活動に携わる。著書に『情報デザインの想像力』(現代数学社)、
『映像メディアのプロになる』(河出書房新社)など。
五輪エンブレム騒動では、メディア学者で現役デザイナーという立場から、
その問題の本質や原因などを発信した。
北陸先端科学技術大学院大学・教育連携客員准教授、合同会社藤本情報デザイン事務所
執行役員、株式会社ウィズダムウェブ・代表取締役などを兼任。
(社)日本グラフィックデザイナー協会・正会員。
最先端のメディア研究・メディア技術の知見から、企業や自治体を対象としたメディア設計や
情報発信戦略など、実践的プロジェクトを手がける。
また社会分析・若者文化マーケティングの成果をリアルビジネスで実践するなど、
産官学にわたる幅広い活動に携わる。著書に『情報デザインの想像力』(現代数学社)、
『映像メディアのプロになる』(河出書房新社)など。
五輪エンブレム騒動では、メディア学者で現役デザイナーという立場から、
その問題の本質や原因などを発信した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤本/貴之
1976年生まれ。東洋大学総合情報学部准教授、日本グラフィックデザイナー協会・正会員。博士(学術)。専門は情報デザイン論、メディア構造論など。北陸先端科学技術大学院大学教育連携客員准教授、合同会社藤本情報デザイン事務所執行役員、株式会社ウィズダムウェブ代表取締役なども兼任。最先端のメディア研究・メディア技術の知見から、企業や自治体を対象としたメディアの設計や情報発信戦略など、実践的プロジェクトを手がける。また社会分析・若者文化マーケティングの成果をリアルビジネスで実践するなど、産官学にわたる幅広い活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1976年生まれ。東洋大学総合情報学部准教授、日本グラフィックデザイナー協会・正会員。博士(学術)。専門は情報デザイン論、メディア構造論など。北陸先端科学技術大学院大学教育連携客員准教授、合同会社藤本情報デザイン事務所執行役員、株式会社ウィズダムウェブ代表取締役なども兼任。最先端のメディア研究・メディア技術の知見から、企業や自治体を対象としたメディアの設計や情報発信戦略など、実践的プロジェクトを手がける。また社会分析・若者文化マーケティングの成果をリアルビジネスで実践するなど、産官学にわたる幅広い活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2016/2/9)
- 発売日 : 2016/2/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4121505484
- ISBN-13 : 978-4121505484
- Amazon 売れ筋ランキング: - 919,290位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 745位中公新書ラクレ
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.6
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月10日に日本でレビュー済み
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14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2016年4月6日に日本でレビュー済み
東京五輪のエンブレムがなぜもめたのか。鶴ヶ島市によるエンブレム再公募の企画などで注目される著者が分析した本。エンブレム騒動を機に、撤回された佐野研一郎氏のエンブレムがデザイン的に「良作」だったのか、パクリはどこまで認められるかなどを再考し、「内輪の理論より、利用者の目的にかなうデザインを」と訴える。自身が立案した鶴ヶ島の公募企画の過程も簡単に紹介し、再公募の問題点も指摘している。
エンブレム問題では、「パクリ」が問題とされ、佐野氏が炎上後、否定しては一部認めるという後手の対応を繰り返し、結果として佐野氏の過去作すべてをネット民がリサーチしまくりエンブレム撤回まで延焼するという大惨事になってしまった。「パクリのすべてが悪いわけではなく、佐野氏もパクリを全否定するべきではなかった」と著者はいう。安易な複製・剽窃は論外だ。でも、引用や参考資料から原型を感じさせないように、印象・モチーフをパクることまで、デザイナーには求められていない。また、ネットで「類似作」が簡単に見つかる今の時代、パクリでないことを完全に証明するのは非常に難しい。デザイナーはパクらない以上に、自身の作品にある程度パクった痕跡があっても、許されるかどうかのボーダーを見極める力が求められる、という。
佐野エンブレムに違和感を覚える声が多かった。佐野エンブレムのような、単純な図形を組み合わせた幾何学な図形は80年代までの「現代的デザイン」だった。90年代以降のエンブレムは、ロンドンやバルセロナのようにフリーハンドに近く、有機性や躍動感があるデザインに代わっている。「前回東京五輪の継承をデザインに組み込もう」という、組織委・デザイナー業界の狭い発想から行き着いた「理想」に過ぎない。この狭い発想だから内輪で選出という批判を招いた、と厳しく指摘している。
また、著者はデザインについて、「デザイナーのためではなく、消費者のためにある」と強調する。組織委は佐野氏のエンブレムについて一つ一つ意義付けを説明していたが、説明が必要なほど専門性の高いエンブレムでは、今日的ではない。説明なしで直感的に理解されるべきである。また、デザインはアートではない。制作者の主観のみで作られるアートと違い、使用される実用的な目的や機能があって設計されるものだ。ゆえにデザイナーはアーティストではなく技術者である。五輪エンブレムでいえば、一般の人に愛され、五輪を盛り上げることが目的だ。佐野エンブレムの選出過程にその視点はあっただろうか……と問いかけている。
ロジカルな説明がしにくいデザインのあり方、発想の方法について、エンブレムを手掛かりに一般向けにわかりやすく書いている。本書でも強調されている「情報をわかりやすく伝えるデザイン」については、「 駅をデザインする (ちくま新書) 」でも実例を多く取り上げている。
エンブレム問題では、「パクリ」が問題とされ、佐野氏が炎上後、否定しては一部認めるという後手の対応を繰り返し、結果として佐野氏の過去作すべてをネット民がリサーチしまくりエンブレム撤回まで延焼するという大惨事になってしまった。「パクリのすべてが悪いわけではなく、佐野氏もパクリを全否定するべきではなかった」と著者はいう。安易な複製・剽窃は論外だ。でも、引用や参考資料から原型を感じさせないように、印象・モチーフをパクることまで、デザイナーには求められていない。また、ネットで「類似作」が簡単に見つかる今の時代、パクリでないことを完全に証明するのは非常に難しい。デザイナーはパクらない以上に、自身の作品にある程度パクった痕跡があっても、許されるかどうかのボーダーを見極める力が求められる、という。
佐野エンブレムに違和感を覚える声が多かった。佐野エンブレムのような、単純な図形を組み合わせた幾何学な図形は80年代までの「現代的デザイン」だった。90年代以降のエンブレムは、ロンドンやバルセロナのようにフリーハンドに近く、有機性や躍動感があるデザインに代わっている。「前回東京五輪の継承をデザインに組み込もう」という、組織委・デザイナー業界の狭い発想から行き着いた「理想」に過ぎない。この狭い発想だから内輪で選出という批判を招いた、と厳しく指摘している。
また、著者はデザインについて、「デザイナーのためではなく、消費者のためにある」と強調する。組織委は佐野氏のエンブレムについて一つ一つ意義付けを説明していたが、説明が必要なほど専門性の高いエンブレムでは、今日的ではない。説明なしで直感的に理解されるべきである。また、デザインはアートではない。制作者の主観のみで作られるアートと違い、使用される実用的な目的や機能があって設計されるものだ。ゆえにデザイナーはアーティストではなく技術者である。五輪エンブレムでいえば、一般の人に愛され、五輪を盛り上げることが目的だ。佐野エンブレムの選出過程にその視点はあっただろうか……と問いかけている。
ロジカルな説明がしにくいデザインのあり方、発想の方法について、エンブレムを手掛かりに一般向けにわかりやすく書いている。本書でも強調されている「情報をわかりやすく伝えるデザイン」については、「 駅をデザインする (ちくま新書) 」でも実例を多く取り上げている。
