うまい文章が書きたい。うまい文章とは、分かりやすく、読みやすい文章だ。
本書は、読み手がイメージしやすくなり、情景が伝わる文章術について書かれている。
文章術といっても内容に難しい点がなく、とても理解しやすかった。
例えば、次のような例文と改善例で説明されているのだ。
1.一つの主語に述語は一つを意識する。
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【例文】
人生で大切なことは、自分自身で成し遂げたいと思うことが見つかるかどうかで、たくさんの本を読むことは重要だ。
【改善例】
人生で大切なことは、自分自身で成し遂げたいと思うことが見つかるかどうかだ。そのために、たくさんの本を読むことは重要だ。
【ポイント】
主語が二つ以上の述語を持つ場合は、文を二つに分ける。
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2.同じ主語が続くなら整理する。
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【例文】
ハッとして、僕は目を覚ました。僕は体中から汗が噴き出ていた。僕は悪い夢を見ていたようなのだが、僕はその夢を思い出せない。
【改善例】
ハッとして、僕は目を覚ました。体中から汗が噴き出ていた。悪い夢を見ていたようなのだが、その夢を思い出せない。
【ポイント】
不必要な主語と省略して、文全体を読みやすくする。
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3.述語をしっかり対応させる。
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【例文】
このバッターは選球眼がいいので三振とフォアボールをよく選び、打率と本塁打が多いバッターだ。
【改善例】
このバッターは選球眼がいい。三振が少なくフォアボールが多いので打率が高く、加えて本塁打も多い。
【ポイント】
主語と述語、目的語と述語をしっかり対応させる。
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4.目的語と述語の整合性をとる。
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【例文】
娘はご飯を、息子はプールを習っています。最近、妻も車を習い始めました。
【改善例】
娘は料理を、息子は水泳を習っています。最近、妻も車の免許を取りにいき始めました。
【ポイント】
「何をどうするのか」を明確にして、分かりやすい文章を書く。
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5.述語にかかる品詞をそろえる
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【例文】
医師はインフルエンザの予防には、栄養のバランスを考えた食事をとり、適度な運動と十分な睡眠が必要だと言った。
【改善例】
医師はインフルエンザの予防には、栄養のバランスを考えた食事、適度な運動、十分な睡眠が必要だと言った。
【ポイント】
品詞が複数ある場合は、言葉の品詞を合わせる。
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6.同様の言葉を整理する。
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【例文】
仕事の帰りにコンビニに寄った。雨が降っていたので入店前に傘を傘立てに置き、店内でコーヒーとサンドイッチを買って、出店した。
この間の時間、わずか10分程度かかった。店を出ると傘が傘立てになかった。
【改善例】
雨の日の仕事帰り、僕はコンビニに寄った。入り口の傘立てに傘を置き、コーヒーとサンドイッチを買った。
店を出ると傘がなくなっていた。その間わずか10分ほどのことだった。
【ポイント】
無駄な言葉を削り、リズム感のある簡潔な文を書く。
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7.主体をはっきりさせる。
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【例文】
ワインの新酒「ボージョレ―・ヌーボー」が11月15日に解禁され、販売される。
【改善例】
ワインの新酒「ボージョレ―・ヌーボー」が11月15日に解禁となり、デパートなどで販売される。
【ポイント】
受身表現で書く場合、主体がはっきり分かるように書く。
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このほか、「てにをは」の正しい使い方や、読点の打ち方などが書かれている。
いずれも小学校の国語で習った内容だと思うので、復習したい人にオススメだ。
注意点として、文章力を上達させるには本書を読むだけではダメで、実際に文を書いてみる必要がある。
文章がうまくなるために、書き続ける。
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商品の説明
