沖縄在住者です。長文です(笑)。
辺野古移設反対派の勢力、跡地利用、貧困、建設業の問題、学力問題など様々な問題が重なり複雑で一筋縄ではいかない問題がたくさんあることがこの本でさらに具体的に知ることができました。
この本でも少し取り挙げてましたが、沖縄の人は問題を掘り下げて考えないとありました。そこがなんか愛らしいところもあるの事実ですが、やはりこの作業は大切だと感じます。
そのためにはやはり読書でしょう。読書量が少なすぎるから情報を多角的な角度、建設的な知識の視点から見ることができない。
大きく分けて二つの問題があるのでそれを例にあげてみます。
①基地の問題・・・・普天間基地の問題も、本を通して多角的な角度から物事を見れれば今どうすべきかわかるのに、新聞やおじい、おばあ、両親の意見が強く反映されているので、最善の行動ができていない。
②基地の跡地利用、経済の強化・・・・沖縄の人は本を読まなすぎるために、何か事業をはじめたとしても競争力がなさすぎます。一人当たりのGDPが高い国をもっと見習うべきです。日本全体でもあまり本を読まないために、一人当たりのGDPが先進国で一番少なくなっている現状があります。しかし本土の方はまだ読書家多い印象があります。沖縄の方で読書家はあまりみかけません。
大切なことはフィンランドの人のように本を読んで競争力を持つこと。(本土の方にも言えることですが・・)フィンランドは世界一本を読む国ともいわれていて、幸福度ランキングでも上位にくる。(日本は60位くらい)一人当たりのGNPも日本よりも上。平均年収も上。それなのに労働時間は一日8時間、週5日厳守と法律で決まっている。守らなければ倒産に追い込まれるそうだ。こんな国から学ばない手はないですよ。
宮台さん、仲村さんが沖縄の人が基地の跡地利用でショッピングモールを立てることは生産ではなく、消費なのでよくない。
大切なことは生産できる施設を作る事と言ってました。
しかし生産する施設ができても、グローバル社会の敵は日本の本土の県と世界の上場企業が相手です。
一人一人が本を読まないで長期的なビジネスができますか?できませんよ。
または沖縄出身者で高学歴の人は公務員、電力会社に行くのが主なのでそんな人たちに生産する事業を作ってほしいとの事でした。
また、この本で書かれていて面白いと思ったところで、日本や沖縄の先祖崇拝教と、欧米のキリスト教の下での政治のあり方、経済のあり方、家族のあり方を対比効果で表しているのは楽しくて、他の宮台さん本でも書かれているが、日本は権力と、空気に流されて、欧米は愛と知識(科学的根拠)を基に生きていく的な事が書かれていました。
長文を読んでいただきありがとうございました。
これが沖縄の生きる道 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2014/10/1
宮台 真司
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
仲村 清司
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
-
本の長さ336ページ
-
言語日本語
-
出版社亜紀書房
-
発売日2014/10/1
-
ISBN-104750514152
-
ISBN-13978-4750514154
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
社会の空洞化が押し進み、“恨み”と“不安”のマッチポンプにより民主主義が空転し続ける本土。沖縄は本土がたどった悪しき道を追いかけるのか?それともあり得べき共同体自治へと歩み出すのか?フラットな「本土並み化」の追求でも、構造的差別の固定化でもない、“希望”にみちた島づくりのための鮮烈な提言の書。
著者について
仲村清司(なかむら・きよし)
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家。沖縄大学客員教授。96年、那覇市に移住。著書に『本音の沖縄問題』(講談社現代新書)、『本音で語る沖縄史』(新潮社)『島猫と歩く那覇スージぐゎー』(双葉社)、『沖縄学』『ほんとうは怖い沖縄』(新潮文庫)、『沖縄うまいもん図鑑』(双葉文庫)、共著に『新書 沖縄読本』(講談社現代新書)、『沖縄県謎解き散歩』(新人物文庫)など多数。
宮台真司(みやだい・しんじ)
1959年、宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。著書に『権力の予期理論』(勁草書房)『日本の難点』『私たちはどこから来て、どこに行くのか』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『〈世界〉はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』『まぼろしの郊外』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家。沖縄大学客員教授。96年、那覇市に移住。著書に『本音の沖縄問題』(講談社現代新書)、『本音で語る沖縄史』(新潮社)『島猫と歩く那覇スージぐゎー』(双葉社)、『沖縄学』『ほんとうは怖い沖縄』(新潮文庫)、『沖縄うまいもん図鑑』(双葉文庫)、共著に『新書 沖縄読本』(講談社現代新書)、『沖縄県謎解き散歩』(新人物文庫)など多数。
