私は趣味で筋トレをしている。
筋トレをしているとしぜんに栄養にも気をつかうようにもなるので、おおかれ少なかれ食品の栄養についての知識がついてしまうものである。ネットを見てみればあきれ返るほど栄養についての情報はどッと溢れかえってはいる。しかし情報はそんなにたくさんあるのに何処か自分がそういう情報に踊らされているという気がしてならない時がただただある。
「○○はスーパーフード!」「○○は体に毒!」というはなしは多く目にするけれども、しかしそんなに体に良い悪いがハッキリとしているのであれば昔の人たちはいったいどうなってしまうんだという訳である。昔の人たちは昔の人なりに栄養に気をつかったりしてたとは思うが、やはり現代のと比べると食べられる食品は限られてくるし、なにより飢饉や飢えというのが本当にあった時代だ、いちいち自分が何を口にしているかどうかを選り好みするわけにもいかないだろう。
それに比べて現代はパラダイスのような時代である。飢えの苦しみなんてオワコンみたいなモノではあるし(もちろん日本に限ってだが)、ある程度の肉や魚や嗜好品だって食える。しかしどうしてこんな豊かな時代に生まれたのに、我々は食品の情報に惑わされなきゃいけないのだろう…
と思っていたのだがこの本を読んでその考え方は少しだけ変わった。やはりいつの時代にも食品情報に踊らされる奴はいるし、甘い誘惑を断ち切り禁欲を是とする者たちはいる。
しょせん食べる事はいつだって「食べる事」に過ぎないのだ。食べ物を変えただけで人生がどうにかなるならいつだって人間は苦労しない、むしろ食べ物が多すぎて取捨選択することにストレスを感じて損をすることだってある。いってしまえば栄養に注目するのは自閉的な行動の一種である。この本の著者も言ってはいるが、料理を作る時間を作ったり、味を楽しんだり、友人と会食するという素朴な生活が「食育」という言葉の本来の根幹なのであり、どういう栄養を摂取したかどうかというのはあまりにも神経質だ。
それと他のレビュー者が「この本の著者はグルテンフリーや砂糖、味の素を批判してはいるが、自身はアンパックダイエットなどという胡散くさいいダイエット法を紹介しているから所詮はおなじ穴のムジナだ」だという趣旨の批判が見うけられるが、これはハッキリ言って著者なりのジョークというものをジョークとして受けとれなかったレビュー者のケアレスミスだ。
「アンパックダイエット」なるものが完全なジョークであるという理由は、アンパックダイエットが記述されているページの方に小さく書かれている注釈を読めばわかる。ざっと読むだけでこんな内容が注釈されいてる。
「このように人々を不安にさせるような書き方で自身が提唱している説に引きずり込もうとします」
「マウスと人間の体は違うのにマウスの実験をやたらに強調します」
「都合のいい解釈のできる論文をこのように引っ張りだしてきます」
ほかにも注釈はたくさんあるのだが、これらをしっかり注意して読むとなんとなく著者の言いたいことはわかる…たぶんこんなかんじだ
「けっきょく世に出回るダイエットや食事法なんてものは、こういうレトリックがふんだんに使われてるよねw…こういうレトリックを応用してアンパックダイエットっていうふざけた方法を考えてみたよw」
あまりにもこの「アンパックダイエット」を真剣に受け止めすぎたレビューアーが、それを理由に低評価をつけているのでいささか驚いたが、もしもこの本をこれから読もうとしたり買おうとしたりする人がそれらのレビューを見て「え‥、ちょっと読むのやめておこうかな」と思ったりしたら、それは大変な誤解なので私なりに訂正しておいた。
あと私はこのアンパックダイエットで十日で5キロ痩せた。
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さらば健康食神話: フードファディズムの罠 ハードカバー – 2020/5/13
アラン・レヴィノヴィッツ
(著),
ナカイサヤカ
(翻訳)
購入を強化する
グルテンフリーダイエットや、砂糖や塩、脂肪、グルタミン酸ソーダの危険性など、食べ物について広く信じられている「ニセ科学」について、それを「伝説」や「神話」とみなして、徹底的かつ綿密な調査をもとに分析していく。道教を専門とする宗教学者である著者は、ダイエット本やインチキ健康食本が、神話や迷信をいかにも科学的な言説で覆い隠しているスタイルに着目し、本書を書いた。○○を食べると危険だ、という煽りに翻弄されて食品不安に陥っている人々に、嘘を見抜き、食を楽しもう、真に健康的な生活をしようと呼びかける。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社地人書館
