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この世界の片隅に (上) (アクションコミックス) コミック – 2008/1/12
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ142ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2008/1/12
- ISBN-104575941468
- ISBN-13978-4575941463
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出版社より
大切なものを失くしても わたしはここで生きていく。
18歳で呉に嫁いだすずは、戦争が世の中の空気を変えていく中、ひとりの主婦として前を向いて生きていく。
そして、昭和20年の夏がやってきた――
戦時下の広島・呉に生きる、すずの日常と軌跡を描く物語。
<第13回文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞>
――――――――――――――――――――――――――――――
名作コミック、待望の劇場アニメ化!
■劇場アニメ『この世界の片隅に』
2016年11月12日(金)全国公開
原作:こうの史代 監督・脚本:片渕須直
■劇場アニメ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
2019年12月20日(金)全国公開
原作:こうの史代 監督・脚本:片渕須直
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2008/1/12)
- 発売日 : 2008/1/12
- 言語 : 日本語
- コミック : 142ページ
- ISBN-10 : 4575941468
- ISBN-13 : 978-4575941463
- Amazon 売れ筋ランキング: - 104,422位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について

1968年広島市生まれ。おもな作品に『夕凪の街 桜の国』(第8回文化庁メディア芸術祭大賞、第9回手塚治虫文化賞)など多数ある(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『天下無敵のお嬢さま!〈4〉柳館のティーパーティー』(ISBN-10:4494028169)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの漫画について、以下のように評価しています: 感動した物語で、映画も面白かったと好評です。また、絵柄やキャラクターの描き込みが丁寧で、見ごたえのある描き込みだと感じています。 主人公は可愛らしく、あどけなさを感じさせる描写が多く、丁寧に描かれている点も好まれています。 人間らしい感情がストレートに表れている点も高く評価されています。 一方で、読みやすさに関しては意見が分かれています。一部のお客様は「読みやすい」という指摘がありますが、他のお客様は「読みづらい」という指摘もあります。 全体的に、戦争に対する当時の人々の心情を理解できる作品だと評価されており、多くのお客様が何度も読んで欲しいとの声があります。 内容については、紙版とKindle版の両方を購入しているお客様もいます。 一方で、画質の問題や話数毎で画質が異なる点など、読みやすさに関する不満の声もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこの漫画について、感動した作品だと評価しています。映画が原作の雰囲気に忠実に作られており、読んでいて気持ちのいい漫画だと感じています。また、登場人物や小道具、慣習や言葉など、当時の時代背景がよくわかる絵で、ドラマも面白いと好評です。一方で、一部のお客様は「原作漫画が良い」という意見もあります。内容面では、周作さんとすずさんの初めての出会いや、物語の淡々と進む様子が印象的でした。
"いい話だった。絵柄はふんわり優しげ。日常描写がとてもいい。アニメにもなった名作。" もっと読む
