(1)どんな本か
著者は、NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長。多くの遺言作成や相続をサポートしてきた経験をもとに、本書を著している。
・ 遺言書があると、相続手続が簡単になる(たとえば、銀行預金の場合、遺言書がないと、引き出すには相続人全員の同意書や遺産分割協議書が必要。一方、「妻に○○銀行の預金をすべて相続させる」という遺言書があれば、妻はその遺言書を銀行に持参するだけで済む。)
・ 遺言書がないと、相続争いが生じる可能性が高くなる(たとえば、子供のいない夫婦の夫が死んだ場合、夫の親がすでに死んでいると、兄弟にも相続権がある。遺言書がないと、残された妻は相続財産の4分の1を渡さなければならない。)
などなど、多くの事例を解説している。
また、遺言書は死ぬことに備えるものであるのに対して、寝たきりやボケなどに備えて「財産管理の委任契約書」「任意後見契約書」「尊厳死の宣言書」の「生前3点セット」も必要であると説明している。
(2)読む価値があるか
「生命保険だけではダメ。遺言書と生命保険の両方が必要」、「財産が少なくても、相続の大変さに変わりはない」などの、著者の主張には説得力がある。とても参考になる本であり、ある程度以上の年齢の人は、財産の多寡にかかわらずぜひ読むべき本と思う。
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その死に方は、迷惑です ―遺言書と生前三点契約書 (集英社新書) 新書 – 2007/5/17
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読まずに死ねば家族が困る。知らずにボケればあなたが困る。遺言書・財産管理等の委任契約書・任意後見契約書・尊厳死の宣言書で死後と老後に備えよう!
自分が死んだあと思い通りに財産をのこしたい。老後寝たきり状態になったり、少々ボケたとしても周囲から最善の取り扱いを受けられるようにしたい。そう考えるなら「遺言書+生前三点セット」を準備しよう。有効な遺言書と財産管理等の委任契約書・任意後見契約書・尊厳死の宣言書を作成すれば、あなたの願いはほぼかなう。家族関係が複雑な人、事業を営んでいる人、子どもがいない人ーー財産があってもなくても、なんの備えもしないままあなたに何かが起こったら、家族は迷惑することになりかねない。元気なうちに備えよう。自分の老後をまもるために、あなたの気持ちを家族にのこすために。
[著者情報]
本田桂子(ほんだ けいこ)
一九六九年生まれ。行政書士、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP® 認定者。NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長。法政大学卒業後、会計事務所に勤務。CFP資格を取得し独立系FPとして活躍。遺言書の作成 サポートと相続手続を主力業務とする。税理士や司法書士とともに遺言相続サポートセンターを開設し、二〇〇五年に東京都からNPO法人の認証を受 ける。著書に『願いがかなう遺言書のつくり方』などがある。
自分が死んだあと思い通りに財産をのこしたい。老後寝たきり状態になったり、少々ボケたとしても周囲から最善の取り扱いを受けられるようにしたい。そう考えるなら「遺言書+生前三点セット」を準備しよう。有効な遺言書と財産管理等の委任契約書・任意後見契約書・尊厳死の宣言書を作成すれば、あなたの願いはほぼかなう。家族関係が複雑な人、事業を営んでいる人、子どもがいない人ーー財産があってもなくても、なんの備えもしないままあなたに何かが起こったら、家族は迷惑することになりかねない。元気なうちに備えよう。自分の老後をまもるために、あなたの気持ちを家族にのこすために。
[著者情報]
本田桂子(ほんだ けいこ)
一九六九年生まれ。行政書士、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP® 認定者。NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長。法政大学卒業後、会計事務所に勤務。CFP資格を取得し独立系FPとして活躍。遺言書の作成 サポートと相続手続を主力業務とする。税理士や司法書士とともに遺言相続サポートセンターを開設し、二〇〇五年に東京都からNPO法人の認証を受 ける。著書に『願いがかなう遺言書のつくり方』などがある。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/5/17
- ISBN-10408720393X
- ISBN-13978-4087203936
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
読まずに死ねば家族が困る。知らずにボケればあなたが困る。遺言書・財産管理等の委託契約書・任意後見契約書・尊厳死の宣言書で死後と老後に備えよう。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
本田/桂子