- 発売日2020/5/13
- 寸法19.5 x 13.3 x 2.8 cm
- ISBN-104805209410
- ISBN-13978-4805209417
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「食べて健康」の秘密。ナンセンスな食へのアドバイスは嘘だというだけではない。危険なのだ。自然信仰、過去の楽園神話といった食に関するファンタジーはあまりにも簡単に、現代医療の革新的進歩を非難する方向に走ってしまう。
著者について
アラン・レヴィノヴィッツ
1981年生まれ。スタンフォード大学で哲学と宗教学を学び、シカゴ大学で宗教学のPhDを取得。現在はバージニア州立ジェイムズ・マディソン大学宗教学准教授。専門は古代中国思想、宗教と医学の関連。多数の学術論文の他、『ワシントンポスト』『アトランティック』『ワイアード』といった著名なメディアにも寄稿している。本書は最初の一般向け著作で、現在、現代の自然信仰の歴史と功罪を扱った著作を準備中。
ナカイサヤカ
翻訳家、ライター。ASIOS(超常現象の懐疑調査のための会)運営委員。共著:『謎解き超常現象シリーズ』(彩図社)。訳書:ポール・オフィット『代替医療の光と闇』『反ワクチン運動の真実』(地人書館)、ステイシー・ホーン『超常現象を科学にした男』(紀伊國屋書店)、絵本『ティラノサウルス・レックス』『探し絵シリーズ』全9冊(文溪堂)など。
1981年生まれ。スタンフォード大学で哲学と宗教学を学び、シカゴ大学で宗教学のPhDを取得。現在はバージニア州立ジェイムズ・マディソン大学宗教学准教授。専門は古代中国思想、宗教と医学の関連。多数の学術論文の他、『ワシントンポスト』『アトランティック』『ワイアード』といった著名なメディアにも寄稿している。本書は最初の一般向け著作で、現在、現代の自然信仰の歴史と功罪を扱った著作を準備中。
ナカイサヤカ
翻訳家、ライター。ASIOS(超常現象の懐疑調査のための会)運営委員。共著:『謎解き超常現象シリーズ』(彩図社)。訳書:ポール・オフィット『代替医療の光と闇』『反ワクチン運動の真実』(地人書館)、ステイシー・ホーン『超常現象を科学にした男』(紀伊國屋書店)、絵本『ティラノサウルス・レックス』『探し絵シリーズ』全9冊(文溪堂)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
レヴィノヴィッツ,アラン
1981年生まれ。スタンフォード大学で哲学と宗教学を学び、シカゴ大学で宗教学のPhDを取得。現在はバージニア州立ジェイムズ・マディソン大学宗教学准教授。専門は古代中国思想、宗教と医学の関連
ナカイ/サヤカ
翻訳家、ライター。ASIOS(超常現象の懐疑調査のための会)運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1981年生まれ。スタンフォード大学で哲学と宗教学を学び、シカゴ大学で宗教学のPhDを取得。現在はバージニア州立ジェイムズ・マディソン大学宗教学准教授。専門は古代中国思想、宗教と医学の関連
ナカイ/サヤカ
翻訳家、ライター。ASIOS(超常現象の懐疑調査のための会)運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月7日に日本でレビュー済み
結局何が正しいのかなんてわからない、としか。最初は真面目に読んでいたが、とばして最後のアンパック云々のところを見たら表現の胡散臭さが筆者が批判してた諸々のものと被っているというか、それ以上というか。まるっきり金儲け主義の表現に見える。第一、筆者は宗教学者で食の専門家でもプラスチックやアルミホイルの研究家でもないし。
食についての様々な言説は現時点で素人には判断不可能と思える。極端にならないようにして食を楽しみ、そのぶん他のストレス対処法とかに力を注いだほうがいい
食についての様々な言説は現時点で素人には判断不可能と思える。極端にならないようにして食を楽しみ、そのぶん他のストレス対処法とかに力を注いだほうがいい
2021年11月11日に日本でレビュー済み
まず既存の食事療法の批判から始まります。
「中国ではかつて熊の睾丸が精力剤としてもてはやされたがバイアグラが出てからは需要が下がった」などのくだりはまあそれなりに理論的かなと肯定できましたが。
読み進めるうちに、どんどん攻撃的になり目がすべるようになり特定の健康食事療法の本を繰り返し否定してます。
