Kindleをご利用いただけます。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
携帯電話またはEメールアドレスを入力する
「リンクを送信」を押すと、Amazonの利用規約に同意したことになります。
お客様は、AmazonまたはAmazonの代理業者からのKindleアプリに関する自動テキストメッセージを、上記の携帯電話番号に受信することに同意するものとします。同意は購入の条件ではありません。メッセージおよびデータ料金が適用される場合があります。
かがみの孤城 単行本 – 2017/5/11
購入を強化する
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
- 本の長さ554ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2017/5/11
- 寸法13.5 x 3.2 x 19.5 cm
- ISBN-104591153320
- ISBN-13978-4591153321
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
メディア掲載レビューほか
鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語
大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで慰め、励ましてくれる小説なんてはじめてだ。辻村深月の新作『かがみの孤城』のことである。
中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。
少年少女が異世界の建物の中で謎を追う設定は、著者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』と同じ。ああ、久々に初期の頃のような青春小説を書いたのだな……と思いながら読み進めた。自分も思春期にこんなふうに傷ついていたなと思い出すというより、自分があの頃傷ついたのは、こういうことだったのか、と気づかせる描写の巧さに唸る。だが途中で、それだけではないと気づいた。これは、あの頃の気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせるようになった今の著者だからこそ書ける作品なのだ。泣けるのは娘を理解しようと手探りする母親の戸惑いや怒りや喜びが、それに無自覚なこころの目を通しながらもありありと伝わってくる点。子どもが大人に望むことはもちろん、大人が子どもに対して思うことを、こんなふうに巧みに表現してのけるとは。
大人も子どもも、みんなが関係を構築していこうとしている。その部分だけでも充分読ませるが、もちろんミステリーパートも秀逸で、孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。それがまた、胸をしめつける真相だ。救いを求める側から救う側へとなった時、人は本当に救われるのだとも気づかせてくれる一冊である。
評者:瀧井 朝世
(週刊文春 2017.05.25号掲載)内容(「BOOK」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2017/5/11)
- 発売日 : 2017/5/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 554ページ
- ISBN-10 : 4591153320
- ISBN-13 : 978-4591153321
- 寸法 : 13.5 x 3.2 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,175位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について

1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。
2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『V.T.R.』『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『太陽の坐る場所』(文藝春秋)、『ふちなしのかがみ』(角川書店)など。
2010年に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』が第142回直木賞候補作となる。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
やっぱり私にはこの作者の文章が好きになれない
なんというか、とても稚拙
これで、いま本当に学校や家から居場所を奪われ
苦しんでいる子供たちの救いになるのか
と、思ってしまう
中・高生くらいの子が読むとまた違うのだろうか
仮にもし、私がそのくらいの年のころに
この本を読んだとしても、きっと今と同じ思いを抱いたと思う
この作者の文章が私に合っていないだけだろうけど
本屋大賞受賞するほどの作品でもない気がしてしまう
もう、この作者の本は買わないでしょう
中学時代ほど理不尽な時代も少ない。幼さが剥がれたあとの、むき出しの野生が現れる時期だ。
感受性が強い人ほど防具もなくむき出しでさらされる。とても耐えられないだろう。
登場人物たちも、色々な理由で不登校になっている子どもたちである。そして、ある日開いた鏡の中の世界。そこで出会う7人の少年少女たち。
それぞれの物語がミステリーをまじえ徐々に紐解かれていく展開に目が離せなかった。
違う世界だとしても、信頼できる仲間がいる。これだけで人は強くなりうる。
例えば、道で転んだとき、一人なら恥ずかしく惨めな気持ちになる。
しかし、そばに友人がいるそれだけで、同じ事象が、格好の笑い話になる。そばに誰かがいる、というのはそういうことだ。
