新卒の20代前半の人、これから仕事に就く学生にとって、社会人の基礎(できていない人が多いが)
を身につけたり、仕事上のヘマが多く、がんばっているつもりなのに失敗、ミスの多い社会人は、
書き込みの重要性に気付かせてくれ、仕事力のup や成長に繋がるきっかけを掴めるかもしれません。
一方、既にメモ魔で手帳やノート、ジョッターなどを肌身離さず持ち歩いている人にとって、新しい
ことは殆ど何もないと言わざるを得ません。そういった意味で、「事務改善」などとともに、「新入
社員研修シリーズ」、あるいは、「中堅社員スキルアップシリーズ」の一環として出版し、それを明
記して欲しかったと思います。
内容的には「まさにその通り」と思うことばかりで、新入社員や若い後輩には是非読んでもらいたい
と思いますし、★5としたいところですが、既にそこら中にメモとペンをを置いていつも何かしらメ
モしたり、手帳をパートナーにしている人にとっては、得るところは少なく、個人的には費用対効果
からみて★3です。
<良いところ>
・手帳、ノート、メモなどの、仕事の質の向上と効率化に確実に効果のある使い方がまとめてある。
・「具体的に考える」癖をつける重要性が説得的に解説されている。
・イメージ力の強化を通じて段取り力=仕事力を上げる術が説得的に解説されている。
<不満なところ>
・「省略」「記号」などの項で、経営理念を経理、課長をK1 、係長はK2と略すとか、気分が良い↑、
まあまあ−、落ち込み↓と略したら良いといった、誰しも手帳を使う中で自然と工夫してやっていく
ことに数頁割かれている。
・「書き込み力」の基礎として、「書く=考えること」が強調されていたり、図表で認識力を高めよう、
と「手書き」と直接関係のないことも多く、考えることや、認識力と結びつけるのであれば、必ずしも
手書きである必要はなく、PCで打った方が良い場合もあるぞ、と突っ込みたくなる。
・付箋の活用、という、学生でも使いこなしている人が多いであろう付箋を活用しましょうと、数頁割
いて強調していますが、今更・・・ですし、文書はPC画面で読まず、プリントアウトしてラインマーカ
ーで色分けして読みましょうとかも、今更・・・と感じる人が多いと思う。
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