極めて有益で、面白い本。ただ、小説などの物語や歴史書などの考察や分析を主体とする本と同じ読み方をするとよく意味が分からないかもしれない。
この本には、正義とは何者か?の答えは書かれていない。あるのは正義について、実例や歴史的に評価されている考え方を交え、「考える」という作業を繰り返し多角的に行っていることだけ。
それだけではあるけれど、これを筆者を先導に、同じ事柄に対して自らがどのように考えるかを自問自答しながら読み進めていくと、
最後には今の自分にとっての正義とは何者か?そして何者であって欲しいのか?その正体、もしくはその尻尾を掴むに至った。と、私は認識することができた。
そして、それが何者であるかの重要性より、この思考を多面的に繰り返し行い、自らの現在地を認識として立脚させ、今後も果てしなく続く数多の思考への有効なツールにできたことは、極めて有益な体験であったため、私にとっては極めて有益な本だったといえる。
逆に、このような読み方、楽しみ方をしないとただの事例集と言われても仕方ないかもしれない。
また、筆者の文化的背景が事例の引用などに強く反映されているので日本人にとって読みにくい、または承服し難い認識が含まれてもいる。
しかし前述の体験はそれらを問題と感じないくらい素晴らしいものだったので、是非一度そのような読み方をしてもらうとよいかと思う。
テレビのバラエティ見ながら「それはいいね」「んなバカな」「えー」とテレビに話しかけるノリで読んだら楽しいってことです。
あと、とてもよく配慮して翻訳されてると思いますよ。
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