フィロソフィ-とは、人生や物事・事象の意味と価値を問う知的営みですが、わたした ち日本人は、技術的なノウハウや事実情報の取得には長けていますが、どうも意味と価値を問うことが苦手です。
哲学、てつがく テツガクーーなんだか難しい話ですね~~と言われてしまいます。
意味を外して事実だけがある、というのはあり得ない話ですが、その肝心の意味の探求である哲学=フィロソフィが苦手では、残念ながら知的営みは人間的意味と価値を持ちません。
で、フィロソフィ-とは何か?どのように人生や物事・事象を見るとよいのか、の基盤 を得るためには「唯名論」の理解→了解が不可欠です。
わたしは、フィロソフィの核心を理解→了解するための必読本は、 『ことばと文化』(鈴木孝夫著・岩波新書)だと見ていますので、長年、白樺教育館のソクラテス教室で授業に使い続けてきました。これは、いわゆる哲学書ではなく、言語学の基礎を分明に記した本ですが、これほど役立つ「哲学書」(哲学の本質論)はありません。読みやすい本ですが、ゆっくり読まれることをお勧めします。1973年刊ですでに現代の古典です。
難解と言われるプラトンのイデア論(ソクラテス出自)も、唯名論という発想が分かると、「な~るほど」と了解できるはず。
哲学(フィロソフィー=正しい訳語は「恋知」)って、なにより必要で面白~~い、となるでしょう。
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