宮台真司(みやだい・しんじ)
1959年、宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。著書に『権力の予期理論』(勁草書房)『日本の難点』『私たちはどこから来て、どこに行くのか』(幻冬舎)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『〈世界〉はそもそもデタラメである』(メディアファクトリー)、『制服少女たちの選択』『まぼろしの郊外』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
仲村/清司
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家。沖縄大学客員教授。96年、那覇市に移住
宮台/真司
1959年、宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家。沖縄大学客員教授。96年、那覇市に移住
宮台/真司
1959年、宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
星5つ中の4
16 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
違反を報告
Amazonで購入
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
ベスト1000レビュアー
宮台真司と沖縄大学の仲村清司が沖縄のこれまでとこれからを語る。
20年前の一時期に沖縄に住んでいた私は、なぜ北谷にあんなショッピングモールができたのかという違和感をすごく感じていたのだが、この本はその答えを教えてくれて、すごく腑に落ちた。
あまり語られることのない沖縄の閉鎖性や内面の心理にふれ、それをふまえてどう動いていくべきかという運動論に展開していく。それは近年の宮台真司が色んなところで語っている大きなテーマであり、この本は沖縄が切り口であるが、広く民主主義を実際にどうやっていくべきかにつながっているように感じた。
これからの沖縄を考える上でも、これからの民主主義を考える上でも必読の一冊。
20年前の一時期に沖縄に住んでいた私は、なぜ北谷にあんなショッピングモールができたのかという違和感をすごく感じていたのだが、この本はその答えを教えてくれて、すごく腑に落ちた。
あまり語られることのない沖縄の閉鎖性や内面の心理にふれ、それをふまえてどう動いていくべきかという運動論に展開していく。それは近年の宮台真司が色んなところで語っている大きなテーマであり、この本は沖縄が切り口であるが、広く民主主義を実際にどうやっていくべきかにつながっているように感じた。
これからの沖縄を考える上でも、これからの民主主義を考える上でも必読の一冊。
2014年10月3日に日本でレビュー済み
まえがきで仲村清司が「沖縄は表層だけ語ると叱られるし、深入りすると火傷する」と書いているけれど、この本は火傷を覚悟して表層的な沖縄問題の向こう側まで論じた、とても貴重な本だと思った。
沖縄の基地問題と福島の原発問題の共通性を指摘する“自律的依存から他律的依存へ”という概念にはすごく説得力があった。
ラジオで宮台真司が「沖縄問題の半分は沖縄が悪い」という趣旨の発言をしたのを聞いたとき、正直「ちょっとそれは違うんじゃないか」という気持ちもあったけれど、実際に本を読んでみれば、必ずしも自業自得という話ではなく、行き場のない現状を変えていくための挑発的な言葉だということも分かった。いまでもちょっと誤解をあたえやすい言葉だとは思うけど。
帯文にもある「いずれは平和な島を取り戻したいというのは、単なる基地撤去じゃなく、本来あり得た沖縄を取り戻すということ」という言葉にも共感するところが大きかった。
内地の運動もそうだと思うけど、ただの反対運動だけではもう共感を得ることは難しい。
だから、ポジティブで実現可能な社会のビジョンを足下から提示していかなくてはいけないんだろう。
議論の細部に全面的に同意できるわけじゃないけど、その主旨には大きくうなずける。
これまでの沖縄問題の語り方を変える挑戦的な試みとして星5つ。
沖縄の基地問題と福島の原発問題の共通性を指摘する“自律的依存から他律的依存へ”という概念にはすごく説得力があった。
ラジオで宮台真司が「沖縄問題の半分は沖縄が悪い」という趣旨の発言をしたのを聞いたとき、正直「ちょっとそれは違うんじゃないか」という気持ちもあったけれど、実際に本を読んでみれば、必ずしも自業自得という話ではなく、行き場のない現状を変えていくための挑発的な言葉だということも分かった。いまでもちょっと誤解をあたえやすい言葉だとは思うけど。
帯文にもある「いずれは平和な島を取り戻したいというのは、単なる基地撤去じゃなく、本来あり得た沖縄を取り戻すということ」という言葉にも共感するところが大きかった。
内地の運動もそうだと思うけど、ただの反対運動だけではもう共感を得ることは難しい。
だから、ポジティブで実現可能な社会のビジョンを足下から提示していかなくてはいけないんだろう。
