相変わらず文章には引き込まれました。
この作者さんの文章はなんというか自分にとっては本当に心地よいもの。
まぁ,そういった信仰的な思いがあるという事を前提にレビューを参考にしてください。
今回は大きく合唱・体育祭・文化祭の3部構成(といっても文化祭は未完。4巻では終了後から始まると思う。)で成り立っています。
前半2つは大きくはない,という訳ではありませんが,文化祭よりは軽い感じです。
色々考えた末に練習に取り組み始めたかと思うと,すぐ本番。
過程がそれほど描かれていないので,「あぁ,そんな風になったんだ。」という感想が大きかったですし,心の在り方がそんなに変わっていない。
そういった意味で少し期待外れな面もありました。
後半の文化祭は,御約束通り色々衝突があり最終的に何らかの形にまとまっていくオチ。
これが好きだから読んでいるのでね。まぁ当たり前と言っては当たり前。
今回は内部だけでなくて,外側からも色々絡んできたりします。
それが,本当にムカつく。
だけど,ただの文章にムカつけるのって,文章がよほどできていないと出来ないことですよね。
そこでも新たに著者のすごさに気づいたりもしました。
全体的には,前半2つのイベントは文化祭を盛り上げるための過程であって,単独ではないのです。
しかしながら,少し文章を省略しすぎたかな,という印象を今回受けました。
もう少し膨らませて書いてくれたら,それはそれで長くなりますが面白かっただろうな,と思えました。
今回新たにユーリが参戦していますが,あまり新鮮さは感じませんでした。
というより,物語を傾ける為の…なんていいますか,要素?みたいな印象が強かったです。
鈍感もようやく解消しますが,持っていきかたが美少女ゲーム。不自然にも程がある。
でも,面白くてついつい読んでしまうんですよね…いやはや。
挿絵,表紙,扉絵ともに相変わらずの高レベル。
本当,これほどまでに絵と文章が釣り合っているのはすごい気がします。
とりあえず4巻には期待してます。
という訳で,そろそろ終わりが見え始めてきた3巻です。
内容が多少薄かった点で減点して★4にしておきました。
なんらかの参考になれば幸いです。
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さよならピアノソナタ3 (電撃文庫) Kindle版
はじめてのライブを終え少し距離が縮まったナオと真冬は、息つく暇もなく二学期のイベントシーズンを迎える。合唱コンクールに体育祭、そして、フェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。神楽坂率いる民俗音楽部の面々は、ときに敵としてときに仲間としてしのぎを削る。そんな折、真冬の前にひとりのヴァイオリニストが現れる。ジュリアン・フロベール。通称ユーリ。いたいけな女の子みたいな見た目で、真冬に気安く接する彼は、かつて共に演奏旅行をした仲だという。さらに彼の出現を境に真冬の指が動くようになり、ナオの動揺を誘うが――。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなす物語、第3弾。
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2011/8/18
- ファイルサイズ10688 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
はじめてのライブを終え少し距離が縮まったナオと真冬は、息つく暇もなく二学期のイベントシーズンを迎える。合唱コンクールに体育祭、そしてフェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。神楽坂率いる民俗音楽部の面々は、ときに敵としてときに仲間としてしのぎを削る。そんな折、真冬の前にひとりのヴァイオリニストが現れる。ジュリアン・フロベール。通称ユーリ。いたいけな女の子みたいな見た目で、真冬に気安く接する彼は、かつて共に演奏旅行をした仲だという。さらに彼の出現を境に真冬の指が動くようになり、ナオの動揺を誘うが―。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなす物語、第3弾。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
杉井/光
1978年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
1978年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B0129ZQMP0
- 出版社 : KADOKAWA (2011/8/18)
- 発売日 : 2011/8/18
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10688 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 315ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 168,177位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,703位電撃文庫
- - 19,440位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃大賞“銀賞”を受賞、デビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 剣の女王と烙印の仔 5 (ISBN-13: 978-4840134040 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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VINEメンバー
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2巻ではかなり主人公にイライラしましたし、この巻も
主人公の超絶鈍感さは変わらずですが、それでも2巻よりは
かなりがんばってます。
全体としての話もかなり進展しますし、主人公も良い所を
結構見せてくれたので、非常に満足してます。
唯一の心残りは、学園祭のライブシーンがなかった事です。
終わり方としては綺麗に終わっているとは思いますが
この作者さん、ライブの描写が上手なので、本筋から外れて
しまうかもしれませんが、盛り上がったであろうライブシーンが
読みたかったです。
主人公の超絶鈍感さは変わらずですが、それでも2巻よりは
かなりがんばってます。
全体としての話もかなり進展しますし、主人公も良い所を
結構見せてくれたので、非常に満足してます。
唯一の心残りは、学園祭のライブシーンがなかった事です。
終わり方としては綺麗に終わっているとは思いますが
この作者さん、ライブの描写が上手なので、本筋から外れて
しまうかもしれませんが、盛り上がったであろうライブシーンが
読みたかったです。
2008年8月10日に日本でレビュー済み
もどかしいっ!とにかく色々もどかしい!
自分が望む姿と他人から見た姿は、検証は不能だけれど、大分違うのだと思う。他の誰かがすごいと思うことだって、自分の理想からズレていれば、コンプレックスのもとにもなってしまう。ナオミの音楽の才能というヤツも、おそらくそういう種類のモノなのだろう。しかし、こういうモノは、ある瞬間突然に、自分を支えるモノになることもある。やはり、そういうものを持っているヤツは偉大だ。
それなのに。それなのに!自分の足で大地に立てる能力を持っているのに、うじうじ悩んで閉じこもってしまうなんてもったいな過ぎる!この本を読みながら、ナオミが現実にいたら背中を蹴飛ばして進ませたいと思ってしまった。お前は何を悩んでいるっ!
そんな感じで、後半の文化祭ネタはちょっと間延びしすぎな感じがしました。逆に、合唱コンクールネタはエネルギーを感じてよかった。イラストにも力が入っていました。
自分が望む姿と他人から見た姿は、検証は不能だけれど、大分違うのだと思う。他の誰かがすごいと思うことだって、自分の理想からズレていれば、コンプレックスのもとにもなってしまう。ナオミの音楽の才能というヤツも、おそらくそういう種類のモノなのだろう。しかし、こういうモノは、ある瞬間突然に、自分を支えるモノになることもある。やはり、そういうものを持っているヤツは偉大だ。
それなのに。それなのに!自分の足で大地に立てる能力を持っているのに、うじうじ悩んで閉じこもってしまうなんてもったいな過ぎる!この本を読みながら、ナオミが現実にいたら背中を蹴飛ばして進ませたいと思ってしまった。お前は何を悩んでいるっ!
そんな感じで、後半の文化祭ネタはちょっと間延びしすぎな感じがしました。逆に、合唱コンクールネタはエネルギーを感じてよかった。イラストにも力が入っていました。