1969年生まれ。行政書士、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者。NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長。法政大学卒業後、会計事務所に勤務。CFP資格を取得し独立系FPとして活躍。遺言書の作成サポートと相続手続を主力業務とする。税理士や司法書士とともに遺言相続サポートセンターを開設し、2005年に東京都からNPO法人の認証を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1969年生まれ。行政書士、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者。NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長。法政大学卒業後、会計事務所に勤務。CFP資格を取得し独立系FPとして活躍。遺言書の作成サポートと相続手続を主力業務とする。税理士や司法書士とともに遺言相続サポートセンターを開設し、2005年に東京都からNPO法人の認証を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Amazonで購入
49人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2012年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「遺言書は一部の資産家・富裕層が作成するもの」と思っていましたが、
全く違いました。この書籍を読んで遺言書の重要性が理解できました。
「遺言書と生命保険は2つでセット。車の両輪」
「財産が少なくても、相続の大変さにはかわりがない」
などの著書の主張は説得力がありました。
ただし、遺言書の具体的な記載方法等の詳細はありませんので、
他の書籍で勉強する必要があります。
それでも、内容には大満足です。
全く違いました。この書籍を読んで遺言書の重要性が理解できました。
「遺言書と生命保険は2つでセット。車の両輪」
「財産が少なくても、相続の大変さにはかわりがない」
などの著書の主張は説得力がありました。
ただし、遺言書の具体的な記載方法等の詳細はありませんので、
他の書籍で勉強する必要があります。
それでも、内容には大満足です。
殿堂入り
「死んだ後のことは知らん。きっと家族がうまくやってくれる」
というような方に対し、そんなことを言っていたら家族に迷惑を
かけて大変なことになりますよ、と啓蒙する本です。
(主に遺言書の準備など)
「その死に方は迷惑です」というタイトルはそういう意味です。
生前三点契約書は、おおまかに言うと、高齢の方が、
アルツハイマーや体の自由がきかなくなったときのために
用意しておく契約書、という感じです。
こちらは大切だとは思うのですが、まだ世の中で遺言書ほど
広がっていないため、これからという感じでした。
考え方を知るための本としてはよいと思いますが、新書ですので
基本的に文字のみの本です。
遺言書の書き方など具体的な「方法」を知りたい場合は、図などが
入っている別の本を読んだ方がいいと思います。
ただ、考え方を読む本としてはおもしろかったですし、値段も
手ごろなので、「意識付けの本」としては一読の価値はあると思います。
というような方に対し、そんなことを言っていたら家族に迷惑を
かけて大変なことになりますよ、と啓蒙する本です。
(主に遺言書の準備など)
「その死に方は迷惑です」というタイトルはそういう意味です。
生前三点契約書は、おおまかに言うと、高齢の方が、
アルツハイマーや体の自由がきかなくなったときのために
用意しておく契約書、という感じです。
こちらは大切だとは思うのですが、まだ世の中で遺言書ほど
広がっていないため、これからという感じでした。
考え方を知るための本としてはよいと思いますが、新書ですので
基本的に文字のみの本です。
遺言書の書き方など具体的な「方法」を知りたい場合は、図などが
入っている別の本を読んだ方がいいと思います。
ただ、考え方を読む本としてはおもしろかったですし、値段も
手ごろなので、「意識付けの本」としては一読の価値はあると思います。
2009年2月23日に日本でレビュー済み
心身ともに余裕のあるうちに備えておくことが大切ななもの「遺言書+生前三点セット」
死後のトラブルを防ぐ「遺言書」、高齢期のトラブルを防ぐ「財産管理等の委任契約書・任意後見誓約書・尊厳死の宣言書」このことを中心に本書は懇切丁寧に説いてくれている。
最後まで自分らしく生き、周囲に迷惑をかけずにこの世に別れを告げたいものだ。
遺言書に関する誤解11項目の1つ「うちは家族仲がいいから、相続でもめるわけがない」これは甘い。勘違いだ。仏の予想もしなかった家族・親族間の微妙なバランスが崩れる。若貴騒動も他人事ではない。「相続」が「争続」に発展することもよくある。
そうならないように、早めに遺言書等を書いておく大切さを勧めている。しかも、本当に使える「遺言書」であって私的な「遺言」ではない。確実に効力があって、実行されやすいものでなければならないだろう。法定相続人の順位に間違いはないか。自分の希望を最優先に考えるのがいいのだろうが、相続人や財産をもらう人の立場も考えてみることも大切だろう。
