今年1月にツィッターの拡散で話題になった、左右の
段差が出ずに水平に180度開く方眼ノート「水平開き
ノート(おじいちゃんのノート)」。
この商品を開発したのが東京・滝野川にある街の小さ
な印刷会社、中村印刷所です。思わぬヒット商品とな
ったことで、夏にはショウワノートとこの技術を使っ
たコラボも決まるなどビジネスの幅が今後広がってい
きそうです。
この本はそのノートの開発を手がけた中村印刷所の社
長(73歳)と80歳の従業員(ツィッターで発信した人
のおじいちゃん)という2人の職人が、水平開きノート
を生み出すまでをまとめたもの。ツィッターが話題に
なったのはつい最近のこと。なので、本の内容も現在
進行形の話になってます。
語り下ろしなので文章は平易で文字も大きい。小学五年
生以上で習う漢字にはルビがふってあるので子供も読み
やすい。半面、商品開発本としては内容はあまり濃くな
いです。
会社の存亡をかけ、背水の陣での商品開発に取り組んで
いるのですが、おじいちゃん2人なので悲壮感はあまりな
い。それでいて面白いものを作り出した。「やっぱりモ
ノづくりニッポンの老人パワーは凄い」という感じです。
小さな印刷会社が技術革新の波にいかに飲み込まれてし
まったのか。話題になったとたんに手のひら返しをして
きた卸や金融機関のエピソードなど、似たような話は異
業種の零細企業でも多いので、幅広い読者が共感できそ
うです。
ただ、ページ数が少ない割にちょっと高い。本の装丁も
かなりチープ。と思ったら巻末に非売品の四六判のお試
し用の水平開きノートが付いてました。ノートを既に持
っている人なら付録なしでもう少し安くてもいいのに、
と思うかもしれません。
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