1995年の『攻殻機動隊』公開前夜から、2004年『イノセンス』公開直前までに、月刊誌『ワーアード』および『サイゾー』で連載されたものを、未発表インタビューを加え、『イノセンス』公開に合わせ、出版。
押井守が自身のアニメや映画の話題を中心に、ゲームや文化など多様なテーマについて語っている。
内容は3章構成になっている。
『攻殻』公開前夜のインタビューと、『攻殻』から『G.R.M』製作途中までの期間の連載からなる、第1章。
ビルボード1位と『G.R.M』から『アヴァロン』について語った2000年のインタビューと、『G.R.M』座礁から『アヴァロン』公開までの期間の連載からなる、第2章。
『イノセンス』追い込み作業中のインタビューと、『ミニパト』製作途中から『イノセンス』追い込み作業中の期間の連載からなる、第3章。
ほぼ時系列および作品系列に沿って編まれているため、大変読みやすい。
3つのインタビューは、けっこう良かった。押井監督が、自作の製作意図や、周りの反響について、いつもの調子で語っている。
ついに完成に至らなかった幻の映画『G.R.M』。その製作段階の金額まで明示した赤裸々な暴露は、ここでしか読めないと思われる。
ただ、基本的に1つの話題が1回の連載内で完結しているため、話題の前提を説明するのに字数をとられ、著者のディープな持論の分量が少なく、物足りなさを感じた。
それを補うかのように、長めの対談が挿入されているが、他の著作と比べると見劣りする。
「本書は、押井監督の著書の目次だな」という印象を私は受けた。「押井監督に興味はあるけど、なにから読んでいいか分からない」というかたは、本書を読んでみて、以下を参考にされるのはいかがだろうか。
もし押井監督の映画論について興味を持たれたなら、『実写映画 オノナの事情』や『勝つために戦え! 監督ゼッキョー篇』などを、お勧めする。
押井監督の映画の作り方を詳しく学びたけれれば、『イノセンス創作ノート』および『METHODS』シリーズを読むべし。
宮崎駿監督をはじめ、有名作家との対談を読みたければ、『すべての映画はアニメになる』が良書。
サッカーやゲームの話題を読みたければ、『勝つために戦え!(無印)』が詳しい。
軍需産業の項に興味を持たれたら、テーマのずれはありますが、『戦争のリアル』を気に入だろう。
女子高生のケータイの話にが気になれば、『凡人として生きるということ』が若者文化について語っている。
動物愛については、『犬の気持ちは、分からない』を。
「全部読んだよ」という方は、本書の内容に多少の不足を感じるだろう。そういう意味では、評価は★★★。
しかし、『G.R.M』について知りたい、押井監督の発言をくまなく読みたい、という押井ファンは、充分読む価値ありだ。私はこちらなので、評価は★★★★にさせていただいた。
気になるのは、たぶん、本書以降の期間の連載が単行本化されていないこと。読みたいなぁ。
あと、本書内で語れた「膨大な手間のかかる発明」はなんだったのだろうか?『スカイクロラ』で行った「キャラを常に微妙に動かす」という手法のことだろうか?
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これが僕の回答である。1995‐2004 単行本 – 2004/3/1
『攻殻機動隊』から『イノセンス』まで、監督自身が語った、押井守10年間の 軌跡。95年から、雑誌『WIRED日本版』『サイゾー』で語りつづけてきた貴重な連載が、満を持してついに刊行!
「T2」(ジェームズ・キャメロン)、「MATRIX」(ウォシャウスキー兄弟)ほか、世界が敬愛する偉大な映画監督、押井氏の秘密が明らかに!
幻の超大作『G.R.M.』の秘蔵インタビューも掲載!!
「T2」(ジェームズ・キャメロン)、「MATRIX」(ウォシャウスキー兄弟)ほか、世界が敬愛する偉大な映画監督、押井氏の秘密が明らかに!
幻の超大作『G.R.M.』の秘蔵インタビューも掲載!!