「こんなはずじゃなかったが」とあの世でぼやかないように、寝たきり・ボケ・尊厳死に直面する前に、あまり書きたくないものを書いておこうと呼びかけている。
死後のトラブルを防ぐ「遺言書」、高齢期のトラブルを防ぐ「財産管理等の委任契約書・任意後見誓約書・尊厳死の宣言書」このことを中心に本書は懇切丁寧に説いてくれている。
最後まで自分らしく生き、周囲に迷惑をかけずにこの世に別れを告げたいものだ。
遺言書に関する誤解11項目の1つ「うちは家族仲がいいから、相続でもめるわけがない」これは甘い。勘違いだ。仏の予想もしなかった家族・親族間の微妙なバランスが崩れる。若貴騒動も他人事ではない。「相続」が「争続」に発展することもよくある。
そうならないように、早めに遺言書等を書いておく大切さを勧めている。しかも、本当に使える「遺言書」であって私的な「遺言」ではない。確実に効力があって、実行されやすいものでなければならないだろう。法定相続人の順位に間違いはないか。自分の希望を最優先に考えるのがいいのだろうが、相続人や財産をもらう人の立場も考えてみることも大切だろう。
「こんなはずじゃなかったが」とあの世でぼやかないように、寝たきり・ボケ・尊厳死に直面する前に、あまり書きたくないものを書いておこうと呼びかけている。
2015年8月21日に日本でレビュー済み
余りにも素晴らしい。
辛口なタイトルに誤解するかもしれないが、家族を円満に
保ち余計な騒乱を招かないためにもこの本を読んでおくべし。
ベストセラーになった「家族という病」よりも、はるかに家族
は厄介なものだと思わせている。しかも、下重のが単なる個人
的な体験や思い込みの範囲を超えないのに対して、著者のは
他の人の実体験を重ねているため説得力が違う。
遺言書を作る仕事から見えてくる家族のエゴ、邪心、裏切り。
自分の肉親や兄弟が自分を遺言書から排除しようとしたり、
ろくでもないエゴで遺産を独り占めしようとするのを知れば、
ショックだろう。でも、これが現実なのだ。
だからこそ、死ぬ前に公証人役場で遺言書を作っておくべきだと言う。
個人でも遺言書はただで作れるが、どこに保管したか解らなくなったり、
他の家族に隠されたりする可能性を考えると公証人がベストだと思って
しまう。今年読んだ本の中で一番考えさせられた。
どんなに家族と上手く仲良くしていると思っていても、金が絡めば人が
変わるのが人間の性質。是非この本を読んでおくべきだ。
ベストセラー「家族という病」が単なるルサンチマンの塊だが、この本は
現実を元にした素晴らしいリアリティーだ。
辛口なタイトルに誤解するかもしれないが、家族を円満に
保ち余計な騒乱を招かないためにもこの本を読んでおくべし。
ベストセラーになった「家族という病」よりも、はるかに家族
は厄介なものだと思わせている。しかも、下重のが単なる個人
的な体験や思い込みの範囲を超えないのに対して、著者のは
他の人の実体験を重ねているため説得力が違う。
遺言書を作る仕事から見えてくる家族のエゴ、邪心、裏切り。
自分の肉親や兄弟が自分を遺言書から排除しようとしたり、
ろくでもないエゴで遺産を独り占めしようとするのを知れば、
ショックだろう。でも、これが現実なのだ。
だからこそ、死ぬ前に公証人役場で遺言書を作っておくべきだと言う。
個人でも遺言書はただで作れるが、どこに保管したか解らなくなったり、
他の家族に隠されたりする可能性を考えると公証人がベストだと思って
しまう。今年読んだ本の中で一番考えさせられた。
どんなに家族と上手く仲良くしていると思っていても、金が絡めば人が
変わるのが人間の性質。是非この本を読んでおくべきだ。
ベストセラー「家族という病」が単なるルサンチマンの塊だが、この本は
現実を元にした素晴らしいリアリティーだ。
2010年6月28日に日本でレビュー済み
生前、それも体力的に余裕のあるうちに遺言書(公正証書遺言)+生前3点契約書を作りましょう。
上記の元、話は進められていきます。
遺産のあるなしにかかわらず、遺族は、事務処理をすすめなければならず、その際に公正証書遺言書があればスムーズに困らず処理を進めることが出来る。
遺言に2種類ある事も初めて知ったし、生前3点契約書なんてのも初めて知った。
いきなり、公正証書遺言を作るのは敷居が高いので、
エンディングノート→市販の自筆遺言書→公正証書遺言とステップアップしたいと思いました。
人は、いつか必ず死ぬのだから、読んでおくのは、自身や周りの人の為になると思います。
おすすめです。
上記の元、話は進められていきます。
遺産のあるなしにかかわらず、遺族は、事務処理をすすめなければならず、その際に公正証書遺言書があればスムーズに困らず処理を進めることが出来る。
遺言に2種類ある事も初めて知ったし、生前3点契約書なんてのも初めて知った。
いきなり、公正証書遺言を作るのは敷居が高いので、
エンディングノート→市販の自筆遺言書→公正証書遺言とステップアップしたいと思いました。
人は、いつか必ず死ぬのだから、読んでおくのは、自身や周りの人の為になると思います。
おすすめです。