"...またすずはそんなことは気にしない性格です。 舅、姑、義妹などたくさんの登場人物がおりますが悪人は一人もおらず、物語は淡々とすすみます。 このあたりで、戦時中の習俗を著者は徹底的に調べたようで、細かく書き込んであります。..." もっと読む
"...一話で完結しているので、隙間時間に読むのに適していると思いました。絵柄も、登場人物も可愛らしくて読んでいて気持ちのいい漫画です。 一話完結で読めて、気持ちが落ち着くという点では「よつばと」に近しいと思いました。" もっと読む
"アニメーション作家、片渕須直さんが本作を映画化した作品を観ました。とてもすばらしかったのですが、登場人物や小道具、なじみのない慣習や言葉など情報量が多く、一回ですべて理解できませんでした。そのためもう一度鑑賞する前に原作を読んでみたくなり、本作を手にとってみました。..." もっと読む
お客様はこの漫画の描き込みを高く評価しています。見ごたえのある描き込みがあり、当時の時代背景がよくわかる絵だと感じています。また、描写方法や表現方法が巧みに駆使され、読書を魅力とする作品だと評価されています。当時の生活の様子が描かれており、当時の生活の様子が詳しく描かれているようです。また、一話完結で読むことができ、気持ちが落ち着くという点も好評です。
"いい話だった。絵柄はふんわり優しげ。日常描写がとてもいい。アニメにもなった名作。" もっと読む
"...初夜の風景。これは小6の少女にはまずいかなと思いましたが、さらっと流して描かれています。 この周作は、戦時中、男はみな軍隊に引っ張られた時代に、体が弱かったため入隊しないで済みました。 物語を順を追って書いても長くなりますので登場人物についてひとこと。..." もっと読む
"...一話で完結しているので、隙間時間に読むのに適していると思いました。絵柄も、登場人物も可愛らしくて読んでいて気持ちのいい漫画です。 一話完結で読めて、気持ちが落ち着くという点では「よつばと」に近しいと思いました。" もっと読む
"...上巻では物語の前日譚(「冬の記憶」「大潮の頃」「波のうさぎ」)である、すずの幼少時のエピソードが収録されています。また漫画全体は緻密な考証にもとづいており、ところどころ欄外に註釈が書き込まれていたり、遊び心あふれる図解が挿入されているため、作中の世界観をより詳しく知ることができました。..." もっと読む
お客様はこの作品の繊細さと深さを高く評価しています。繊細で深くて優しい描写が好評です。人間らしい感情がストレートに表れている点や、柔らかな絵柄の描き方が特に好まれています。また、戦時の日常がとても身近に感じられると感じています。
"...何一つ無駄なシーンがありません。 キャラクターの動作も非常に自然で、 人間らしい感情がストレートに表れているところも素晴らしいですし、 白木リンと周作さんとすずさんのそれぞれの複雑な心境が見どころ。 よく見てみると、..." もっと読む
"今のマンガの画風とは違う昭和の時代を彷彿とさせてくれる優しいタッチの画風です。 内容は戦時中の呉市で少し天然な主人公のすずの日常を描いていて、時々欄外にそのときの情勢が書かれており、話の中だけでは判りにくいところを補足してあります..." もっと読む
"...主人公のおっとりした性格が織りなす、優しい世界観の中、さわやかさや 微笑ましいシーンがあったり、呉や広島の美しい風景の描写、ご主人との ささやかな愛情、義理の家や地域の人との人情、葛藤、戦争中の生活の..." もっと読む
"優しい気持ちになりました。 DVDを買って内容が良かったのですが、単行本で細部を理解したく購入。買って良かった。" もっと読む
お客様はこの漫画について、以下のように評価しています: 全部読んで、映画も見たという声が多くあります。何度でも読み返せる魅力に溢れた本だと感じており、何度も読み返すことができると好評です。また、映画の内容を解説するガイドブックとしても使える点や、細部まで細かく調べてある点が特に魅力的だと考えています。
"...一旦流し読みした部分に再度目を向けると、 また別の人間の世界が垣間見えたりとんでもなく作り込まれています。 何一つ無駄なシーンがありません。 キャラクターの動作も非常に自然で、..." もっと読む
"アニメや実写の映画があるなかで、やっぱり一番「すず」さんと、この作品の独特の世界観を一番楽しめるのは、この原作だと思う。細部まで細かく調べてある、でも決して記録に寄らないのは、作者、こうの史代さんの作風だと思う。何度でも読み返したい、いろんな世代の方に読んでもらいたい一冊。" もっと読む