議論の細部に全面的に同意できるわけじゃないけど、その主旨には大きくうなずける。
これまでの沖縄問題の語り方を変える挑戦的な試みとして星5つ。
2014年10月3日に日本でレビュー済み
沖縄にとって耳の痛い話も深い愛情を込めて書かれていることに好感がもてました。
しかも本土への恨みつらみではなく、本書の言葉を引用すれば『希望ベース』でさまざまなことが提言されているのも秀逸です。
特に基地返還後の街作りのあり方に言及した点は類書にはなかなかみられないと思います。
第六次産業とスローフード、南海の迎賓館構想は意表を突く内容でした。沖縄側の依存の構造も宮台真司さんがわかりやすく解説してくれています。自立的依存と他律的依存の章は沖縄の人たちにとって必読に値する内容だと思います。
仲村さんと宮台さんがオリエンタルマースカレーのCMソングを歌ったらしい光景は思わずクスッとなってしまいました。
しかも本土への恨みつらみではなく、本書の言葉を引用すれば『希望ベース』でさまざまなことが提言されているのも秀逸です。
特に基地返還後の街作りのあり方に言及した点は類書にはなかなかみられないと思います。
第六次産業とスローフード、南海の迎賓館構想は意表を突く内容でした。沖縄側の依存の構造も宮台真司さんがわかりやすく解説してくれています。自立的依存と他律的依存の章は沖縄の人たちにとって必読に値する内容だと思います。
仲村さんと宮台さんがオリエンタルマースカレーのCMソングを歌ったらしい光景は思わずクスッとなってしまいました。
2015年2月13日に日本でレビュー済み
読んでください。お勧めです。仲村清司共著。おすすめ。絶対に。
2016年4月2日に日本でレビュー済み
日本地図から沖縄本島を切り抜き、微調整しながら東京西部から神奈川西部に置いてみると、切り抜いた沖縄本島の枠の中に横田基地、厚木基地、キャンプ座間、横須賀基地、そして、通信施設など複数の米軍施設が納まります。
実は日本で最も米軍基地が密集し、負担が多いのは沖縄ではなく、「関東西部です。」しかし、県単位でみると沖縄県が一番負担が多いという事になります。
(当然、県単位でみると、東京都、神奈川県の基地負担、被害は数値的に沖縄県より低くなります。)
ここでいう関東西部というのは東京西部と神奈川西部に跨がった"地域"になりますが、地域単位で見るのと、県単位で見るのとでは米軍基地問題の見え方も違ってくるわけです。一体誰が、米軍基地問題は県単位で見なければならない、語らなければならないと決めたのでしょうか?そして、なぜ、日本で最も米軍基地、施設が密集している関東西部の現状は政治家からも大メディアからも問題視されないのでしょうか?
この関東西部にある日本一の米軍基地密集地域であり、沖縄本島と同じ面積の中には沖縄県の人口より多い200万人以上の住民が住んでいるというのに。
まるで日本政府、沖縄県、本土メディアと沖縄二紙、ジャーナリスト、評論家などなどの間に、「米軍基地問題は県単位で語らなければならない。」、「関東西部の米軍基地負担や被害については触れてはならない。」、「沖縄だけが基地負担を押し付けられる被害者でなければならない。」という暗黙の了解があるようです。
本土メディアが本土の人間に対して「本土が米軍基地の多くを沖縄に押し付けた」と洗脳し、沖縄メディアが沖縄県民に対して、「米軍基地の多くを本土から押し付けられた」と洗脳してきた。だから本土が半分悪く、沖縄も半分悪い。
沖縄問題はこの洗脳による被害者意識と加害者意識が複雑に絡み合い現在まで存続してきたわけだが、国民がこの洗脳に気付いた時、沖縄問題は終わる。
実は日本で最も米軍基地が密集し、負担が多いのは沖縄ではなく、「関東西部です。」しかし、県単位でみると沖縄県が一番負担が多いという事になります。
(当然、県単位でみると、東京都、神奈川県の基地負担、被害は数値的に沖縄県より低くなります。)
ここでいう関東西部というのは東京西部と神奈川西部に跨がった"地域"になりますが、地域単位で見るのと、県単位で見るのとでは米軍基地問題の見え方も違ってくるわけです。一体誰が、米軍基地問題は県単位で見なければならない、語らなければならないと決めたのでしょうか?そして、なぜ、日本で最も米軍基地、施設が密集している関東西部の現状は政治家からも大メディアからも問題視されないのでしょうか?
この関東西部にある日本一の米軍基地密集地域であり、沖縄本島と同じ面積の中には沖縄県の人口より多い200万人以上の住民が住んでいるというのに。
まるで日本政府、沖縄県、本土メディアと沖縄二紙、ジャーナリスト、評論家などなどの間に、「米軍基地問題は県単位で語らなければならない。」、「関東西部の米軍基地負担や被害については触れてはならない。」、「沖縄だけが基地負担を押し付けられる被害者でなければならない。」という暗黙の了解があるようです。
本土メディアが本土の人間に対して「本土が米軍基地の多くを沖縄に押し付けた」と洗脳し、沖縄メディアが沖縄県民に対して、「米軍基地の多くを本土から押し付けられた」と洗脳してきた。だから本土が半分悪く、沖縄も半分悪い。
沖縄問題はこの洗脳による被害者意識と加害者意識が複雑に絡み合い現在まで存続してきたわけだが、国民がこの洗脳に気付いた時、沖縄問題は終わる。