前作「絶望先生」と同じシャフトが制作してくれたら…とは思いますが、これはこれでいいと思います。原作の良さを損なわず負けない面白さでした。原作は途中までしか見ていませんが、まだ完結していません。アニメだとあっという間に原作に追いついてしまうので、完結してから放送しても良かったのに。やるからには、最後まで放送して欲しい。
絶望先生よりは、マニアックさも薄く一般的に見やすい内容です。後藤の親バカから引き起こすドタバタ、後藤と姫のほのぼのした親子の過去シーンが中心で話は進むが、18歳になった姫が父親の秘密を知る現在のシーンが冒頭で挿入され、話が進むにつれてシリアスな展開が予想される。
「かくしごと」は「書く仕事」と「隠し事」をかけたものですが、隠し事は漫画家をしている事だけではない。衝撃の真実が二重三重と張り巡らされているのです。詳しくは今後のお楽しみ。現在、後藤が娘と幸せに暮らしていた家は売家になっており、鎌倉の家同様荒れ果てた様子。これは悲喜劇とでも言うべきか。久米田先生の手腕に拍手。後藤役の神谷浩史さんもハマり役でした。OPもEDも良かったです。
追記:アニメを観ていて思いましたが、子どもがいる方だと親の気持ちがわかるので、より共感しやすい気がします。子どもの頃、(他社ですが)りぼんで「お父さんは心配症」という漫画が連載されてて、爆笑しながら見ていたのを思い出しました。画風も全然違うし、父親の暴れっぷりもあちらはハンパなかったですが。
当然ですが、作者も読者も歳をとります。正直、現在10~20代の若い方にはわからないギャグも入っていたりして、中高年層の方がウケるかもしれません。最近の漫画やアニメは感覚的に馴染めないものも多く、大人が観ても面白いと思える作品が減っていると感じます。その中でも多くの年齢層を惹き付けるアニメが頑張っているのは頼もしい限りです。声優陣では、名前を知っている方が減り若く初めて見る方が増えてきて、世代交代の寂しさを感じますが。
内容ですが、1クールで終わらせるため細かい内容をガンガン削ってるようで、ラストを原作と同時に綺麗に終わらせられるか、気がかりです。後少しですが最後まで見続けます! 2020, 05, 18