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かがみの孤城 単行本 – 2017/5/11

5つ星のうち 4.7 24件のカスタマーレビュー

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商品の説明

メディア掲載レビューほか

鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語

大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで慰め、励ましてくれる小説なんてはじめてだ。辻村深月の新作『かがみの孤城』のことである。

中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。

少年少女が異世界の建物の中で謎を追う設定は、著者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』と同じ。ああ、久々に初期の頃のような青春小説を書いたのだな……と思いながら読み進めた。自分も思春期にこんなふうに傷ついていたなと思い出すというより、自分があの頃傷ついたのは、こういうことだったのか、と気づかせる描写の巧さに唸る。だが途中で、それだけではないと気づいた。これは、あの頃の気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせるようになった今の著者だからこそ書ける作品なのだ。泣けるのは娘を理解しようと手探りする母親の戸惑いや怒りや喜びが、それに無自覚なこころの目を通しながらもありありと伝わってくる点。子どもが大人に望むことはもちろん、大人が子どもに対して思うことを、こんなふうに巧みに表現してのけるとは。

大人も子どもも、みんなが関係を構築していこうとしている。その部分だけでも充分読ませるが、もちろんミステリーパートも秀逸で、孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。それがまた、胸をしめつける真相だ。救いを求める側から救う側へとなった時、人は本当に救われるのだとも気づかせてくれる一冊である。

評者:瀧井 朝世

(週刊文春 2017.05.25号掲載)

内容紹介

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

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登録情報

  • 単行本: 554ページ
  • 出版社: ポプラ社 (2017/5/11)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4591153320
  • ISBN-13: 978-4591153321
  • 発売日: 2017/5/11
  • 梱包サイズ: 19.6 x 12.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 24件のカスタマーレビュー
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トップカスタマーレビュー

形式: Kindle版 Amazonで購入
辻村深月さんの本は全て読んでいましたが、この本は文句無しで一番の傑作です。
完全には理解できないかもしれませんが、現役の中学生に是非読んでほしい本です。
大人になってから、もう一度読み返すと違った意味で感動を新たにするでしょう。
おすすめです!
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形式: 単行本 Amazonで購入
次々と読み進めたくなり、あっという間に読める。今注目の辻村深月さんです。
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形式: 単行本
思いっきり泣けて感動しました!個人的には『ぼくのメジャースプーン』は僅差で超えられなかったけど、辻村さん作品では歴代2番目の神作品でした!

僕自身、中学2年~卒業まで虐めに遭い、不登校までは行かなかったものの身体的拒否反応から朝に頭痛を起こし、2年間で20日ほど休みました。
また、20歳位まで毎晩、累計2000回以上は悪夢にうなされ続けました。
そんな過去まで救ってくれる慈愛に満ちた素晴らしい作品で、
中学時代は苦しみから逃避するために読書に夢中になってた心境も思い出し、中学当時と同じキラキラした輝きの作品世界へ僕を導き救ってくれた本でした。

過去でも現在でも学校や職場やあらゆる場所で居場所を無くし怯えて引きこもっている全ての方へ……届けたい・贈りたい・読んで欲しい神作品です!

そして更には終盤、『あなたを助けたい!』と、登場人物と共に叫んで手を伸ばした方への助けたい理由が、
僕には最上位の要因だったので、涙が溢れて止まりませんでした!

壮丁も素晴らしく、表紙に城へと誘う鏡とヒロインと狼少女が描かれており、
丁度最近、自宅のベッドの足下に対面する形で設置した本棚があって、そこに表紙が見えるように今作を横に置くと、
表紙の鏡を通り抜けて、
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形式: 単行本
子供のころ、現実と本の世界の境界線が曖昧で、読むことはその世界に入ることだった時。
中高生になって、相手はいじめた自覚なんてないだろうけど、自分はもの凄く悔しくて家に着いたとたん涙が止まらなくなったとき。
この本を読んで昔のように泣いてない、もう昔のようには泣くことはできない自分が見えました。
埋もれて思い起こすこともなかった過去の自分が甦ってくるような気持ちになる、素敵な作品でした。
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形式: 単行本
一気に読んで泣きました。
読み終わった後もう一度色々確認して、また感動しました。
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形式: 単行本
本当に素晴らしいの一言でした。
物語が進むにつれスピード感が増し、でも内容はすごく丁寧、読み手を置いて行かないところがこのページ数でもとても読みやすかった要因かなと思います。こころの底が温まる感動のラストでした。きっと戻って読み直して確認してる方も多いはず!!!
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形式: 単行本
本屋大賞をとってほしい。
それでこの作品が多くの人に読まれるなら。

子どもたちにも、かつて子どもだった大人たちにも、とにかく多くの人に読んで欲しい作品。
こんな気持ちの良い読後感は久しぶり。
布教のごとく周りに勧めたい作品も久しぶり。
直木賞受賞作や、それ前後で辻村作品にはまらなかった方も是非、手にとって欲しい。
分厚くても途中からページをめくる手が止まらなくなること間違いない。

歳を重ねて、母になった辻村さんが書く最近の作品たちも良いものが多いが(昨年の「東京會舘とわたし」はとても上質な小説だった。これはこれで読んで欲しい。)、
今作は昔の辻村さんの雰囲気、「ミステリー作家の書く青春群像劇」が戻ってきた。

しかし、原点回帰というよりは、「今の辻村さんだから書ける大人からのメッセージ」をすごく感じる作品。
辻村さんは「辛いことがあっても、小説や漫画やゲームが現実を生きさせてくれる力になる」「フィクションにはそんな力がある」、と信じているはず。
生きづらさを感じている子ども達に向けて、今作は辻村さんからの「大丈夫だから」という想いが伝わってくる。

ただ、そんなメッセージを決して重くなく、押しつけがましくなく、
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形式: 単行本
単純に面白い。舞台設定が学校であろうが、子供向けではない。
全体的にいい具合にちりばめられた傑作だ。
読んでつまらないと思う人はいないだろう。
たくさん書きたいがネタバレせずに読んでほしい。
そしてミステリ要素ももちろんあるので、読み返したくなるのは必至。
さすが辻村。まだまだ進化途中。
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