西片君と奥さんの(元)高木さん、そして娘のちーの幸せな暮らしがいろいろな側面から見られる巻です。
依然として息をするようにからかいあっている西片家の3人ですが、さすがに中学生の頃よりは成長した西片君は、勝ちを取るよりも、正直に話すこと、ちーちゃんの心を大切にすること、優しくすること、そして奥さんに寄り添うことを第一に考えています。大人で親だもの。
友人以上恋人未満の「からかい」に特化した本家に対し、こちらは幸せな家族の毎日を切り取っているわけですね。こんな本作に心底惹かれるのは大人読者かもしれない。
(元)高木さんは母親業に専念しているようですが、『おにぎり』の回では「お父さんは仕事する人、お母さんはお弁当を作る人」に固定したりしないような終わり方にしてあります。世論への気配りかもしれませんが、その通りですね。
今巻最終はユカリちゃんの結婚披露宴の回ですが、いつもテンパっていた印象のユカリちゃんが落ち着いたゆとりある笑顔でいるのが実に良かった。西片家のようにお幸せにね、ユカリちゃん。
おまけまんがには中学生になったちーちゃんと、父の日の西片君。二人とも頬を赤くしています。
表紙絵はユカリちゃんの結婚式に呼ばれた3人。(元)高木さんの花嫁衣装は和装だったそうです。
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