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社インフォバーン
- 発売日2004/3/1
- ISBN-104901873113
- ISBN-13978-4901873116
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商品の説明
出版社からのコメント
『攻殻機動隊』から『イノセンス』まで、監督自身による語り下し。 タランティーノ・キャメロン・ウォシャウスキー兄弟ほか、世界が敬愛する偉大な映画監督、押井守の9年間の軌跡。幻の超大作『G.R.M.』についての秘蔵インタビューも収録! 月刊「サイゾー」(連載中)、伝説の雑誌「WIRED日本版」の連載ほかを収録。
内容(「BOOK」データベースより)
決定版!「攻殻機動隊」から「イノセンス」まで、監督自身による語り下し。タランティーノ、キャメロン、ウォシャウスキー兄弟ほか、世界が敬愛する偉大な映画監督、押井氏の9年間の軌跡を全収録!幻の超大作『G.R.M.』についての秘蔵インタビューも掲載。
内容(「MARC」データベースより)
「攻殻機動隊」から「イノセンス」までを監督自身が語る。タランティーノ、キャメロン、ウォシャウスキー兄弟が敬愛する映画監督、押井の9年間の全軌跡! 『WIRED』『サイゾー』連載ほかを収録。
著者について
押井守(おしい・まもる) 1951年、東京都生まれ。映画監督。タツノコプロダクション、スタジオぴえろを経て、1984年よりフリー。斬新な演出を駆使した映像で、常に世界の注目を浴びる。国内外を問わず、多くの映像作家に影響を与えている。
主な作品は、映画「うる星やつら オンリー・ユー」(脚色・監督/1983年)、「同2 ビューティフル・ドリーマー」(脚本・監督/1984年)、「機動警察パトレイバー」(監督/1989年公開)、「同2 the movie」(監督/1993年)、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(監督/95年)、実写映画「Avalon」(監督/2001年)。 2000年公開の映画「人狼 JIN-ROH」(沖浦啓之監督)では脚本を提供。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
押井/守
1951年、東京都生まれ。映画監督。タツノコプロダクション、スタジオぴえろを経て、1984年よりフリー。『機動警察パトレイバー』、『攻殻機動隊』等、代表作多数。斬新な演出を駆使した映像で、常に世界の注目を浴びる。国内外を問わず、多くの映像作家に影響を与えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年、東京都生まれ。映画監督。タツノコプロダクション、スタジオぴえろを経て、1984年よりフリー。『機動警察パトレイバー』、『攻殻機動隊』等、代表作多数。斬新な演出を駆使した映像で、常に世界の注目を浴びる。国内外を問わず、多くの映像作家に影響を与えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : インフォバーン (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 299ページ
- ISBN-10 : 4901873113
- ISBN-13 : 978-4901873116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 254,277位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 2,433位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 3,150位演劇・舞台 (本)
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2004年3月15日に日本でレビュー済み
ジャパニメーションの表の顔を宮崎駿だとすると
裏の顔はこの押井守に間違いはなかろう。
もちろん『攻殻機動隊』以降の押井の動向は
アニメーション作家の域を遥かに超えて
デジタル化・CGIの時代の中で
一種日本を代表する映像作家になっているのだが。
その押井の10年分の発言を
時系列的に見ていくことによって
バブル崩壊以降、表現者たちのたどらざるを得なかった
路が見えてくる。
その中でこの押井守という映像作家が
ひとつ抜きん出ているのは
以下に掲げる事実を一人真摯に受け止めているからであろう。
「具体化した客観物なんて本当はどうでもいいのだ。
重要なのは、そんなことではなく、
見ている人間の主観の中に共通の感覚を励起しうるかどうか
ということだ。
再現された気にさせることが大切なのであって、
客観的に再現することが大切なのではない。」
裏の顔はこの押井守に間違いはなかろう。
もちろん『攻殻機動隊』以降の押井の動向は
アニメーション作家の域を遥かに超えて
デジタル化・CGIの時代の中で
一種日本を代表する映像作家になっているのだが。
その押井の10年分の発言を
時系列的に見ていくことによって
バブル崩壊以降、表現者たちのたどらざるを得なかった
路が見えてくる。
その中でこの押井守という映像作家が
ひとつ抜きん出ているのは
以下に掲げる事実を一人真摯に受け止めているからであろう。
「具体化した客観物なんて本当はどうでもいいのだ。
重要なのは、そんなことではなく、
見ている人間の主観の中に共通の感覚を励起しうるかどうか
ということだ。
再現された気にさせることが大切なのであって、
客観的に再現することが大切なのではない。」
2009年4月12日に日本でレビュー済み
単純に面白かったです。現実逃避が人間形成に役立つのところがとても興味深く、共感を覚えました。監督の映画、アニメに詳しくない私でも存分に楽しめたので、気になる人は読んで損はないと思います。他の著書も読んでみようっと。





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