今は亡きノンフィクション作家、井田真木子氏の絶筆作品
かくしてバンドは鳴りやまず
の中で取り上げられていたことで購入。
闘牛士を夢見る青年が貧困の底辺から成りあがっていく様を、当時のスペインの政情や社会、そして数多く登場する名もなき市民の心情まで見事に描写し、
読者の脳裏に浮かび上がらせることに成功している。ノンフィクションとはかくあるべきという傑作。翻訳も見事だ。
両著者の作品は名作が多いが、最も読みやすいもののひとつ。
扱っているテーマの時代背景は遡ることになるが、この本の読後には
パリは燃えているか?(上) (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)
をお勧めする。
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