そういう信頼できる仲間がこの道の先に必ずいるんだ、と信じて人生を歩んでいくことが人にとってどれだけ支えになるか。
生きるということを、少年少女の視点から考えさせてくれる物語だった。
また、思えば大人になる過程で人は、鎧を身ににつけるのだ。
そう考えれば、鎧を身にまとった大人からのアドバイスがいかに心もとなく、身勝手か。大人の立場からも考えさせられた。
1、タイトル回収について。
「かがみの孤城」とありますので、鏡の中の世界が中心になることは容易に想像がつきます。しかし、鏡である必然性はなく、単なる入り口であって、別に「机の引き出し」でもなんでも良かったのでないでしょうか。「鏡」に期待しすぎました。『鏡の国のアリス』とまでは言いませんが、現実世界とは真逆の世界とか、現実世界の見えない部分を映し出す世界とか、もう少し「鏡」であることの意味が出ていれば良かったのになぁと思いました。
「孤城」についても、単に「外に出られない」というものでしかなく、あえて「孤」城である意味はありません。一人一人の内面、つまり、彼らの精神世界が「孤城」であって、それらが鏡の世界で互いを鏡として関わる中で崩壊し開放されていく物語を期待してしまいました。物語の前半ではそんな雰囲気もあったので、7人それぞれの物語が徐々に絡み合い、主人公が変わっていく(成長していく)ストーリーだったら良かったのにって思いました。
「孤城」の世界と不条理な現実世界との対比を描き出してくれると、素敵な「鏡」になったのではないかと思います。
2、ストーリー展開における前半と後半とのギャップについて。
前半後半をどこで分けるかは異論があると思いますが、私は「制服」が鏡の世界に持ち込まれたところからが後半だと思います。
前半は、「いじめ」「不登校」の主人公の心理描写が巧妙に描かれています。こういった丁寧な描写は読みごたえがありました。そのため、テンポのある展開を望む人には冗長の感もあるかと思います。ところが、折角丁寧に描かれた現実世界や主人公の心理と「鏡の世界」との対応関係が全くなく、鏡の世界が単なる現実逃避の場に終始します。孤城の側にある主人公の部屋も現実世界との関係で何かあるのかと期待しましたが、あまり意味はありませんでした。確かに伏線ではありますが、安直なヒントでしかありません。
後半からは物語が急展開しますが、一人一人の事情が語られながらも、群像劇と言うほどの人物設定ではなく、数名が現実世界でも主人公と直接ご縁があったというだけで、各自の背景的なものが相互干渉するわけでもなく、バラバラで表面的な描写で終始します。せめて主人公と直接ご縁のある数名については丁寧に描いてほしかったと思います。後半になると主人公自身、現実世界を忘れて鏡の世界にのめり込む分、現実世界との関わりがなくなり、「やっぱり外出無理」という以外の心理描写が希薄になっています。
最後に謎の全てが明かされる部分は、「語りすぎ」だと思います。読者自身が調べればわかるようなことはヒントだけ残してあえて放置した方がスッキリまとまったと思います。ちょっと教えすぎです。
前半後半を通して、主人公が現実世界から逃避しているため、現実世界での進行がまったく語られません。そして最後に現実世界のみのキーパーソンが再登場します。この重要人物が最後まで放置されます。この人物の現実世界での物語こそ主人公の「鏡」なのだから、展開の中で並行して語られたら、主人公との対比で物語に深みが出たと思います。
3、謎解きの安直さについて。
「かがみの孤城」と七人の人物についての謎解きがあまりにも分かり易く、読みながら予想したことが、おかげで「全問」正解でした。読者をわざとミスリードし攪乱すべくグリム童話や「シュタインズゲート」的な話を出しながら、それらがメタファーにすらならず、特に重要な意味はありませんでした。どうせ「狼」がらみで使うなら、「三匹の子豚」やイソップまで童話や寓話を徹底的に使い倒してしまえば良かったのにと思います。それこそ子豚をモチーフにしたなら人物は3人で済んだのに。
4、結末について。
物語の展開から、「願い」をかなえることが現実世界の出会いに大きな意味をもち、主人公に「希望」が見えたことは確かですが、ある意味、約1年後に結局振り出しに戻ったとも言えます。だって、現実世界の「問題」は何も解決していないのですから。だったら孤城での経験はなんだったのでしょう。そして、ある種のパラドクスの問題が残ります。鏡に入る以前と鏡が割れた後で全く同じ世界なのかどうかという点にも興味があります。やはり、不完全燃焼感は否めません。
作者には是非、鏡が割れた後の現実世界での物語を描いてほしいと切望致します。この物語でキーパーソンの一人が救われたことで、主人公をはじめ何人もの人物が救われるであろう事が期待されます。そして、主人公やスクールの関わりが描かれるといいなぁと思います。特に「いじめ」や「不登校」について、いじめられた側や不登校の側の心に寄り添うものは多いですが、「いじめる」側や傍観者や教師や家族の精神世界を描いた作品は寡聞にして存じ上げません(家族までなら重松清氏の作品にあったような気もしますが)。
やはり、鏡が割れた後にこそ、本当の「物語」が始まるのではないかと思います。形を変えて繰り返される絶望と失望と希望の物語として。その意味では、本作は壮大な物語のイントロダクションなのかもしれません。
直木賞作家・辻村深月(つじむら・みづき)さんの本屋大賞受賞作です。本屋大賞以外にも7つの賞を受賞しているみたいで、ぼくの持っている本の帯には「55万部突破!」とあります。売れてますね。発売日は、2017年5月15日。
まずぼく自身のことを述べさせていただくと、いじめられっ子で短期間でしたが不登校の経験もあります。
その後、主に対人関係が苦手なために社会的ひきこもりも経験しました。
たしかに低評価をつけられているレビュアーの「文章が稚拙」とか「著者の世界観についていけない」という点については同意するものの、上に記したようなぼくが本書を読むと、ちょうどスタジオジブリの映画『おもひでぽろぽろ』のように、ぼく自身の<にがくてあまい>思い出がぽろぽろとこぼれおちてくるようでした。.
