有名な仕事人ばかり7名。しかも、ファッション関係、服飾デザイン、モデル・・と、ある程度、洋服の制作に、仕事人生のすべてで、かかわっている女性ばかり(服飾関係でない人も、雑誌やテレビで広くしられた露出度の高い有名人ばかり)を、選んでインタビューしている。
平松洋子、吉谷桂子、ウー・ウエン、角野栄子、有元葉子、ひびのこづえ、我妻マリ
それぞれ、仕事が人生を創り上げたといっても過言ではない、立派なキャリアで世界に知られる女性である。
この女性たちが、60歳前後にして「ようやく、このスタイルに落ち着きました」という道程を、真摯に、実直に答えている。
反省ではない。20代、30代、40代、50代を、仕事で駆け抜けて、若いころにぶっ飛ばして、闊歩してきた、キャリアウーマンスタイルを、糧として、そこから、自分らしさを表現でき、自分がくつろげる、もっともぴったりくるファッションに行き着きました・・という、道中を語っている。そこは、どっしりとした重量感で迫り、読みごたえがある。
紹介されているファッション:コート、シャツ、ストール、アクセサリー、バッグ、靴・・・どれもこれもが
確かに、これって、60歳のファッションである。と、納得できる。
30歳でも40歳でも50歳でもない。まぎれもなく60歳である。
そして、60まで生きてきたんだし、仕事も大成したのである、子育ても終わった、こどもも独立した立派な成人であり自らの人生を歩んでいる。ここで、大人が、遊び心で、ファッションを楽しんで(なにが悪い?!・・とまでは言いませんが)、ここからが花開くのだ!っていう
心意気と潔さを感じさせる。
私が共感できることには・・(60歳のばあちゃんです、当方)靴ですね。誰一人、華奢なハイヒールを履いていない。
非常に高価なフラットシューズ:10万円前後のブランド、ウイングチップ、コインローファー、サイドゴアブーツ・・錚々たるブランド品
さらに、外国での生活、デイナー、パーテイーに備えた(仕事と兼用できる)小物とスーツには、信念と格言がある。
いざという場面で、自分をプロデュースする華やか、かつ、動きが自由な着心地の良い「きちんと服」は、備えている。そういう、細かい配慮。
かつ、海外で受けのいい配色「黒い地味なスーツでは浮いてしまう」という経験知。キャリーバッグで簡単に持ち運べて、しわにならず、しかもカラフルで人目を惹く。
そういう、大人ファッションは、仕事が人生を形づくった女であるがゆえに、完成されたものだと思う。
ここに紹介された服、小物、アクセサリーは、はっきりいっておばちゃんだからこそ、生き生き着こなせるファッションであり
若い子が着ると、ダサい。これらが自然に身にまとえる年代は、60歳からである。そして、わたしが思うのは
こういうファッションって、55歳でも、57歳でも、腑に落ちなかったはず・・・60で初めて開眼するスタイルであると。
70歳ぐらいのシニアでも頑張ってます!!まだまだイケる!っていう書籍は、最近ますます増えているが、知性があり、キャリアもあり、内に秘めた、仕事への情熱も枯れていない60歳ってのは、巷にいるけど、ファッションをきちんと他人に説明できるレベルの人は少ない。
彼女らは、全員が、おしゃれが好き。なので、なぜ?いつから?どんなきっかけで、このスタイルに行き着いたのか??を明快に
説明できる。だって、自分で納得しながら(失敗しながら)歩んできたファッション人生だから・・・
おすすめします。写真が豊富ですから、読んでいても、眺めていても、楽しいですよ。
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