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おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are (中公文庫) Kindle版
| 価格 | 新品 | 中古品 |
シングルマザーを助ける子育て幽霊、のどかに暮らす八百屋お七や皿屋敷のお菊……そして、彼女たちをヘッドハントする謎の会
社員・汀。嫉妬や怨念こそが、あなたを救う!? 胸の中のもやもやが成仏する愉快な怪談集。
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2019/8/25
- ファイルサイズ1082 KB
商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
メディア掲載レビューほか
おばちゃんたちのいるところ―Where The Wild Ladies Are [著]松田青子
霊的な存在がいきいきと描かれた短編小説集。現代の日常にふと幽霊があらわれたら?というちょっと不思議な世界が17の連作短編をとおして展開される。
「牡丹柄の灯籠」はリストラに遭い、家に籠もっていた男のもとに非常識なセールスレディ二人組がやってくる話。ずれた女たちの会話に次第にとりこまれ、気づくと……。「楽しそう」では夫婦の死後のありようが描かれる。死んだ後の妻があまりにも楽しそうで声をかけることができない夫と、あえて知らぬふりをする妻。そして実は後妻も死んでいて……。また「菊枝の青春」は播州皿屋敷で有名な姫路を舞台に、注文した皿が一枚足りないことから素敵な関係が始まる話。
落語や歌舞伎に材をとりつつ軽やかな筆致で現代小説に仕立てている。読後感の爽やかな一冊だ。
評者:石原さくら
(週刊朝日 掲載)おばちゃんたちの情熱と行動力はやっぱりすごい
八百屋お七にお岩さん。昔ばなしでおなじみの幽霊たちが今の世の中によみがえったら――。愉快な発想を元にした短編集『おばちゃんたちのいるところ』(松田青子著)が刊行された。怪談への愛情とタイトルにある「おばちゃん」たちに込められた思いとは。 「子供の頃夏の楽しみはテレビの怪談ドラマでした」
松田青子さんの最新短編集でモチーフになるのは娘道成寺、八百屋お七、お岩さんなど歌舞伎や落語で古くから知られた怪談だ。
「取材で姫路城に行った時、城内の“お菊井戸"で小さい男の子が『1枚、2枚』ってお皿を数えるまねをしていたんです。私の頃と同じように今も子供がちゃんと知っている。廃れない怪談の底力を感じました」
1編目「みがきをかける」では、脱毛エステから帰宅した女性のもとに自殺したおばが訪ねてくる。娘道成寺の清姫をかっこ良いと称賛し、姪に発破をかけるおばちゃんの、死者とは思えぬ活気に笑ってしまう。
「怪談に出てくる女の人の情熱や行動力が好きなので、パワフルな女の人を書きたいと思いました。日本語で一言で表現すると“おばちゃん"かなと思った時に、センダックの絵本『かいじゅうたちのいるところ』と結びついて書名が決まり、全体の構成が出来ました」
表題作は、1編目のおばちゃんの息子が主人公。彼の就職した奇妙な会社を通じて全編が緩やかに繋がる構成だが、そこで働くのはこの世のものに限らない。
「工場で主任を務める友達がおばちゃんの有能ぶりを力説していたのが印象的で。それと、怪談を読み直すとやはり現代の感覚では性差別的だったり、理不尽にひどい目に遭う女の人が多いので、小説ではなんとかポジティブに変換したくて。その結果が、生者も死者も女性も男性も関係なく楽しく仕事をする姿なんです」
7編目「クズハの一生」では〈標準的な人間の女のふり〉で生きてきたクズハが、存分に能力を発揮する喜びを知る。一方、男性新入社員を見て〈悪い意味で、平等になった〉との述懐も。
「江戸に生きたお岩さんも過酷だけど、クズハが生きたバブル期も今では信じられないようなセクハラ地獄。時代ごとの地獄がある中で、かつては女性だけが見ていた地獄が男性にも見えるようになったのが現代ではないかと思うんです。地獄に変わりはないけど、同じものが見えているぶん少し解り合えるかも。男性性からも女性性からも解放されたほうが、楽になれますよね。私が怪談に惹かれるのも解放されたパワーゆえかもしれません。恨む相手を祟り殺したり、恋のために放火したり、情熱の赴くまま無茶をする。自分にはできないからこそ憧れます」
ユーモアと現代の目線で、おなじみの怪談が魅力的なおばちゃんたちに化けた。
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.2.16号掲載) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。内容(「BOOK」データベースより)
著者について
一九七九年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。著書に『スタッキング可能』『英子の森』『ワイルドフラワーの見えない一年』(以上、河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)、翻訳書に『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』(以上、カレン・ラッセル/河出書房新社)、『AM/PM』(アメリア・グレイ/河出書房新社)『問題だらけの女性たち』(ジャッキー・フレミング/河出書房新社)、エッセイ集に『読めよ、さらば憂いなし』『東京 しるしのある風景』(河出書房新社)、『ロマンティックあげない』『じゃじゃ馬にさせといて』(新潮社)などがある。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07YDSCWJQ
- 出版社 : 中央公論新社 (2019/8/25)
- 発売日 : 2019/8/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1082 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 183ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,706位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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続く「牡丹柄の灯籠」も、2人組の女がリストラされた男の家で漫才のようなセールストークを繰り広げながら胡散臭い灯籠を売りつけようとする。「やっぱりコントやんけ…」と本を閉じかけるけれども、なぜだかやめられない。なんだかクセになる。
5編目の「おばちゃんたちのいるところ」でキーパーソンとおぼしき汀さんが登場するあたりから、登場人物たちがゆるやかに繋がりだして俄然面白くなる。
本書では、生者も死者も、座敷童までもがみな平等に描かれている。何よりも死者が元気で楽しそうで、妙な表現になるのかもしれないが、死を謳歌しているように感じる。
しょうもない笑える話ばかりなのかと思えば、「クズハの一生」や「菊枝の青春」など、切ない話しや甘酸っぱい話もあってなんとも引き出しが多い。そして全17編は、それぞれに歌舞伎や落語や民話などがモチーフになっており、文体も全て異なる。作者の発想力と技量に感心しながら死者に元気をもらった。





