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それでも、日本人は「戦争」を選んだ 単行本(ソフトカバー) – 2009/7/29

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商品の説明

受賞歴

第9回(2010年) 小林秀雄賞受賞

内容紹介

かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。
世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。

世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争はきまじめともいうべき相貌をたたえて起こり続けた。

その論理を直視できなければ、かたちを変えて戦争は起こり続ける。

だからいま、高校生と考える戦争史講座。
日清戦争から太平洋戦争まで。講義のなかで、戦争を生きる。

*

生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、自分が満州移民として送り出される立場であったならなどと授業のなかで考えてもらいました。講義の間だけ戦争を生きてもらいました。

そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。……本書「はじめに」より

◆日本だけでなく、世界の人々がなにを考え、どのような道を選択したのか、 かつての人々が残した言葉をたどりながら、詳しく鮮やかに紐解いてゆきます。縦横無尽に「戦争」を考え抜く。歴史の面白さ・迫力に圧倒される5日間の講義録◆

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登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 416ページ
  • 出版社: 朝日出版社 (2009/7/29)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4255004854
  • ISBN-13: 978-4255004853
  • 発売日: 2009/7/29
  • 商品パッケージの寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9 167件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子著、新潮文庫)の内容は、読む前に想像していたものとは大分違いました。戦争を声高に非難するのではなく、日本が戦争――日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変と日中戦争、太平洋戦争――に突入していった歴史上の事実に淡々と語らせるという手法を取っているからです。

当時の日本のエリート官僚たちは、日中戦争を戦争とは捉えていなかったというのです。「東亜(=日本、台湾、朝鮮、満州国、その他の日本占領地域)が、英米などに代表される資本主義国家や、ソ連などに代表される共産主義国家などに対して、革命を試みている状態、これが日中戦争だ。戦争ではなく、革命だといっている。とても奇妙ですよね」。

日本軍が、満蒙(=南満州+東部内蒙古)について、国民を煽動している内容と、軍内部で軍人たちが議論している内容とは、全く違っていたというのです。「(国民に訴えたのは)中国は条約違反である。日本は被害者である。よって満蒙の特殊権益を無法者の中国の手から守らなければならないとの、原理主義的な怒りの感情です。でも、石原(莞爾)たちは全く違うことを離していますよね。軍人たちの主眼は、来るべき対ソ戦争に備える基地として満蒙を中国国民政府の支配下から分離させること、そして、対ソ戦争を遂行中に予想されるアメリカの干渉に対抗するため、対
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形式: 文庫
 歴史とは科学だ、と著者は言う。その意味するところは、数学や物理のように一定の答えは得られないものの、何らかの因果関係を経て結果が出るのだから、論理的に考えて説明することができるので科学的だ、と主張している。そして、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、そして太平洋戦争へと突入して行った要因には一つの流れがあった、と語ることにより、歴史は科学である、ということを証明していくのだった。

 この本は、著者が中学生と高校生を相手に日本の近現代史について講義したものを活字化したものである。彼等講義を受けたものからすれば祖父の年齢にある私にはとっては、時代と共に研究や調査がなされて歴史観が変わって行くことに新鮮な感覚と知識を得ることができた。幾つかあるうちの一つとして、「日本が中国を侵略する、中国が日本に侵略されるという物語ではなく、日本が中国と競い合うという物語として過去を見る。」、という概念には、これまで遠くにあった漠然とした想いが明らかになった感がある。

 その他にも、松岡洋右に対する異なった見方(日本の将来に対してまっとうな苦悩を抱える外交官)、宇都宮太郎のように、3.1独立運動の要因を「日本が無理に朝鮮を併合した」と日本政府の方針を批判したこと、軍部はアメリカと戦争するにあたり、精神力を鼓舞するために国力の差を強調した、など、興味
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形式: 単行本(ソフトカバー)
高校生を相手に、大学教授が授業をすると言うことは素晴らしいことだと思う。
高校の授業は概して教科書に囚われてしまいがちで、十分に合理的な説明がなされず、
それ故高い関心を持つ生徒にとっては欲求不満の残るものとなってしまうからだ。
だから、加藤先生が栄光学園に出向いて最新の研究に基づき講義を行ったと言うこと自体、価値あることだと思う。

内容としても、前半は迫力のあるものだった。
日本が置かれた政治経済的な状況を眺めた上で、政策担当者や知識人、当時の人々の思考をトレスしていくという手法は
「なぜこうなったのか」を実に明快に説明できているし、地政学的な視点は教科書に全く欠如しているものだと思うので、
その点も新鮮である。

しかし残念ながら、日中戦争期以降については精彩を欠いていたように思う。
他のレビュアーの方も書かれているように、マクロな経済的視野が少なくなってきていることも一因だろうが、
「各政策担当者がなにを考えていたのか」ということは述べられていても、「なぜそのような思考に向かったのか」
たとえば陸海軍と対立であるとか当時の官僚制とか、そういった構造の分析が少ないことも理由に挙げられるだろう。
胡適と日本の政策担当者を比較する時に、彼らの
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形式: 単行本(ソフトカバー)
五つの戦争の戦争に関する資料をじっくり読み込み、良く咀嚼し語られている。
しかし、資料主義に徹するあまり,肝心の社会全体の流れが把握されていない。
第二次大戦について評するならば、以下のような社会情勢に全く触れられていない。

(1)1929年の世界恐慌、1932年のオタワ会議に端を発するブロック経済に
   より、持たざる国であるドイツと日本が経済的に追い込まれていったこと。
(2)そういった中で、ソビエト革命発の社会主義的イデオロギーが世界に拡散し、
   ドイツではナチス、日本では右翼社会主義的思想の台頭を許したこと。
(3)日中戦争の激化に伴い、日本はABCD方包囲陣により、経済はさらに悪化し、
   アメリカの石油禁輸により、エネルギーが枯渇することが必然となったこと。
(4)中国では「通州事件」が起き、アメリカでは「絶対的排日移民法」が成立し、
   日本人の人種・民族感情が極限に達し、政治家、軍部を戦争に駆り立てたこと。

加藤氏の解説では、あの悲劇の戦争がなぜ起こったかは誰も分からないのではないか。
多くの人が日本は戦争の反省が足りないというが、「A級戦犯」が悪かった。軍部が
悪かった。というだけでは、何も得るものはな
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