そして最後に持論が展開されますが目が点に。
それは、「肉を食べても何を食べても良い。だが、缶詰やプラスチック容器に入って売られている食品は食べるな」との事。
ちょっと何を言ってるのか分かりません。
それらの容器の成分が食品に浸透し、体内に取り込まれる事が有害だ、と言いたいようです。ちょっと受け入れられませんが。
これはこれでカルト的な匂いがしました。
「中国ではかつて熊の睾丸が精力剤としてもてはやされたがバイアグラが出てからは需要が下がった」などのくだりはまあそれなりに理論的かなと肯定できましたが。
読み進めるうちに、どんどん攻撃的になり目がすべるようになり特定の健康食事療法の本を繰り返し否定してます。
そして最後に持論が展開されますが目が点に。
それは、「肉を食べても何を食べても良い。だが、缶詰やプラスチック容器に入って売られている食品は食べるな」との事。
ちょっと何を言ってるのか分かりません。
それらの容器の成分が食品に浸透し、体内に取り込まれる事が有害だ、と言いたいようです。ちょっと受け入れられませんが。
これはこれでカルト的な匂いがしました。
2020年8月7日に日本でレビュー済み
なんだかすごい攻撃的な本です。
特に『「いつものパン」があなたを殺す』と『小麦は食べるな』の二冊に関しての攻撃がすごい。各々の著者に恨みでもあるんですかね。「Forks over knives」とかも攻撃対象です。
私はグルテンフリーには全く興味ないですが、この本の著者が科学的に前述の二冊の内容をどう否定するんだろうと初めの頃はじっくり読んでいましたが、なんか内容が頭に入ってこない。訳が分かりにくいというのもあるかもしれませんが、内容がある?!
訳者の方かなり翻訳に苦労されたんじゃないでしょうか。原文を想像するとそんな気がします。
あと、栄養や食事本なんかでよく使われている「あなたはあなたが食べたものでできている」というフレーズ。これも著者は嘘っぱちだと否定してるんですが、どう否定してるかというと、要は「猪を食べたらあなたは猪のようになりますか?」的なカンジ?!少なくとも私はそういうふうに解釈しちゃいました。あんまり身を入れて読む気になれなかったから間違ってたらごめんなさいm(_ _)m
でも、分子生物学・分子栄養学的に言えば、やっぱり「あなたはあなたが食べたものでできている」んじゃないですかね?ま、著者は宗教家なので…。
で、散々他の多くの方々の推奨する食事の仕方をけなしといて、最後には「私が実践しているアンパックダイエットをすれば健康になれる!血圧もみるみる下がる…」みたいな驚くべき持論が出てきた。笑うしかない…。
「アンパックダイエット」とは?ごめんなさい意味がわからなくて説明できません。
図書館で借りて読んでみたので、買わなくてよかった。
興味のある方は是非どうぞ。ちゃんと理解された方は内容を解説してください。
特に『「いつものパン」があなたを殺す』と『小麦は食べるな』の二冊に関しての攻撃がすごい。各々の著者に恨みでもあるんですかね。「Forks over knives」とかも攻撃対象です。
私はグルテンフリーには全く興味ないですが、この本の著者が科学的に前述の二冊の内容をどう否定するんだろうと初めの頃はじっくり読んでいましたが、なんか内容が頭に入ってこない。訳が分かりにくいというのもあるかもしれませんが、内容がある?!
訳者の方かなり翻訳に苦労されたんじゃないでしょうか。原文を想像するとそんな気がします。
あと、栄養や食事本なんかでよく使われている「あなたはあなたが食べたものでできている」というフレーズ。これも著者は嘘っぱちだと否定してるんですが、どう否定してるかというと、要は「猪を食べたらあなたは猪のようになりますか?」的なカンジ?!少なくとも私はそういうふうに解釈しちゃいました。あんまり身を入れて読む気になれなかったから間違ってたらごめんなさいm(_ _)m
でも、分子生物学・分子栄養学的に言えば、やっぱり「あなたはあなたが食べたものでできている」んじゃないですかね?ま、著者は宗教家なので…。
で、散々他の多くの方々の推奨する食事の仕方をけなしといて、最後には「私が実践しているアンパックダイエットをすれば健康になれる!血圧もみるみる下がる…」みたいな驚くべき持論が出てきた。笑うしかない…。
「アンパックダイエット」とは?ごめんなさい意味がわからなくて説明できません。
図書館で借りて読んでみたので、買わなくてよかった。
興味のある方は是非どうぞ。ちゃんと理解された方は内容を解説してください。









