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この世界の片隅に 下 (アクションコミックス) コミック – 2009/4/28

5つ星のうち 4.9 77件のカスタマーレビュー

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商品の説明

著者について

こうの史代(こうのふみよ)、1968年広島市生まれ。1995年『街角花だより』でデビュー。主な著作は『夕凪の街 桜の国』、『長い道』、『ぴっぴら帳』、『さんさん録』。好きな言葉は、ジッドの「私はいつも真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」


登録情報

  • コミック: 148ページ
  • 出版社: 双葉社 (2009/4/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4575942235
  • ISBN-13: 978-4575942231
  • 発売日: 2009/4/28
  • 商品パッケージの寸法: 20.8 x 14.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9 77件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

形式: コミック Amazonで購入
舞台は原爆投下の1945年……夏。
悲劇的なストーリーが描かれていくのかと思ったら、
上中巻同様に、淡々と話が進んでいく。
ときにユーモアを交えながら、相変わらずのゆったりとしたというか
ほのぼのというか……そういうあたたかさに包まれて、そして……
「悲劇」が描かれる。

まるで、「戦争漫画のセオリー」へのアンチテーゼのようだった全3巻。
それを「あざとさ」と見た人もいただろう。
けれども私は、
こうのさんは、「そういう描き方をしたくなかっただけなのだ」と思う。
原爆投下を描いたこの下巻の表紙の暖かさの意味するものを
考えなければならないと思う。

戦争とは……と議論をふっかけるようなストーリーにせず、
あえて「日常」を描くことで、
その日常がじわりじわりと壊れていくことを伝えたかったのとだ思う。

しかしその中に、
「それでも私たちは生きていける」というメッセージがこめられている。

本当に悲しいこと、むごいことは、無理に悲しく伝えなくても、
きちんと伝わるのだと、読み終えて改めて思った。
もういちど、上巻から襟を正して、しっかりと読み返してみたいと思う。
著者がついに一度も大声では叫ばなかった「平和」というものの意味を
考えながら、傍観者にならずに。
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形式: Kindle版 Amazonで購入
「玉音放送を聞いて、日本が負けたと知った。それは世界が崩壊するものだと思っていた。だが、周りを見渡すと何も変わっていない。まだ周りの木々が、濃い夏の光を浴びている。そこにちゃぶ台があり、家族の顔もある。私は感動を通り越した、空白感に包まれていた」

とある小説家が感じた、終戦の風景でした。すずは同じように思ったのでしょうか。受け入れられなかったから、初めて感情をあらわにしたのでしょう。

この作品が素晴らしいと思えるのは、いくつもあります。当時の生活風景が、わかりやすく説明してある所。そして、現代の考えを入れていないこと。

街に明かりが灯る時、新しい生活が始まります。
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形式: コミック
昭和20年、軍都・呉市で生活する「すず」の日常を描いた物語、堂々完結です。

上・中巻はほのぼのとした日常のエピソードが多かったのですが、しかしこの下巻でそれも一変。
戦時中、しかも終戦間際ともなると戦火は激しさを増し、比較的平和だった呉市にも空襲が相次ぎ、穏やかな「すず」の心にも翳りが見え始めます。
そして、北條家にもとうとう犠牲者が……。

戦争が人の心をどう変えるのか、なぜ人は戦わなければならないのか?
理不尽な時代の中で、それでもたくましく生き続けるすず。

そしてついに迎える「昭和20年8月」。
終戦を伝えるラジオ放送を聴いたとき、すずの感情が爆発します。
それまで何が起きても、落ち込むことはあっても涙はこらえてきた彼女が、初めて見せる号泣。
この場面に、この物語の全てが集約されていると思います。私もしばらくページを開いたまま、見入ってしまいました。

読み終えてとにかく言えることは、「ありがとう」ということだけです。
この作品を見届けられてよかった。ひとりの読者として、この本をたくさんの方に手に取って頂きたいと願うばかりです。
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形式: コミック
主人公のすずさんは、誰からも愛されるだろう。
かわいいし、ふわっと、あるいはぼんやりしているように見えるからである。
ズレることもあるが、気遣いも欠かさず、思いやりも深い。

そんなすずさんが、怒りを爆発させる。
ネタバレになるといけないので、その場面については、ここには書かない。
驚くほどの、大きな怒りなのである。

しかし、なるほど、と思える。
すずさんは、純粋なのである。
しかも、世の中の仕組みがよく見えている。

冒頭では、すずさんはふわっと、あるいはぼんやりしている、と書いた。
だからこそ、世の中の仕組みがよく見えるのである。
何かの深部や本質が見えるからこそ、表面的な些事は見えないのであろう。

すずさんは結婚する相手の姓を聴いても、忘れてしまう。
また、嫁ぐべき家の住所も知らないままに嫁いでいく。
すずさんは、たいてい道に迷い、目的地に行き着かない。

そもそも、些事にこだわる人たちとは、視野が違う。
すずさんの視野は、深いのである。
浅い身近なもの、手で触れられるものを通過して、世の中の深部を見ることしかできないのかもしれない。
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