数年前から地元のお話ボランティアグループに入り、図書館や小学校のおはなし会で素話や読み聞かせをしています。しかし、お話の選び方や語り方などは研修を受けましたが、昔話そのものについては勉強したことがありませんでした。
今回、「こんにちは、昔話です」を読んで、初めて知ったことがいっぱいです!!!
とても読みやすく、またわかりやすい文章で、最後まで一気に読み通しました。2回、3回、・・・と繰り返し読んで、昔話を語る者として、基本的な知識を身につけ、さらに素敵な語り手となりたいと思いました。
こんにちは、昔話です (小澤俊夫の昔話講座) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2009/10/16
小澤 俊夫
(著)
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本の長さ191ページ
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言語日本語
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出版社小澤昔ばなし研究所
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発売日2009/10/16
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ISBN-104902875314
-
ISBN-13978-4902875317
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登録情報
- 出版社 : 小澤昔ばなし研究所 (2009/10/16)
- 発売日 : 2009/10/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 191ページ
- ISBN-10 : 4902875314
- ISBN-13 : 978-4902875317
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月16日に日本でレビュー済み
このところ「昔話」の絵本も図書館で借りている。
息子に読み伝えることは勿論だが、ぼく自身の勉強のためでもある。
小澤俊夫さんは、「昔話研究」の世界的大家である。
それこそ世界中の昔話を研究した人なのだ。
指揮者の小澤征爾さんとは兄弟だ。
『こんにちは、昔話です』は、昔話研究の入門編としては、最適な一冊として大推薦である。
小澤さんは、昔話の多くが子どもや若者の成長を描いているのだと説く。
その成長の過程で「三度の試練」が訪れるのだとも。
「昔話の文法」の話は、いつ聴いたり読んだりしても愉しく知的好奇心を刺激される。
だからこそ、大人が勝手に「若者に訪れた試練の回数」を変えること等の“編集”は愚行だと、警鐘も鳴らすのである。
どこかの国のどこかの映画会社とは言わないが・・・・・・。
昨夜、息子に『三枚のお札』と『のっぺらぼう』を読んだ。
小僧が山姥に追いかけられるとき使うお札は文字通り三枚でしょ?
子どもはあの追跡場面の試練をハラハラしながら、耳をふさぎながらも、しっかり見て聴いて感じているのです。
『のっぺらぼう』にも小僧が出てくる。
約束を守らないから夜になって妖怪に出合う。
合う人合う人が皆、のっぺらぼう!
三回も!!
でも、小僧は泣きながらもしっかり前に進むのね。
えらいんだ。
ここが大切な成長の姿なの。
やっと家に着くと、後ろ向きのおっかあが、座っている。
後ろ向きというしかけがまた意地悪くも心憎いねえ。
ぼくの息子などは「まさかおっかさんまで?」と身構える。
四回目で後ろ向きのおっかあがふり向いて、小僧をぎゅっと抱きしめる。
絵本の中の小僧も、絵本の外で話を聴いているもうひとりの小僧も、最後にほっと胸を撫で下ろすことができた。
「ああっ、おっかあは、いつもぼくの傍にいてくれる」と。
絵本を読み伝えることが、大切なのは、この親子の一体感や安心感を理屈抜きに感じられることなのだと、小澤さんはぼくたちに伝えてくれていると思う。
こんな怖い話、ひとりでは、乗り越えられないもの。
でも、保護者が最後は抱きしめてくれるという安堵感を知っているからこそ、読み切ってしまえる。
これも実は、ひとつの成長物語だとぼくは確信している。
主人公と一緒に、成長しているのだ、と。
小澤さんは、昔話で子どもが迷子になったり試練に出合ったりするのは、山中や森の中が多いのも、世界共通だと説いている。
さて、余談だか、上に紹介した『のっぺらぼう』の軽部武宏さんの絵は読み手に強烈な印象を残す。岡本太郎現代芸術賞展にも出品している逸材で、絵本も複数出している人なのだ。
息子に読み伝えることは勿論だが、ぼく自身の勉強のためでもある。
小澤俊夫さんは、「昔話研究」の世界的大家である。
それこそ世界中の昔話を研究した人なのだ。
指揮者の小澤征爾さんとは兄弟だ。
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小澤さんは、昔話の多くが子どもや若者の成長を描いているのだと説く。
その成長の過程で「三度の試練」が訪れるのだとも。
「昔話の文法」の話は、いつ聴いたり読んだりしても愉しく知的好奇心を刺激される。
だからこそ、大人が勝手に「若者に訪れた試練の回数」を変えること等の“編集”は愚行だと、警鐘も鳴らすのである。
どこかの国のどこかの映画会社とは言わないが・・・・・・。
昨夜、息子に『三枚のお札』と『のっぺらぼう』を読んだ。
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子どもはあの追跡場面の試練をハラハラしながら、耳をふさぎながらも、しっかり見て聴いて感じているのです。
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約束を守らないから夜になって妖怪に出合う。
合う人合う人が皆、のっぺらぼう!
三回も!!
でも、小僧は泣きながらもしっかり前に進むのね。
えらいんだ。
ここが大切な成長の姿なの。
やっと家に着くと、後ろ向きのおっかあが、座っている。
後ろ向きというしかけがまた意地悪くも心憎いねえ。
ぼくの息子などは「まさかおっかさんまで?」と身構える。
四回目で後ろ向きのおっかあがふり向いて、小僧をぎゅっと抱きしめる。
絵本の中の小僧も、絵本の外で話を聴いているもうひとりの小僧も、最後にほっと胸を撫で下ろすことができた。
「ああっ、おっかあは、いつもぼくの傍にいてくれる」と。
絵本を読み伝えることが、大切なのは、この親子の一体感や安心感を理屈抜きに感じられることなのだと、小澤さんはぼくたちに伝えてくれていると思う。
こんな怖い話、ひとりでは、乗り越えられないもの。
でも、保護者が最後は抱きしめてくれるという安堵感を知っているからこそ、読み切ってしまえる。
これも実は、ひとつの成長物語だとぼくは確信している。
主人公と一緒に、成長しているのだ、と。
小澤さんは、昔話で子どもが迷子になったり試練に出合ったりするのは、山中や森の中が多いのも、世界共通だと説いている。
さて、余談だか、上に紹介した『のっぺらぼう』の軽部武宏さんの絵は読み手に強烈な印象を残す。岡本太郎現代芸術賞展にも出品している逸材で、絵本も複数出している人なのだ。