出版社からのコメント
僕は新聞社の校閲という部署に身を置いて30年ほどになる。校閲という仕事は、記者が書いた原稿をすべて確認することにある。
限られた時間の中で、用字・用語を始め、原稿にあるデータを可能な限り確認していく。アメリカの政府が発表したものなら、ホワイトハウスのホームページを参照するし、中国関連の原稿ならインターネットで中国紙にあたったりもする。
こうした情報の確認作業は、時間さえあればかなり正確に把握できる。
しかし、用字・用語については一筋縄ではいかない。なぜこの使い方が間違いなのかを説明する段になると、文法で明解に説明することが難しいのだ。
僕の知識不足もあるし、説明しても書き手がそれに応じない場合もある。書き手の感覚や言語環境にも大きく左右されるからだ。
さらに言うと、1分、1秒を争う新聞の制作現場で「てにをは」の違いに時間をかける余裕がないという現実もある。それでも、原稿を読んでいてもう少し分かりやすくならないかな、と思うことがある。
2012年秋からカルチャーセンターで文章講座を受け持つことになった。受講生から「うまく書けない」という声をよく耳にした。うまく書く第一歩は、読み手に「誤解を与えないこと」と「分かりやすく書くこと」。つまり「読み手のために、正確に書くこと」だと、僕は思っている。本書の目的もそこにおいた。
第1章では文の構造を理解するため、主語・述語・目的語の役割について説明した。第2章ではどうすれば分かりやすく、読み手に伝わる正確な文が書けるかを考えた。第3章では日本語の特徴である助詞について、その働きを解説した。そして、第4章で間違えやすい日本語について考察した。巻末には文章を書き進めるためのヒントを載せた。
解説では「なぜそうすべきなのか」について、簡単な文法的説明をつけたいと考えた。ある程度、納得できる説明が欲しいと思ったからだ。
とはいえ、本書は文法書ではないので、説明の中には文法の定義から外れる部分もあるだろうし、僕自身の勝手な解釈が含まれているものもある。その点については、ご甘受いただきたいと思う。
本書が「うまく文章を書きたい」と思う人にとって、第一歩を踏み出すための手助けになればと願っている。
(「はじめに」より抜粋) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
限られた時間の中で、用字・用語を始め、原稿にあるデータを可能な限り確認していく。アメリカの政府が発表したものなら、ホワイトハウスのホームページを参照するし、中国関連の原稿ならインターネットで中国紙にあたったりもする。
こうした情報の確認作業は、時間さえあればかなり正確に把握できる。
しかし、用字・用語については一筋縄ではいかない。なぜこの使い方が間違いなのかを説明する段になると、文法で明解に説明することが難しいのだ。
僕の知識不足もあるし、説明しても書き手がそれに応じない場合もある。書き手の感覚や言語環境にも大きく左右されるからだ。
さらに言うと、1分、1秒を争う新聞の制作現場で「てにをは」の違いに時間をかける余裕がないという現実もある。それでも、原稿を読んでいてもう少し分かりやすくならないかな、と思うことがある。
2012年秋からカルチャーセンターで文章講座を受け持つことになった。受講生から「うまく書けない」という声をよく耳にした。うまく書く第一歩は、読み手に「誤解を与えないこと」と「分かりやすく書くこと」。つまり「読み手のために、正確に書くこと」だと、僕は思っている。本書の目的もそこにおいた。
第1章では文の構造を理解するため、主語・述語・目的語の役割について説明した。第2章ではどうすれば分かりやすく、読み手に伝わる正確な文が書けるかを考えた。第3章では日本語の特徴である助詞について、その働きを解説した。そして、第4章で間違えやすい日本語について考察した。巻末には文章を書き進めるためのヒントを載せた。
解説では「なぜそうすべきなのか」について、簡単な文法的説明をつけたいと考えた。ある程度、納得できる説明が欲しいと思ったからだ。
とはいえ、本書は文法書ではないので、説明の中には文法の定義から外れる部分もあるだろうし、僕自身の勝手な解釈が含まれているものもある。その点については、ご甘受いただきたいと思う。
本書が「うまく文章を書きたい」と思う人にとって、第一歩を踏み出すための手助けになればと願っている。
(「はじめに」より抜粋) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
ベテラン校閲記者が教える、楽しく学べる書き方の基本。「正確に書いたつもりなのに、間違った文になっている」「気づかないうちに、おかしな表現になっている」など、伝わらない、読みづらい、不自然な文章の原因もすっきり解消。文章力アップに役立つ47のルール。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
前田安正(まえだ・やすまさ)
朝日新聞東京本社編成局校閲センター長。1955年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業。