"原作は読むべきです❗映画ではあやふやな場面がはっきりします❗" もっと読む
"全世界が読むべき漫画" もっと読む
お客様は、この本の読みやすさについて意見が分かれています。読みやすいという声もありますが、手書き文字や絵がゴチャゴチャで読了できなかったという指摘もあります。また、画面の一部が途切れてしまうことや、一部画面を拡大して見ると内容が読めなくなるという指摘もあります。
"所々に当時の 料理のレシピ載ってたり 読みやすいですね。 お姉さんちょっと怖い..." もっと読む
"三部作読んでのレビューです。 結論から言うと、私には合わなかった。 なぜ話数毎で画質に差があるのかも気になったし、読みやすい訳でもない手書き文字も気になって、内容があまり頭に入ってこない感じ。 なので、感情移入はもちろん感動さえしなかった。..." もっと読む
"kindle版を買いました。描写の細かなところも本と変わりなく読みやすかった。 今の時代のほうが裕福なはずなのに、ここらが貧しいんだなと感じさせられた、素晴らしい内容でした。" もっと読む
"ひとこまの画面を拡大して見ていると時々画面の一部が途切れてしまって読みにくくなる" もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2023年11月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入いい話だった。絵柄はふんわり優しげ。日常描写がとてもいい。アニメにもなった名作。
- 2017年2月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入小学校6年生の孫娘が、4月から中学に進学するので、なにか良い本をと思って探していたのですが
新聞に本書の広告が繰り返し掲載され、映画化もされて評判になっているようなので本書をネットで購入しました。
孫娘に贈る前に一読した感想を書いてみます。本書の(上)(中)(下)を通読した感想です。
物語は昭和9年から始まります。私の生まれた年です。
このころ広島で市井の生活を送っていた絵の好きな少女すずはちょっとボーとしたところがありますが、それだけに周囲の人たちには愛されていました。
年頃になって見合いの話が持ち込まれ、なんの抵抗もなく呉の周作のもとへ嫁ぎます。
初夜の風景。これは小6の少女にはまずいかなと思いましたが、さらっと流して描かれています。
この周作は、戦時中、男はみな軍隊に引っ張られた時代に、体が弱かったため入隊しないで済みました。
物語を順を追って書いても長くなりますので登場人物についてひとこと。
この周作君がなかなかよくできた男ですずを心から愛してくれます。
兄嫁はこうるさい小言や嫌味をすずに言いますが、度を越したほどでもない。またすずはそんなことは気にしない性格です。
舅、姑、義妹などたくさんの登場人物がおりますが悪人は一人もおらず、物語は淡々とすすみます。
このあたりで、戦時中の習俗を著者は徹底的に調べたようで、細かく書き込んであります。
隣組、もんぺ、防空頭巾、非常袋、その中身など、まるで戦時中の文物百科事典のような細かさです。
軍隊関連では、海軍の飛行艇の種類、軍艦に関しては戦艦、巡洋艦、駆逐艦etcよく調べてあります。
私も戦中世代ですので、たいていのことは知っておりますので懐かしい限りです。
そんな私にも分からない単語が2個出てきました。
「隣保」と「録事」です。これはネットで調べました。
(上)(中)までは淡々と進んだ話ですが下巻に至って悲劇が襲います。
すずを襲った過酷な運命。
すずの嫁ぎ先や実家の親兄弟親戚もピカドンでやられました。
しかし、すずは、このさきも持ち前ののんきさで人生の荒波を乗り切っていくことでしょう。
本署の中に歌詞が引用されている隣組の歌や「愛国いろはかるた」など高齢者には懐かしいでしょう。
孫娘には戦争中の日本の姿をよく話してきかせてあげるつもりです。
最後に一言。作者の絵の特徴なんでしょうが、登場人物の顔がどれもこれも瓜二つで区別がつきにくい。おまけに結構家族内、家族間の人間関係が複雑なので、しばらく読み進めてみないとストーリーがつかみにくい難点があります。遊郭の女性が出てきたりして、よく説明してやらないと子供には分かり難いかと思います。
- 2018年8月10日に日本でレビュー済みAmazonで購入前提
