締め切りピンチの少女漫画家、久我一郎の所に美人でできるアシスタント五色しおりがやって来た。実は彼女は宇宙人と繋がりがあり、特殊能力があります。偶然の事故で一郎はしおりと婚姻関係を強いられることになり、身体的にも支配下に入ってしまい、遠く離れられない、危害を加えられないことに。そうしちゃうと体に不調をきたすのです。治癒には手を握ったり触れ合うことが有効。これって「謎の彼女X」よだれ漫画と近い設定で、もうそれだけで私の心は飲み込まれました。
二人の心の触れ合い、理解、共感、お付き合いは一話ごとにテンポよく進み、見つめ合い、恋に落ちる音がして、今巻のうちにラブコメとしての一つの到達点に至ります。読んでいて胸が高鳴ります。ということは第2巻以降、普通のラブコメを越えて飛翔するか、普通のラブコメの根っこをさらにぐんぐん掘り込むか、期待を積み上げても良さそうです。
表紙の通り、しおりさんは背が高くすらっとして背筋も想いも真っ直ぐで、清純、美人で、話が分かる、アシスタントとして優秀な、心の温度の高い、とっても素敵な女性。でも孤島育ちで今の都会を知らない。そして少女漫画の純粋で美しい物語に憧れている。最高のヒロインです。
一郎の妹まち、弟ふみおがかわいいですが、特にまちが小さいくせに状況や人を見抜いていて、一郎としおりの関係を回していく助けをしてくれます。
もう一つ、当然かもしれませんが一郎もしおりも漫画を大切に思い、それを作り上げることの大変さを十二分に理解し、それでもチャレンジする勇者だということが、この作品にしっかりした芯棒を入れていると感じます。
あまり素敵な作品なので、感想が頭の中をぐるぐる渦巻いて言葉になりません。
良いよ、良いよ、良いよ。これが言いたいことです。
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