1982年朝日新聞社入社。東京本社校閲部、整理部、校閲部次長、名古屋編集センター長補佐、東京本社校閲センターマネジャー代理、大阪本社校閲センターマネジャー、編集担当補佐兼用語幹事を経て現職。
東アジアの漢字事情をリポートした「アジアズームイン 漢字圏」(2005年1月)、IT時代の漢字をテーマにした「漢字とつきあう」(2007年1月)、その他、常用漢字に関する特集記事などを担当。
2013年4月から、日曜朝刊教育面に「漢話字典」を連載中。著書に「漢字んな話」「漢字んな話2」(三省堂)。また、朝日カルチャーセンター立川教室で、文章講座「声に出して書くエッセイ」を担当している。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
朝日新聞東京本社編成局校閲センター長。1955年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業。
1982年朝日新聞社入社。東京本社校閲部、整理部、校閲部次長、名古屋編集センター長補佐、東京本社校閲センターマネジャー代理、大阪本社校閲センターマネジャー、編集担当補佐兼用語幹事を経て現職。
東アジアの漢字事情をリポートした「アジアズームイン 漢字圏」(2005年1月)、IT時代の漢字をテーマにした「漢字とつきあう」(2007年1月)、その他、常用漢字に関する特集記事などを担当。
2013年4月から、日曜朝刊教育面に「漢話字典」を連載中。著書に「漢字んな話」「漢字んな話2」(三省堂)。また、朝日カルチャーセンター立川教室で、文章講座「声に出して書くエッセイ」を担当している。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
前田/安正
朝日新聞東京本社編成局校閲センター長。1955年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業。1982年朝日新聞社入社。東京本社校閲部、整理部、校閲部次長、名古屋編集センター長補佐、東京本社校閲センターマネジャー代理、大阪本社校閲センターマネジャー、編集担当補佐兼用語幹事を経て現職。常用漢字に関する特集記事などを担当。2013年4月から、日曜朝刊教育面に「漢話字典」を連載中。朝日カルチャーセンター立川教室で、文章講座「声に出して書くエッセイ」を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
朝日新聞東京本社編成局校閲センター長。1955年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業。1982年朝日新聞社入社。東京本社校閲部、整理部、校閲部次長、名古屋編集センター長補佐、東京本社校閲センターマネジャー代理、大阪本社校閲センターマネジャー、編集担当補佐兼用語幹事を経て現職。常用漢字に関する特集記事などを担当。2013年4月から、日曜朝刊教育面に「漢話字典」を連載中。朝日カルチャーセンター立川教室で、文章講座「声に出して書くエッセイ」を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00ITGW91K
- 出版社 : すばる舎 (2013/5/29)
- 発売日 : 2013/5/29
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 50027 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 185ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
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2019年2月14日に日本でレビュー済み
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2014年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章を書くときに、何を気にして文章を確認したらいいのかわからなかったのですが、
この本を読んで、日本語の勉強がしたくなりました。
本のコンテンツは、< 例 → 改善例 > という構成で進んでいくのがほとんどです。
そのため、「なるほど、確かに改善例の方が読みやすい!」と思いながら、
読み進められたり、なんとなく使い分けていたものが言葉になっていたので良かったです。
もし、「日本語の文章力をあげたいけれど、何をしたらいいんだろう?」
という方は、一度、読んでみると良い本だと思います。
この本を読んで、日本語の勉強がしたくなりました。
本のコンテンツは、< 例 → 改善例 > という構成で進んでいくのがほとんどです。
そのため、「なるほど、確かに改善例の方が読みやすい!」と思いながら、
読み進められたり、なんとなく使い分けていたものが言葉になっていたので良かったです。
もし、「日本語の文章力をあげたいけれど、何をしたらいいんだろう?」
という方は、一度、読んでみると良い本だと思います。