上巻しか買って読んでいません
ドラマや映画は未鑑賞です
広島が舞台ということくらいしか前提知識がありませんでした
一話完結型のお話になっているんですね。
(物語自体は一話ずつ進行していきます)
一話で完結しているので、隙間時間に読むのに適していると思いました。絵柄も、登場人物も可愛らしくて読んでいて気持ちのいい漫画です。
一話完結で読めて、気持ちが落ち着くという点では「よつばと」に近しいと思いました。
- 2016年12月9日に日本でレビュー済みAmazonで購入ホリエモンが映画化について良い評価をしていたのがきっかけで読み始めました。
上では、独特の世界観に入り込めるまで少し時間がかかりましたが、
もう入り込んだらこの世界にハマってしまって3日間の内に5回は読み返しました。
これだけ読んでも飽きないのは、作り込みが非常に凝っていて、
1コマの見逃してしまいそうな描写が後のストーリーにつながってたり
一旦流し読みした部分に再度目を向けると、
また別の人間の世界が垣間見えたりとんでもなく作り込まれています。
何一つ無駄なシーンがありません。
キャラクターの動作も非常に自然で、
人間らしい感情がストレートに表れているところも素晴らしいですし、
白木リンと周作さんとすずさんのそれぞれの複雑な心境が見どころ。
よく見てみると、
リンとすずさんとの会話で周作さんの名が出た時には【・・・】という
意味深な間があいていたり、すずさんが見逃している間にリンと周作さんが
出くわしてしまったシーンが物陰から小さく見えて居たり、
もうとにかくすごいとしか言いようのない作品。
映画でリンさんのストーリーが省かれているのは残念ですね。
- 2016年11月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入アニメーション作家、片渕須直さんが本作を映画化した作品を観ました。とてもすばらしかったのですが、登場人物や小道具、なじみのない慣習や言葉など情報量が多く、一回ですべて理解できませんでした。そのためもう一度鑑賞する前に原作を読んでみたくなり、本作を手にとってみました。評者はこうの史代さんの作品を読むのははじめてで、全3巻とおしての感想です。
作中では、昭和19年(1944)に広島市から呉市へと嫁いだ18歳のす女性すずの姿をとおして、戦時下にあった市井の人々の暮らしが描かれます。上巻では物語の前日譚(「冬の記憶」「大潮の頃」「波のうさぎ」)である、すずの幼少時のエピソードが収録されています。また漫画全体は緻密な考証にもとづいており、ところどころ欄外に註釈が書き込まれていたり、遊び心あふれる図解が挿入されているため、作中の世界観をより詳しく知ることができました。
以下は収録内容。
・上巻……「冬の記憶」(昭和9年1月)、「大潮の頃」(昭和10年8月)、「波のうさぎ」(昭和13年2月)、「この世界の片隅で」第1~11回(昭和18年12月~19年7月)
・中巻……「この世界の片隅で」第12~28回(昭和19年7月~20年4月)
・下巻……「この世界の片隅で」第29~45回(昭和年20月4月~21年1月)
作中では、すずをはじめとする当時の人々が貧しいなかでどれだけ知恵をしぼって日々の生活をより良くしようと努めていたかが、ほがらかで生き生きとした筆致により描かれます。それは、戦時下の暮らしに対する現在のわたしたちが抱きやすいネガティブな印象とは異なります。作者はつねにユーモアを忘れず、「この世界の片隅に」生きる人たちのたくましい暮らしぶりを甦らせています。わたしたちと同じように些細なことで笑いあう登場人物たちの姿を見ていると、読んでいるこちらの顔までほころんでしまいました。
それでも中巻に入り、さらに戦局が悪化していくと、すずたちの生活をおおう戦争の影が大きくなっていきます。下巻に入ると、戦艦大和も建造された日本一の工廠があった呉市は、空襲という直接的な暴力に脅かされていきます。自らの死を覚悟していた者が生き残り、覚悟もなにもしていない者が死んでしまう戦争の理不尽さがつきつけられ、読んでいてつらい場面がたくさんありました。
とくに終盤すずたちは、あまりにも多くのものを戦火に奪われます。それでも彼女もまわりの人々も悲しみにうちひしがれて日々を過ごすことはできません。時代がそんな余裕を許さないからです。へたくそな絵のように「歪んでいる」理不尽な世界に適応するため、感受性を麻痺させたがゆえに、、痛みを「痛み」として引き受けることのできなかった切なさが感じられました。
