曖昧模糊とした記述が多く、知りたい部分がはっきりと書かれていないので、
読んでいてストレスが溜るというのが正直な感想です。
具体的には(以下『』内 全て原文のまま)
50頁『飛距離と正確性では、どっちが大事?』
→『どちらも大事!』
86頁『いったい何m投げることができれば釣りになる?』
→『ひとことではいえませんね。』
といった具合に、玉虫色の文面が目につきます。
例えば飛距離の目安について、
フライフィッシングを日本で広めた一人といえる 西山 徹 氏は、
著書「
テツ・西山のフライ・フィッシング講座 (フィッシグガイド)
」の中で、
『フローティングラインで10m先が射程に入ればほとんどの魚は釣れる。』
『そう、たったの10mなんです。』と書かれていましたが、
とりわけ本書のタイトルにあるとおりに
“これ一冊で基本をマスター!!”したい初心者の方であれば、
「何m投げれば釣りになるとは、ひとことではいえない」などと
はっきりとした回答になっておらず、突き放すような書き方をされるよりも、
西山 徹 氏 のように、
「たったの10m投げられれば、ほとんどの魚は釣れるんです」と
具体的に示されたほうが、
(実際に釣れる釣れないは他の要素も絡むので別にしても)
とっつき易く目標も立て易いはずです。
また、個人的に期待して読んだページは、
34頁『フルラインを投げられるようになりたい』であったのですが、
言い尽くされたような薄っぺらいヒントがあるだけで、
フルラインを投げるための具体的な練習方法は書かれていない。
しかし、最後は
37頁『トラブルなしで、投げられるよう練習あるのみ!』
と締めくくられている。
読み手としては置いてけぼりを喰らった感じでした。
本書は初心者の方が最初の一冊として読まれるのであれば、
それなりに役に立つ部分もあるとは思いますが、
過去に出版された 西山 徹 氏 や 小野 訓 氏 などの
フライ関連本と比較してしまうと、特に目新しい記述も無く、
また内容がそれらより具体性に欠けており、
それに加えて自分には著者の文体が受け付けず、期待外れの書籍でした。
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