主人公・安西こころが不登校になっている状態から物語はスタートします。
ひょんなことから『鏡の国のアリス』よろしく、自分の部屋の鏡を通ることによって異世界に行くことが出来るようになります。
そこで、長久昴(ながひさ・すばる)、井上晶子(いのうえ・あきこ)、水森理音(みずもり・りおん)、長谷川風歌(はせがわ・ふうか)、嬉野遥(うれしの・はるか)、政宗青澄(まさむね・あーす)の6人に出会うこととなります。つまり全員合わせて7人で、かつ、全員中学生なのですが、これがのちのち物語上重要な要素となってきます。
その異世界=城では、オオカミさまという仮面をつけた女の子が門番のような役目で存在していて、こころたちに秘密の鍵を見つけたら、なんでも願いをひとつだけ叶えてやるぞ、と告げます。
鍵は見つかるのか、見つかるとしたらどのような願いを叶えるのかについては本書をお読みください。
さて、上記の7人はみんな学校に行っていません(一人を除く)。みな不登校児なのですね。不登校児だからこそ、日中に異世界=城に行けるわけです。
だからみんな悩みを抱えています。
でも、ネタバレになりますから詳しくは書けませんが、彼ら/彼女らは乗り越えていきます。
つまり、この小説はビルドゥングスロマン(成長小説)としても読めます。彼ら/彼女らは成長して大人になっていくわけです。
「会える! だから生きなきゃダメ! 頑張って、大人になって!」(p.492)
ぼくは教育産業に携わってもいるのですが、「義務教育とかっつって、言われた通りに学校に行って、教師に威張り散らされるのを何の疑問もなく受け入れてるなんてさ。イケてないの通り越してホラーだよ」 (p.77)とか「先生たちだって、教師だっつって偉そうな顔してるけど所詮は人間だしさ。教員の免許は持ってるんだろうけども、もとの頭がオレたちより劣ってる場合だって多々あるわけ。それなのに、子ども相手に教室みたいな自分の王国持ってるせいでいい気になってるっつーか、偉そうにして許されると思ってるのムカつくよな」(p.77)とか「たかが学校のことなのにね」(p.410)という登場人物たちのことばを見る(聴く)につけ、なるほどなぁと考えさせられます。
たしかに子どもが言いがちな青臭い発言ではあるのですが、真実も突いています。
また、フリースクールの話も出てくるのですが、そのスクールの先生である喜多嶋先生がこころに対して、「こころちゃんが頑張ってるの、お母さんも、私も、わかってる。闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。もう闘わなくてもいいよ」(p.323)と言うのを見る(聴く)と、ぼくが不登校やいじめで苦しんでいたときにこういう先生に出会いたかったなぁ、と思わせるものでした。
長々と書いてしまいましたが、オススメです。
あの頃のあなたが蘇ってきて、<おもひでぽろぽろ>になること請け合いです。
訳あって最近読書から離れており、本書を読んだのも最近ですが
さすがの辻村作品でした。
後半にかけての展開も相変わらずですが、序盤・中盤でもしっかり惹きつけて離してはくれませんでした。笑
辻村さんは結構重いテーマを題材にされることが多い印象ですが、
そのほとんどは読後感がいいのが好きです。
今回も最後は思わず涙ぐんでしまいました。
個人的1位は「スロウハイツの神様」ですがそれに匹敵する作品でした。
次回作も楽しみにしております。
まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。
自分が子供の頃を思うと、そこまで考えていたかと言うと、もっとモヤっとした感じなので、全体に大人びた感じがしました。
ただ、いじめの悲愴感や不登校の問題をテーマにした物でも無く、ファンタジーやミステリーとして限定される物でも無いように思います。(この本は、小説なので、ネタバレになりそうであいまいな言い方ですが…)
ラストの展開はあまり多くの本を読んでいるわけではないですが、久々に泣ける展開でした。