だからこそ、圧倒的な理不尽にユーモアで闘いを挑む作者の想いも痛いほど伝わってきました。
物語が描かれるのは昭和21年(1946)初頭という敗戦の半年後まで。すずはその後も悲劇の地ヒロシマが生み出した苦しみを背負わねばならないことを暗示したまま終わります。それだけに、あまりにも多くのものを奪われ続けたすずに、かすかな救いが与えられた最後に、読んでいるこちらも救われた気持ちになりました。
映画ではかなり忠実に本作のプロットや雰囲気が再現されており、重要なシーンでの構図や表現技法が活かされている箇所もありました。それでもセリフの変更やアニメならではの演出から、片渕監督ならではの解釈や独創性がうかがえる箇所もあります。
もっともおおきな相違は、遊郭で働く遊女、白木リンの物語内の位置づけでしょう。漫画である本作においてリンはすずに憧れや好意だけでなく嫉妬を抱かせ、すずを葛藤させる存在です。けれど映画版ではリンまわりのエピソードが大幅に削られため、ふたりの関係性が薄くなり、むしろリンはすずの純真さとやさしさを際立たせる存在になっていると感じました(2時間という枠なので焦点をしぼるため、戦争以外ですずの心情をかき乱す要素を減らすためだったのかもしれません)。
漫画も映画と同じくすばらしいので、映画を観た方も観ていない方もぜひ手にとっていただきたい作品です。
- 2016年11月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入物語は、
「この世界のあちこちにいるわたしに」
という1行で始まります。
この世界とは、つまり現代も含めたこの世界なのであって、過酷で異常な状況の中でも普通に愛し、普通に笑い、普通に前を向いている、そんな人を描いているのだ、と宣言しているんですね。
なぜかこの1行は映画の方では使われていないんですが、大事なテーマであると思います。
当時流行った、東条英機をからかった替え歌が教科書に落書きされている話が出て来ますが、わざわざ「トージョー」を「センセー」に変えています。
「アメリカ」という単語すらほとんど出て来ません。
誰が悪い、彼が悪い、という読者の憎しみを排除して、ただただ普通に生きる貴さだけがまぶしく浮き上がるよう巧みな配慮がなされています。
それゆえか、戦時を描いているものなのに、すずさんの住む世界にずっと寄り添っていたいと思えてしまうのです。
主人公には厳しい運命が降りかかりますが、最後にそれを乗り越えてしまいます。
それはどこか現代の私たちに挑戦しているかのようでもあります。
僕は数年前に大きな病気に冒され、それから下肢障害になりました。
幸い仕事に支障が出るほどではなく忙しく働いていますけども、内面的にやはり落ち込むことはある。
一方、外的にはこの日本、この世界が病んでいるのをひしひしと感じながら生きています。
リタイアして田舎に越そうかなあとか、時々全て投げ出してしまいたい欲求に駆られます。
しかしこんな物語を読んでしまうと、そういうわけにいかなくなるじゃないですか…。
もっとがんばらんといかんのか、と…。
おそらくこの映画/漫画に触れた人たちが受けている衝動は、多かれ少なかれそういう部分である気がします。
この映画/漫画を知らなければ良かったかもと半分後悔しています。
遠くの他人ごとではなく、現代と地続きの、自分ごととして破壊力を伴う物語だからです。
でも、誰かに「読むべきか」と聞かれれば、「読むべき」と即答します。
いっしょに後悔しましょう。
映画ではところどころわからない部分がありますが(たとえば「何で周作の帳面は破れてるんだ?」「妊娠してなかったエピソードはどういう意味があるの?」等々)、漫画を読むと全て理解できます。
下巻の表紙は、パッと見ると右手が全て見えていないので、ひょっとしてこれはすずさんの後日を描いてるのかなと思いましたが、そうではありませんでした。
映画ではスタッフロールで物語の後日が垣間見えます。
あれがあってくれて、ずいぶんホッとしました。
他の国からのトップレビュー
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Ritsuko Hirai2017年2月14日にアメリカ合衆国でレビュー済み5つ星のうち5.0 Five Stars
Amazonで購入I like it very much.







